「初音」と聞こえたのは、猛々しい犬の吠え声だった。錯覚。
初音は、新たに現れた車椅子の老人とその傍らのドーベルマンを見ていた。見ながら、貫かれた。
「んくっ! うぃぃぃぃぃぃ!」
引き裂かれる痛み。振り払おうとする反動。その結果放出されたESP波が脳内で純粋な快感に転化される。
「きもち、いいいいッ!」
熱い、大きなものが初音を断ち割って、出たり入ったりを繰り返す。その焼け付くような痛みが、コンマ数秒遅れで快感に置き換えられる。
「いっ! いた、いいいいいいっ!」
後半の声は喜悦だ。
「初音ちゃんの処女膜突破記念だ。どんどんいくぜぇ」
少女の尻を征服した男は、容赦なくピストン運動を続ける。
「ひゃはっ、破れた膜がまきついて、たまんねえな!」
「やだっ、あきら、あきらぁぁ……んひぃっ!」
嫌悪の声がたちまち悶え声に変わる。
「お口がさびしそうだ……これでもくわえてなッ!」
別の男のペニスが口に押し込まれる。たまらない。初音は思わずしゃぶりつく。これをしゃぶれば、精液が出てくる。その匂いを嗅ぎたい。そして舐め取りたい。飲み下したい。
E-ECMの影響で初音は精液好きになっている。もしかしたら、端的には空腹を満たしたいだけかもしれないが。
「ふぅぅぅぅぅん、あふっ、ひぐっ!」
嗚咽し、舌を亀頭にからめ、鈴口をえぐり、鼻を鳴らす。
「すっ、すげっ、吸い付いてくるぜ」
「ああ、下のお口もすげえな。マジで吸い取られそうだ」
おしりから性器をえぐられる屈服感、突き入れられ、抜かれそうになる瞬間の戦慄。粘膜が粘膜をこすり、敏感な肉芽を陰嚢が叩くリズム。
「ひぐっ! ひぐっ! ひっちゃ……はつね……ひっちゃ……」
「おお、初音ちゃん、イキ顔だ。アップにしろアップ」
「処女喪失直後のアクメはすげーな」
初音の顔にカメラが寄る。その口元にペニスがおしつけられると、自分から唇を這わせる。
「ひっ、ひっ、ひっ……ひぃくぅ……」
「初音ちゃんのサラのおまんこに、精液ぶちまけてやるからな! ネットでナマ中継されながら、イッちまえ!」
男の腰の動きが叩きつけるようなテンポに変わる。結合部に別のカメラが寄る。初音の顔と交互に画面に映すためだ。だが、初音にはもうそんなことはどうでもいい。
「はひっ! ひぁっ! ぁき……らっ! はつね、ぃぐぅぅぅぅ!」
びくんびくんと跳ねる初音。その顔にこすりつけながら、一人が射精。
そして、挿入していた男は初音の背中に覆い被さり、いちばん深いところに男根を押し込み、その引きぎわに射精する。
どぷっ! どぷどぷどぷっ!
初音は胎内に熱い異物を感じた。溶けた鉛のような、熱くて重い異物を。
違和感、嫌悪感、喪失感、悲嘆・絶望、そんなものはすべて無色のエクスタシーに変換され、ただただわなないた。
失神するほどの快感。種付けされる悦びに初音は泣きむせぶしかなかった。
つづく
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