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うづきはじめ

Author:うづきはじめ
基本は小説書き。たまに落書きしたりします。
サイトの方向性的にロリエロ中心ですが、このブログに登場する人物はすべて18歳以上です。

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ルイズともっとあそぼう! 魅惑の妖精亭わんもあ 後編

2021/09/26 【ゼロの使い魔

ゼロの使い魔

ルイズともっとあそぼう! 魅惑の妖精亭わんもあ
後編


 控え室でルイズは身繕いをする。指名客が何人も順番を待っているのだ。
 身を清め、服も替える。ルイズは一晩に何度も衣装替えをする。特に人気があるのは魔法学院の制服だ。なにしろ学院に通っているのはすべて貴族の子女ばかりだ。平民からすれば高嶺の花。その花を摘み取る気分が味わえるので人気なのだ――むろん、その制服がルイズの自前だとは知るよしもない。
 次の指名客も常連で、仕立て職人のベルナール。バナナゲームで連勝し、ルイズに罰ゲームのフェラチオを要求してきた。誇り高いヴァリエール家の娘も、店ではただのウェイトレスだ。ゲームに負ければ客の言うことをきかねばならない。
「はぷっ……しゃぷ……はあ……」
 中年、というより初老に近いベルナールのペニスをしゃぶりながら、ルイズは上目遣いで客の反応をみる。
「おお……いいぞ、その目……魔法学院の制服を着た娘にしゃぶらせるのが若い頃からの夢だったんだ」
 情けなくも切実な夢を語るベルナール。
「初恋の相手が貴族の娘だったんだ。そばかすの可愛い子でなあ……平民のわしとも気さくに話をしてくれて……大好きだったのに」
 ルイズの口腔内でさらにペニスの体積が増す。
「勇気をだして告白したわしに、その子はこう言った。『あなたとは身分が違うわ……ごめんなさいね』と。そして二月後、その子は大貴族と結婚してしまった……」
 哀しい告白だ。いったい何十年前の話だろうか――もしかしたら、いまの学院に、その娘の子供か孫がいるかも――
 だが、ルイズは男の亀頭のくびれを丹念に舌先で擦り、さらには茎を奥まで吸い込む。店で仕込まれたフェラテクだ。陰嚢を吸いたてての甘噛みも織り交ぜる。
「おおおっ、たまらん……! その制服で、そんなに丹念に舌をからめて……で、出るっ!」
「れんぷ、のんれあげゆ……っ!」
 ルイズは喉奥までペニスを吸い込み――男の肛門を刺激しつつ、射精をうながす。
「で、出るっ! 出るっ! おああああっ!」
 五十がらみの――自分の父親と同世代かさらに上の男の射精を口内で受け止めるルイズ――
 どろっとした初老男のザーメンを飲み干す。

「ん……っ」
「く、口をあけるんだ、ルイズ。ぜ、ぜんぶ飲んだよな?」
「あーん」
 言われた通りに口をあけて、きれいな口腔を見せるルイズ。
「おれの……おれの精子を全部……ああああ、うれしいよ、ルイズ」
 ベルナールは感動のあまり、さらにチップを追加する。
「今日は、制服を着たまま、やらせてくれ」
 精飲プレイで発情したルイズに否やはない。
 テーブルの上でノーパン開脚し、ベルナールの回復を促す。
「オチンチン、おっきっきしたら、ルイズのココに入れてもいいにゃ~」
 陰唇を左右に広げて、挑発する。濡れそぼったルイズの子供サイズまんこ――充血して、愛液まみれの肉壺だ。
「でも、ゲームに勝たないとだめにゃ?」
「するする!」
 なけなしの稼ぎをはたくベルナール。しかし、ルイズクラスの美少女を抱くには桁がふたつ以上足りないはした金だ。
 ラストゲームは、ルイズのクリトリス、尿道孔、膣、肛門のいずれかを舐めて、一定時間内にイカせれば勝ちだ。
 勝てば、ルイズの好きな穴に射精することができる。
 だが、ここまでできあがってしまえば、そのどこを責めたってルイズはイッてしまう。
 どこを舐めてもおなじだから、ベルナールはすべての箇所を舐めまくる。
 あこがれのトリスティン魔法学院の制服のスカートに顔をつっこみ、十六歳の下半身を味わい尽くす。
 クリトリスを吸いたて、ルイズに極上の嬌声を上げさせたあと、尿道孔を剥いてれろれろし、ルイズにじんわり失禁させる。さらに、左右に広げた膣穴に舌をさしこみ、わき出る愛液を甘露と味わう。
 この時点でルイズはもうテーブルの上で腰をかくつかせ、自分で制服をはだけて、乳首をこねつつ甘い鳴き声をたてている。店中の客がテーブルを取り囲んでいる――順番待ちをしている常連たちだ。
 仕上げにジョルジュはルイズをテーブルに俯せにさせ、おしりを突き上げさせる。
 真っ白で小ぶりな桃尻を剥き出しにして――制服のスカートをめくるときにベルナールは「きひっ」と声をもらした。もらすだろう。その光景はオスであれば最も征服欲を満たす様であったろうから。
「ルイズの尻はトリスティン――いや世界で一番だ」
 実際、それは事実に近いだろう。ルイズを知る者たちは――美女の誉れ高いアンリエッタ女王も、革命的おっぱいの持ち主である超美形のハーフエルフも、その他、並みいる美女・美少女たちも、他のパーツはともかくとしてルイズの腰から脚のラインの美しさにはかなわない……と述懐していたのだから。
 だが、そんなことはベルナールは知らない。いま、自由にしている酒場の娘が大貴族ヴァリエール家の娘で、王位継承権を女王から贈られた国家の巫女たる高貴な少女だということは――
 知らずとも、その美しさに歓喜しつつ、肛門を舌でねぶる。
 ルイズの肛門は、排泄物をひり出すための肉穴とは思えないほど美しい。まるで生まれたての赤ちゃんのそれのように、淡いピンクだ。唇をつけ、舌で押し広げ、内部を味わうのに何の躊躇いも感じることはない。
 こぶりで弾力があり、肌にいっさいの曇りのないすべすべの尻肉に顔を埋め、肛門付近の粘膜の匂いを嗅ぐ――それだけで、射精したばかりの男根に力がよみがえる。
 ルイズの肛門の匂いは、そのまま香水にして売り出してもよいのではと思えるほどの芳香だ。少女のフェロモン満載で、若さゆえのわずかなえぐみさえ愛おしい。
「ああ……ルイズのおしりの穴、おいしいよ……おいしい……!」
 べろべろと舌をつかうベルナールはもはや夢中だ。鼻を尻のワレメに埋め、舌を肛門内に侵入させる。
「あああっ! あっ! おしり! おしりの穴、ペロペロされてぇえええ、イッ……イッちゃううううううっ!」
 ルイズはギブアップの声を上げる。すでに、何度もイっているのを長引かせたのは、ルイズ自身が肛虐アクメを望んだからだろう。
「おじさまのかちぃ……」
 しおらしい子猫のように腰をふりふりするルイズ。

 ジョルジュは屹立したペニスをそのままルイズの肛門に押し当てる。
「きょ、今日は、おしりだ! こ、このまま入れてやる!」
「え、あ、そこ……は……ああああっ!」
 ずぶっ!
 ジェラールはルイズのアナルにペニスを挿入する。そこはベルナールの唾液とルイズの腸液で適度にぬるんでいた。
「すごい……ルイズのケツの穴……熱くてきつくて……すぐ出ちまう!」
「あんッ! あぅん、ああああっ! お客さんのおちんちん、すっごお……おおおおぃ! いいいいよおおおっ!」
 初老の男のガチガチペニスをアナルに受け入れて絶頂に達するルイズ。
 直腸に肉棒を押し込まれるたびにのけぞり、猥褻な単語を口走る。
「おじさまのオチンポ、いいよぉっ! ルイズのケツまんこ、とろけりゅうううっ!」

 それが天使のように愛らしい声だから、さらに男たちの興奮はたかまる。

 ベルナールは狂ったように腰を動かし、少女の腸内を掻き回す。亀頭が括約筋にごりゅっとかかり、白目をむく。
「ルイズのケツまんこ――最高だっ! おれは人生でいちばん幸せだぞぉ!」
 五十年もの人生で得た快楽の数々――そのなかには初恋もあれば初体験もあったろう――さらには我が子が生まれた喜びや幸せ――そんな人生の宝のすべてを凌駕してしまう、この快楽。
 絶世の美少女のアナルを味わい、感じさせているという事実。
「おじさまっ! ルイズの中でイッて! ルイズのケツまんこをおじさまのモノにしてぇっ!」
「おおおっ! この尻穴をおれのものにしてやるっ! 中で思い切り出して、浣腸してやるっ! おっおおおおおぅ!」
「あああああああっ! お、おじさまあぁあああっ!」
 ベルナールはルイズの直腸の奥で射精する。半ば気絶するほどの快感。生命の何割かを持って行かれるような――
 びゅっ! びゅるっ! びゅるるっ!
 その年齢からは考えられないほどの量と粘度の――膣内射精していれば一発で受精間違いなしの精子をルイズの腸内に流し込む。
「す……すごかった……」
 ベルナールは魂が抜けたように椅子に倒れ込む。
「おじさま……素敵だったわ」
 桜色に上気した肌にフェロモンをまとわせて、ルイズがベルナールの股間を舌で清める。
 自らの肛門を犯した性器の後始末まで率先してしてくれるのだ。
 妖精の姫として人気が出るのも当然だ。



『魅惑の妖精亭』のウェイトレスと「あそぶ」ためには、それなりの手順が要る。
 足繁く店に通って、顔なじみになること。
 噂を聞いてやってきただけの一見の客にとって、『魅惑の妖精亭』は単なる酒場だ。ウェイトレスがきわどい制服を着て接客するだけで、尻を触ったりするのも本来は御法度だ。
 チップをはずめば、そういった手順のいくつかをはしょることもできるが、『妖精さんとあそぼう』に参加するには忍耐と根気、そして、自らの身元を明らかにすることが求められる。
 いわば会員制の秘密クラブのようなものだ。
 特別な会費などはかからないし、飲み代やチップも法外というわけではない。
 必要なのは、継続的、かつ気心の知れたお得意さまになることなのだ。
 実際、『妖精さんとあそぼう』に参加している常連の大半は市井の商人や職人で、大金持ちというわけではない。
 だが、この街の経済の仕組みを支える、重要な立場の者が多かった。
 トリステインで流通する服地の何割かを商う商人や、さまざまな小物を扱う商人、街一番の時計職人もいれば、肉屋もいる。そういった人々が酒を汲みかわし、ルイズや妖精さんたちを介した秘密を共有する。
 それにより、人々の間に連帯感が生まれるとともに、重要な情報もやりとりされる。
 ルイズの任務にとっても、実はそこが重要だった。
 酔っ払うといろいろ忘却してしまうので、しらふのときに聞いた話はメモし、王宮に報告している。一種のスパイ活動だが、その情報により王宮は、より民衆が求めている政策をとることができる。実際、小麦の供給不足と高騰の可能性の情報をルイズが報告した結果、供給バランスが是正され、民衆たちを苦しめずにすんだ、ということもあった。
 そういうこともあって、ルイズはこの仕事をやめるにやめられない。
 だが、それはあくまでもルイズの理性が「理由」としていることだ。
 本当の理由は、もちろん他にある。

 その日も常連客に立て続けに飲まされて気持ち良くなり、求められるままエッチなゲームをプレイして、ことごとく負けて罰ゲームをやらされた。
 酔ってはいるが、その時点では記憶もあるし、理性もギリギリある。
 下着を見せたり、背後から胸をもまれたり――乳首をクリクリされたり――それ以上は絶対ダメ、という意識はある。
 だが、罰ゲームがエスカレートして、ディープキスされたり、下着の中に手を入れられたりすると――わけがわからなくなってしまう。
 こんなことしたらサイトに悪い――そう思いつつも、客の求めに抗いきれない。
 結局、テーブルの上に座って大股開きをして、自分で性器を広げて見せる「くぱぁ」をやってしまっている。
 そうなったら、ルイズ自身がとまらない。
 チップをもらったら、何でも言うことをきくビッチになってしまう。
 いや、別にチップは重要ではないのだ。
 自分の身体でお客さんが気持ち良くなってくれれば、それだけで幸せを感じる。
 ヴァリエール伯爵家の誇りも、サイトへの罪悪感も薄れてしまって、目の前にいるお客さんを満たしてあげたいという気になってしまう。
 常連のおじさんたちに全身キスされ、感じる粘膜を責められ続けると、性器は愛液であふれ、性感がすべてを塗りつぶす。
 そして、ルイズは常連客が望むプレイに応え続ける。
 口で、手で、膣で、肛門で、脇で、足裏で、客の精液を搾り取る。
 と同時に閉店時間が迫ってくる。
 いくらルイズでも、何十人もの客全員と相手をすることはできない。
 どうしてもあぶれてしまった客はでてくる。
 そういった客に対して、ルイズは閉店十分前のスペシャルサービスをおこなっている。
「ひとり十擦りで交替。中出しあり」
 手でも口でも膣でもおしりでも――
 十回だけこすって楽しめる。
 あぶれた客は、ルイズと幸運な客のプレイを見物し、自分で高めておいて、最後のフィニッシュをルイズに注ぐことができるのだ。
 もちろん前戯もなにもないが、客たちはルイズの膣内に射精することを欲した。
 続けざまに二十人の常連のペニスがルイズの膣内に進入、十こすりして射精する。
 待ちきれない客はルイズの口や肛門を使う。
 すでに一度ルイズの胎内に精子を撃ち込んだ客もこの機を逃しはしない。
 結局、閉店時間ぎりぎりまで、ルイズは客の精液をあらゆる穴にあびせられることになる。一日平均でのべ五十人分の精子を搾り取っている計算だ。

 閉店になり、客たちが満ちたりた顔で、財布と精嚢はカラッポにして帰って行く。

 その後、ルイズは風呂に入り、身体を隅から隅まで念入りに清める。
 客の中出し精液は特にきれいに洗浄する。どんなに泥酔していても、これだけは忘れない。
 衣服もだ。客の唾液や精液がこびりついた学園の制服はぬかりなく洗濯する。
 そしてすべての後始末を終えると、ルイズは気だるい満足感とともに眠りにつき、淫乱に振る舞った夜の記憶を失うのだ。


6

「ルイズ、お店はどうだった?」
 学園に戻ったルイズをサイトが出迎えた。
「え? いつも通りよ。妖精として完璧な接客をしたわ」
 学園の制服に身を包み、薄い胸をそびやかす。
 制服は洗濯したてなのか、花のような香りが漂っている。これは、香水だろうか。
 以前にはつけていなかった強めの香水だ。
「そうか……そうだよな」
 ルイズの自信に満ちた表情に、サイトは思わず引き寄せられる。
 なんだか、『魅惑の妖精亭』の手伝いをするたびに、ルイズが色っぽくなっているような気がしたのだ。
「どうしたの、サイト?」
「あ、いや……また、行くのか? 週末、店を手伝いに」
 サイトはおずおずと訊いてみる。なぜかわからないが、もう行って欲しくないという気がしていた。これ以上ルイズが変わっていくのはなんだか不安だった。
「今のところはそのつもりだけど。常連さんも待ってくれているしね……でもなんで?」
 無邪気に首をかしげる。
 ピンクの唇に、無意識だろうが指をあてる。その仕草がもう……エロかった。妖精として働くことで、こうしたアピールも板についてきたのだろうか。
(こんなポーズを……おっさんの客たち相手に見せているのか……)
 それも肌をうんと露出した妖精さんの制服で――
「もう、手伝いには行くな」
 ――と、サイトは言おうと思った。ルイズを独り占めしたい、そういう気持ちが膨れ上がった。
 嫉妬心だ。
 サイトは口を開きかけた。
 何を言ってくれるんだろう? というように、ルイズはサイトの言葉を待っていた。やや頬を染めて、期待をしている様子だ。
 次の週末は、二人っきりで過ごそう――
 そんなふうに言えればよかったのかもしれない。
 でも、サイトが口にしたのは――
「ほんとは、またお客を叩いたり、魔法で漕がしたりしているんじゃないのか? だから、もう店に行くのは――」
 最後まで聞き終わることなくルイズが反論する。
「失礼ね! わたしの接客は、すっごく評判いいんだから! ジョルジュおじさまだってベルナールおじさまだって、わたしにもう夢中で――!」
 ルイズはハッとした様子で口に手を当てた。
 一瞬何かを思いだしたかのように――そして、耳まで赤くなる。
「どうした、ルイズ? 顔、赤いけど」
「なんでもないわ! サイトのバカ!」
 言うなりルイズはそっぽを向き、ズンズンと歩きだす。
 サイトはそれ以上声を掛けられず、ため息をついた。

 歩きながら、ルイズは思っていた。
(今のは、いったいなんだったの――?)
 ルイズは周りの人に気づかれないように制服のスカートの前を抑えた。
(常連さんの名前を口にしたとたん、なにか思い出しかけて……そうしたら、急にあそこが……)
 じゅんじゅんと濡れはじめた。下着を汚しそうな勢いでだ。
 だからあわててサイトの前から逃げ出したのだ。
 それにお尻の穴にも疼きがある。
(それにしても、サイト、なにか言おうとしていたみたいだけど――)
 ルイズはトイレを探しながらふと考える。
(よかった……お店を手伝いに行くの、止められなくて)
 今からもう『魅惑の妖精亭』に行くのが楽しみでしょうがなかったからだ。
 でも、大好きなサイトに店に行くのを止められて、「週末は一緒に過ごそう」と誘われでもしていたら、すごく、すごく迷っただろう。
 それでもきっと『魅惑の妖精亭』を選んだような気がする。
 だって、お店で働くのは町の人たちの本音を知るためで、それはすごく王国のためになることだし――
 それに――
(もっともっと、みんなとあそびたいんだもん♪)


おわり


ルイズともっとあそぼう! 魅惑の妖精亭わんもあ 前編

2021/09/26 【ゼロの使い魔

ゼロの使い魔

ルイズともっとあそぼう! 魅惑の妖精亭わんもあ
前編


1

 ルイズがトリスタニアにある酒場『魅惑の妖精亭』の手伝いに行くようになってからひと月が過ぎた。
 週に三日ほど、おもに週末を利用して王都に滞在する。聖女としての王都での仕事が重なると、一週まるまる向こうで過ごすこともある。
 サイトは騎士隊の仕事が忙しくなったこともあり、同行せず、行きも帰りもルイズ一人だ。
 そうなると、サイトはなかなかルイズに会えず、悶々とすることになる。
 あの(色気のない)ルイズに限って妙なことにはならないだろうが、それでも、『魅惑の妖精亭』は客に酒を飲ませる店で、ウェイトレスの露出度も高い。
 胸は残念なルイズだが、それ以外は、絶世の、という冠がつくほどの美少女だ。惚れた欲目かもしれないが、男だったら放っておかないと思う。
 それでも、週明けに戻ってくるルイズの様子には何の変わりもない。服装も髪型もいつも通りだ。サイトに対する態度も変わらない。シエスタに焼き餅をやき、タバサのサイトへの接近を警戒し、ティファニアのとんでもない胸をジト目でみている。
「え? お店での仕事? 別に……慣れたわよ」
 サイトが店でのことを訊くと、そんな風にさらりと返される。
「スカロンさんやジェシカもいるから大丈夫だとは思うけど……酔っ払いに変なことされたりしてないだろうな?」
「あら? あんた妬いてるの? 犬のくせに?」
 高飛車な笑みを浮かべるルイズ。だが、嬉しそうに声がはねている。
「ま、あんたが、どーしてもっていうんなら、手伝いに行かないようにしてもいいのよ? ジェシカとの約束は来月まであるんだけど」
 一時は経営危機に陥った『魅惑の妖精亭』だが、新サービス導入のおかげですっかり持ち直していると聞く。
 本音では、すぐにでもやめて欲しいが、まあ、あと一回で終わるのであれば――それよりも一度約束したことを、たとえ相手が気心の知れた相手であっても、ルイズに破らせたくない、という気持ちの方が強かった。
「まあ、約束なら、それは守った方がいいとおもうけどな……」
「……そう、まあ、サイトがそう言うのなら、また手伝いに行くわ。だってあのお店、わたしがいなかったら、売上がた落ちになっちゃうもの」
 そこはかとない自信をみなぎらせて、ルイズは言った。


(また止めてくれなかった……)
 心の中でルイズは溜息をついた。
(サイトったら、わたしがお店でどんなことをしているのか、興味がないのかしら……)
『魅惑の妖精亭』での仕事――常連への特別サービス――について、ルイズはおぼろに自覚はあった。
 おぼろに、というのは、毎回泥酔させられて、朝になると記憶が飛んでしまっているからだが、かなり濃厚な接客をしてしまっているらしいことはわかっている。
 罰ゲームで下着を見せたり、肌もあらわな衣装で踊ったり、といったことについてはおぼろげながら記憶もある。
 でも、それ以上のことは絶対にしていない――そのはずだ。
 仕事を終えた翌朝――屋根裏部屋のベッドで目覚めたとき、いつも身体は清らかで、怪しげな痕跡が残っていることなどない。
 だから、一線を越えることはしていないはずだが、それでも、一定度のこと――たとえば胸を触らせたりキスしたり――くらいはしていそうな気はしていて、それについての罪悪感はあった。
 でも、サイトにそれを告げることはルイズにはできなかった。サイトのことだから、『魅惑の妖精亭』に怒鳴り込みかねないし、常連ともトラブルを起こすだろう。ルイズは『魅惑の妖精亭』に愛着を感じるようになっていたし、自分をチヤホヤしてくれる常連たちのことも嫌いではなかった。
 それに、なぜだか、週末が近づくと身体が疼くようになって、『魅惑の妖精亭』の猥雑な空気が懐かしくなるのだ。
 タバコの煙は大嫌いだったはずなのに。中年男の饐えたような汗の臭いなんか想像するのもイヤだったはずなのに。
(また、あの空気に包まれるのね……)
 そう思うとなぜか胸がドキドキしてくるのだった。


 ジョルジュはトリステイン市内で小物を扱う商店を経営している。四十代で、女房と子供二人がいて、まずまず「中流」といった暮らしぶりだ。
 それでも、この前の戦争の影響で多少は景気もよくなって、酒場に繰り出すくらいの余裕はある。
 チクトンネ街にある『魅惑の妖精亭』が最近のお気に入りで、週末のたびに通っている。
 ちょっと前まではウェイトレスの質が落ち、閑古鳥が鳴いている店だったが、ここにきて桃髪ブロンドの美少女が週末手伝うようになり、俄然、楽しめる店になった。
 ルイズという名の娘で、そのあたりの町娘とは比べものにならないほどの気品があり、肌も透き通るように白い。だが、胸が小さく童顔のために、かなり幼く見える。実際は16か17くらいなのだろうが、14歳になるジョルジュの上の娘とそう変わらないように見えて、そこもお気に入りの理由のひとつだ。最近生意気になった実の娘はジョルジュに酌などしてくれないし、笑顔のひとつも見せない。
 といって、ウェイトレスのくせにルイズもそうそう愛想のいい方ではない。まるで貴族の出でもあるかのような高飛車な態度で、自分が美人であることを鼻にかける風さえある。
 だが、そんな貴族の令嬢のような――いや、貴族の中でもこれほどの美形はざらにはいないだろう――そう思えるほどの美少女が、ほとんど裸のような格好で給仕してくれるのだから、少々の無愛想ぶりは気にならない。
 魅惑の妖精亭の給仕の制服は白のビスチェにミニスカートで、少しかがむだけで下着が見える眼に優しい仕様だ。しかも、下着は肝心なところをギリギリ隠すだけの面積しかなく、尻のところに至ってはヒモになっており、ほぼ剥き出しの桃尻を鑑賞できる。
 ルイズの尻はどんなに眺めても飽きることがない。子供のような小尻だが、きゅっと上を向いていて、真っ白でおいしそうだ。
 ビスチェの方もなかなかに楽しめる。ルイズの場合、胸の膨らみがいまひとつのため、胸元を隠すはずの布地が少し浮いてしまう。
 うまくすると、ピンクのさくらんぼちゃんがチラ見えする。ルイズはミスが多くて、給仕のたびにテーブルに酒をこぼしたりすることが多いが、そういった時にテーブルを拭かせると、前からはさくらんぼ、後ろからは桃尻が鑑賞できる眼福タイムとなるのだ。
『魅惑の妖精亭』での楽しみは「眼福」だけではない。
 チップをはずめば、女の子が隣に座ってお酌をしてくれる。その際、やり方次第ではおさわりも可能なのだ。
 軽口を叩きながら、腿をなでたり、胸やおしりにタッチしたりといったことができる。
 ただし、ルイズは難易度が高い。客の大半がルイズ目当てで来ていることもあるが、可愛い見た目とは異なりルイズには意外に荒っぽいところもあるのだ。特に、コンプレックスがあるらしい胸に不用意に触ろうものなら、頭から酒をぶっかけられかねない。
 しかし、酒が入るとルイズのガードはゆるくなる。
 ルイズはけっして酒は強くないが、飲むのは好きらしい。チップとともに何杯かおごってやれば、腿をさわさわしても怒らなくなる。酔いと羞恥で顔を赤らめて、可愛くなる。ツンからデレへスイッチが入れ替わる感じだ。
 そうなってくるとしめたもの。夜も深まり、常連のお楽しみの時間だ。
 夜の食事の客が帰り、酒飲み専門の時間帯になると、好みの給仕を指名して、サシで飲むことができる。
 最近は他の給仕もレベルが上がったが、やはりルイズがダントツの一番人気だ。しかし、地元の強みで毎週通っているジョルジュは店からも優遇されているらしく、ルイズがつく確率が高い。

 その夜もジョルジュの席にルイズがやってきた。もうかなりできあがっている。他の客にかなり飲まされたのだろう。
「あ、ジョルジュのおじさま、いらっしゃいませぇ」
 意外なことに、酔っていてもルイズは常連客の顔と名前をしっかり覚えている。優秀な貴族は、領民のことを知悉し、入り組んだ陳情をさばききるというが、ルイズにもそういった才能があるのかもしれない。
「今夜もルイズに会いに来たよ~」
 猫なで声をだしつつ、ジョルジュはルイズにチップを握らせ、ワインを注文してやる。
「わぁい! いただきまぁす」
 美味しそうにワインを飲み干すルイズ。
 店に勤め始めた頃はぎこちなかった態度も、今ではすっかり馴染み、ためらいもなくなっている。
「ルイズ、ちょっとゲームしようか」
「ん、いいけど……」
 新生『魅惑の妖精亭』名物、「妖精さんとあそぼう!」だ。
 チップの額に応じて、給仕とエッチなミニゲームができるというもので、客からは大好評で『魅惑の妖精亭』の経営V字回復の原動力だ。
 小手調べにジョルジュはポッキーゲームを選ぶ。
 ポッキーという名のトリステイン名物の焼き菓子(プレッツエル)を両端から食べていくゲームだが、正直勝ち負けはどうでもいい。
 負けず嫌いのルイズの顔が近づいてくる。ポッキーをポリポリ囓りながら、夢のように可愛い唇を寄せてくる。
 ジョルジュは失敗を装い、ルイズの唇に唇を重ねる。柔らかい少女の唇の感触を愉しみ、舌を差し入れる。焼き菓子の甘みとルイズの唾液の甘みが渾然となっている。
 数秒ほど舌をからめると、ルイズがさっと身体を引く。このあたり、わきまえている。払ったチップ分、愉しませてくれたのだ。
 だが、このキスで、ルイズにもスイッチが入ったのがわかる。目がとろんとしている。酔いもあるが、それだけではない。
(今夜はツイてるぜ)
 ジョルジュは思う。この前の客がルイズをたっぷり酔わせてくれたおかげで、少ない投資でいい目が見られそうだ。現代日本でいえば、他人が適度に回してくれたパチンコ台であっさり大当たりを引いた感じかもしれない。
 ここでケチってはいけない。矢継ぎ早にミニゲームをプレイする。
 最近の追加された新ゲーム、さくらんぼつまみだ。
 異国の食事の道具――ハシという名の奇妙な一対の棒――で、女の子のおっぱいの先端をつまむ遊びだ。
 噂によると、ルイズのプライベートでの恋人の出身国で使う道具らしいが、詳細はわからない。
 このハシの扱いが難しく、ルイズもくすぐったがって身をよじるので、成功率は高くない。だが、自宅でもこのハシを使って、豆をつまむ特訓しているジョルジュに隙はなかった。
「あっ……あんっ」
 ビスチェの中にハシを差し入れ、的確に乳首を探り当てる。
 ルイズの反応や吐息も手がかりになる。
 ふくらみは小さいが、感度は最高レベルだから、察知はたやすい。
 きゅっ!
 小さな突起を捉えたことがわかる。
「あんっ! やぁっ!」
 ルイズが身をよじるが、ジョルジュはもちろん許さない。
 ハシでつまんだ状態で、クリクリする。
「あっ、あっ、せ、成功ぉ……おじさまのかちぃ……」
 よっしゃ!
 ジョルジュは小さくガッツポーズ。
 この遊びのごほうびは、一分間、ルイズの胸を自由にできるというものだ。触ろうが、舐めようが、思うがまま。ただし、肌に跡をつけるような激しい愛撫は禁止だ。
 ジョルジュは嬉々ととして、ルイズのビスチェをめくる。サイズは小さいものの最高の形のルイズの胸があらわになる。ふたつのさくらんぼは透き通るようなピンクだ。
「やだ……恥ずかしい」
 ルイズが酔いばかりでなく顔を赤らめるが、勝者の権利で、ジョルジュは十代の少女の乳房を掌であじわう。
 まるで淡雪を掌にしたかのような感覚。ふわふわであったかい。至高の手触りだ。
 何度か揉んで、感触を愉しんでから、乳首を指でつまんで転がす。
「あっ! あんっ! も、もうダメ」
 ルイズがジョルジュの掌を引きはがそうとする。
「まだ、一分たってないよ? もう少し……いいだろ」
「あっ……ん……でも……おじさまの触り方がエッチ……なんだもの」
 デレスイッチが入ったルイズの恥じらい顔はたまらない。ジョルジュはさらに興奮する。
 ルイズの脇下から左腕をこじ入れ、後ろからルイズのオッパイを揉みしだく。右手の指で乳首をピンピンと弾く。
「や、ああっ……あんっ!」
 勃起した乳首をついばむように唇にはさみ、舌先でねぶる。甘く乳くさい少女の匂いが口中にひろがる。

「お、おじさま……ダメ、それ、ほんとにダメ……! あああっ」
 やりすぎると、マネージャーが飛んでくるので、ここまでにしておく。ちょうど1分くらいになっていることでもあるし。
 剥き出しの胸を大きく上下させて、ルイズはあえいでいる。
 グズグズしていると、次の指名客にルイズを取られる。注文を切らさず、ゲームを連続して申し込むのがコツだ。金はかかるが、しかし、しょせんはワインのおかわりとチップ程度だ。得られる楽しみと比べれば安すぎるくらいだ。
 この状態になれば、どんな過激なミニゲームでもルイズは受けてくれるし、勝つのはさらにたやすい。
「さあ、勝ったぞ。ルイズ、罰ゲームだ」
「わ、わかってりゅ……ったらぁ……」
 ろれつの回らないルイズは、ジョルジュの前に立って、スカートをたくしあげる。下着が丸見えだ。小さな布地がかろうじてワレメを隠しているだけで、無毛の土手は見えている状態だ。ルイズは天然のパイパンなのだ。
 ジョルジュは毛穴のない真っ白な土手の間に鼻面を潜り込ませる。下着はもう湿っている。ルイズの蒸れた猥肉の匂いを楽しむ。
 若い娘の性臭はたまらない。ジョルジュはふと、自分の娘のことを思い出しかけるが、自分に似た娘たちとルイズではあまりにかけ離れている。若さ以外、共通点がまるでない。
 ジョルジュは夢中でルイズのアソコに舌を這わせていた。薄い布越しに、極上の柔肉を味わう。
「お……おじさまあ……ペロペロしすぎぃ……」
 スカートを握りしめながら、ルイズが鼻声を出す。決していやがっているわけではないことは口調や腰の動きでわかる。毎週通い詰めている常連なのだ。
「じゃあ、なめるのはやめるよ」
 下着に手を突っ込んで、ワレメを直接刺激してやる。
 もうヌルヌルだ。こんな美少女が自分の愛撫で濡らしている――ジョルジュは心の中でさけぶ。『魅惑の妖精亭』、最高!
 亀裂が熱い。指を入れる。
「あ……あああ……んふううう」
 ルイズが声をあげる。いやがっていない。
 この時間帯で膣への指入れを許してくれるのは珍しい……今夜はルイズも「その気」なんだろうか。
 キュウキュウ指を締めつけて来るルイズの膣は、それだけで名器であることがわかる。潤っていて、熱くて、小作りだ。
「お指……動かさないでぇ……! おまんこ、疼いちゃう……!」
 熱い吐息とともに淫語を吐く桃髪ブロンドの美少女。
 その時だ。店内で演奏されている音楽がよりムーディなものになり、照明が暗くなる。
 一時間に一回くるスペシャルタイムだ。ジョルジュは快哉を叫ぶ。粘った甲斐があった。
 この時間帯は、女の子が応じれば、ホンバンができる。逆に、ここで出来なければ時間切れとなり、女の子は身繕いの上で別の客のテーブルに移動する。
 今日最初のスペシャルタイムだが、その段階でここまでルイズが乱れているのはかつてなかったことだ。
「ルイズ、おじさんの上においで」
 ジョルジュはルイズの膣壁を指でコスコスしながら誘う。
「ああん……そんなことされたら逆らえないよお……」
 ルイズは自分からジョルジュの膝の上に乗ってくる。
 向かい合う格好で、少女の軽い身体をジョルジュは片手で抱きしめた。
 柔らかくて細くて、とてつもなくいい匂いのする身体だ。
 どうしてこんな絶世の美少女が、安酒場の接客で最後まで許してくれるのかジョルジュには理解できない。同じ身体を売る商売でも、金持ち相手の娼婦になれば、収入は比べものにならないはずだ。
 だが、高級娼婦はジョルジュの懐具合では手が出ない。
 こんないい女とセックスできる機会はこれまでのジョルジュの人生にはなかった。『魅惑の妖精亭』が路線変更してくれたおかげだ。
 ジョルジュはルイズの下着をずらした。無毛のワレメがあらわになる。子供のような性器だが、もう十分に潤っている。
 ルイズの手がたどたどしく動き、ジョルジュのペニスを露出させる。こうした仕草はいつまで経ってもルイズは慣れない様子で、そんなところもかわいらしい。
「お客さまの……ジョルジュおじさまのオチンチン固くなってる……」
「ルイズのせいだよ? だから、ルイズのオマンコで慰めておくれ」
「はい……」
 しおらしく目を伏せ、ルイズが自ら腰の位置を調整する。
 ジョルジュのペニスを自分の入口にあてがい、腰を落とす。
「う……うぅ……」
 濡れていてもルイズの小さな性器には中年男の巨根はなかなか入らない。
 だが、ゆっくり、確実にルイズの膣内にペニスが入り込んでいく。
 もちろん、生姦だ。避妊の方法は、膣外射精しかない。
 ジョルジュの竿の半分あまりがルイズの中におさまる。先端は子宮口に届いている。
「入ったよ、ルイズ……ああ、気持ちいい……」
「んっふぅ……わたしも……気持ちいいよぉ……」
 こんな若い娘とセックスできるなんて――しかも居酒屋の飲み代にすこし色をつけた程度で――安い娼婦ならいざしらず、こんな育ちのよさそうな、貴族の出といっても通りそうな美少女と……

 スペシャルタイムの音楽のピッチがあがっていく。残り時間は少ない。
 ルイズの中でずっと楽しみたいが、そうはいかない。それにルイズのソコは狭く、締め付けが強烈だ。すぐに高まっていく。
 ジョルジュはルイズとディープキスをしながら、ルイズの尻をわしづかみにし、激しく上下させる。
 ルイズの子宮口がジョルジュの亀頭をしゃぶってくる。
「あっ、あっ、あっ……ああああああっ! そ、それダメ、ダメぇ……っ!」
 ルイズが必死な声を放つ。少し乱暴に奥を攻めるとルイズは特に乱れる。しがみついて、闇雲に柔らかな唇を押し当て、たまに噛みついてくる。
「んっ、んっ! んんんっ! んぅううううう!」
「ああ、出る……ルイズの中に……出るっ!」
「やぁあああ、中は……だめぇ……」
 言いつつ、自分から腰をこすりつけてくる。さらに深々と男根を胎内に飲み込む――身体は精子を求めているのだ。
「出るっ! くっ!」
 中年男の睾丸で醸された粘汁が勢いよくルイズの子宮に放たれる。
「はあああっ! で、出てるよぉ……ジョルジュおじさまの精子……いっぱい……どくどくっ!て……」
 ルイズが身体を弓なりにそらし、極まる。
 まるではかったようにスペシャルタイムが終わり、照明が明るく戻る。
 ルイズはマネージャーに連れられて別室にさがっていったが、ジョルジュは満足の溜息をついた。
 あれほどの美少女を絶頂に導き、胎内に精液を撃ち込んでやった。男として、こんなに誇らしいことはない。
 もしもルイズが妊娠して、自分だけのものになってくれれば――いまの女房と子供を捨てるのにたぶん躊躇いはしないだろう。
 それほどの魅力がルイズにはある。
 でも同時にジョルジュはわかっている。ルイズと共に人生を歩める果報者はこの世に一人しかいないことを。
 なぜだかそういう気がするのだ。
 でも、こうして通い詰めればルイズとセックスできる。
 明日からも仕事を頑張ろう――そう誓うジョルジュだった。


つづく


うたかたの天使たち 美耶子のおしごと! 南国のパラダイムシフト(3)

    断章 ロリーナ王国素描(1)
  
  日本からロリーナ王国(ちなみに略すと炉国)へは一日に一便だけだが直行便がある。
 各国の便にいたっては、定期便はほとんどなく、チャーター便が大半を占める。航空会社の乗り入れに厳しい制限があるのだ。入国審査も厳しく、ビザなしで入国できるのは世界中で日本人だけだ。
  ロリーナ国際空港は規模的には――日本の地方都市の空港くらいだろうか。こぢんまりとしていて、清潔で、設備は新しい。
  空港の施設も、現地語、英語、日本語で案内が書かれている。
  現地のひとびとの顔だちや雰囲気は日本人のそれにも通じる。肌は浅黒いが、モンゴロイドの血が混ざっているのだろう。それでいて、初期の移民に欧州系が多かったせいか、金髪や青い目をした人も少なくない。概してハーフっぽい美形が男女問わず多い。
  食生活も、近海からとれる魚と、地元の野菜や穀物を中心にしており、極端に太った人はほぼ見かけない。これが、南洋の島でもタヒチなどとはちがうところだ。
  日本人っぽい親しみやすい容貌に、エキゾチックな肌と金髪、そしてスレンダーな肢体。それがロリーナ王国の一般的な人々の姿だ。
  ロリーナ人は若くして結婚し、パートナーを替えて死ぬまで結婚生活を続けるから、「独身」がほとんどいない。みな、誰かしらと寄り添って歩いている。中年の男と十二歳くらいの少女が手をつないで歩いていたら、親子である可能性と夫婦である可能性は半々くらいだ。
 他の国では罪でも、この国では合法、ということはいろいろある。
 子供とのセックスはこの国では合法どころか、習俗的に奨励されている。
 子供は十歳から十五歳くらいまでにだいたい結婚するし、それに満たない年齢の子供たち――第二次性徴前の子供との性行為も、強制でなければ、問題ない。
 そのために、というべきか、ロリーナ王国では性犯罪というものがほとんど発生しない。特に年少者に対する性的暴行は何十年か、あるいはそれ以上の期間、まったく起きていないらしい。
 窃盗が多少あるくらいで、殺人など凶悪な犯罪がまるで起きないのもこの国の特徴だ。
 日本が問題にならないくらいに治安がいいのだ。
 これについては、ロリーナ王国の性的習慣に起因するもの、という説がある。
 ロリーナの人々は、結婚後も多人数との性行為を頻繁におこなう。近所づきあい=乱交といってもいいくらいだ。日本で言えば、フォークダンスで相手を替えるくらいの感覚でセックスする。
 人々が性行為を通じて広くつながっており、暴力行為に至りそうな段階になると、調整がはいるのだ。つまり、対立するグループが性的に交わることで、トラブルを未然に防いでしまうらしい。これは霊長類のボノボにも見られるメカニズムだ。
 ロリーナ王国は数百年の歴史を持つ国だが、島国のために他国の侵略はおろか、内乱もほとんど経験していない。
 二〇世紀の一時期に日本の委任統治を受けたのがほとんど唯一の外国との接触で、その時期にロリーナ王国は急速に発展した。ロリーナ王国の公用語のひとつに日本語が含まれるのはその名残だ。
 だが、ロリーナ王国と日本の関係がいっそう深まったのは二一世紀にはいってからだ。
 きっかけは、AV――アダルトビデオである。
 ロリーナ王国の性的文化は特殊で、諸外国の規範とはかけ離れていた。そのことについて、ロリーナ人も一種の「引け目」を感じていたのだが、ある時期に日本からアダルトビデオやエロマンガなどのコンテンツが流入した。
 そこで描かれる性愛感が、ロリーナ人には非常にマッチしたらしく、「文芸作品」を輸入する感覚で、日本のポルノ作品が広まった。
 日本のAVやエロマンガが、「教科書」のように受け入れられたのだ。
 彼らにしてみれば、「異端」として蔑まれていた性文化に、「先進国」のお墨付きをもらったようなものだった。
 ロリーナ王国は一気に日本との距離を詰めた。
 ネットの時代になり、サーバのある国の法律に従ってコンテンツが管理されるようになると、ロリーナ王国の希少性が際立った。
 子供とのセックスが合法の国はまず存在しない。しかも、文化的に洗練され、国民の知的水準や衛生観念も一定以上に高い、という条件をクリアできるのはロリーナ王国しかなかった。
「ロリTV」の運営会社が日本との合弁で設立され、世界中にコンテンツが配信されるようになった。
 その経済効果は計り知れなかった。サーバ運営は、ロリーナ王国の基幹産業になった。
 貧しかった島国が、一人当たりのGDPではヨーロッパの中堅国に匹敵するようになったのだ。


 ロリーナの少女たちは、たいてい「はいてない」。
 民族衣装は貫頭衣のようなドレスに、色とりどりの「帯」を巻き付けるスタイルで、とてもかわいらしい。だが、裾は短く、しかも「はいていない」ので、いたるところで「ワレメ」を鑑賞できる。
 ロリーナ人は前述のとおり、日本人に顔だちが近く、かつ、欧米の血も混じっていてスタイルがよい。浅黒い肌に金髪、青い瞳、そして日系の顔だちの美少女――というパターンが多いのだ。
 そんな女の子たちのワレメが見放題とはどういうことか――
 たとえば、マック(ロリーナにもスタバやマックはある)で、座っている女の子たちのワレメはいくらでも覗くことができる。
 日本のJKよりも裾が短いから、ちょっとした仕草で見えてしまうのだ。
 そんな彼女たちは、カメラをかまえたら、にっこり笑ってピースサインをしてくれるだろう。
 ロリーナ人の少女はフレンドリーで、写真を撮られることにも抵抗がないのだ。
 頼めば、くぱあして写真に収まってくれるかもしれない。
 あまりに開けっぴろげでこちらが赤面するほどだが、それもロリーナ王国ならではの文化らしい。
「旅人には親切に」
 というルールが小さな子にも徹底されている。
「知らない人とセックスしてはいけない」というルールがないどころか、むしろ、「知らない人とセックスしたほうがより幸せになれる」という考え方が一般的なのだ。
 ちなみに、ロリーナ王国には「娼婦」はいない。「売春」という商売が成立しない世界で唯一の国かもしれない。
 女の子を誘うときに、難しい手順は要らない。顔を見合わせて、相手が笑顔を浮かべれば、まずOKだ。
 ただし、しっかりと愛撫して、相手を気持ち良くさせてあげないと、次はないかもしれない。
 また、小さすぎる子の場合はケガをさせないよう気をつけなければいけない。
 そのため、ロリーナ王国の男は誰でも、必ずローションを持っている。
 ローションを使えば、だいたい六歳以上の子であれば挿入可能だ。
 小学校からセックスの実践授業が必修の国――だけはある。
 ロリーナには性犯罪はないと言ったが、法的には、小さな子とセックスし、相手が痛がるのを無視して傷つけた者には厳しい罰則がある。刑罰は麻酔なしでの男根切除だ。女性が性犯罪を犯した場合は陰核切除。こうしたところにも男女平等が貫かれている。
 だが、実際には処罰が必要なレイプ事件は、まず起きることはないという。
 ロリーナ王国では、まっとうに生きてさえいれば、セックスの相手には事欠かない――性的に欝積した想いを持つ必要が無い――そういう社会だからかもしれない。
 ちなみにロリーナ人の平均寿命は日本人に匹敵する長さらしい。医療の発展度では日本のほうがはるかに上だが、ロリーナ人は純粋にストレスを抱えることがなく、病気もしにくいのだ。
 女性の死因の第一位が「老衰」で、男性のそれが「腹上死」らしいから、なんとも幸せな国だ。

                                                          つづく

うたかたの天使たち 美耶子のおしごと! 南国のパラダイムシフト(2)

     1.美耶子 灼熱のフォトジェニック

 宇多方美耶子は子役だ。それもトップ級の人気を誇る。
 子役、という言葉は今では特別な意味を持つ。
 特に女児の場合は。
 かつての子役は子供が学芸会レベルの芝居をするだけだった。子供だから演技が拙くても可愛い。だから許される――そんなレベルの存在だった。
 泣きの演技ができるだけで天才子役と褒めそやされる、そんな時代もあったのだ。
 だが、今はちがう。
 子役は役者の最先端を走っている。
 初潮前の少女のセックスは生殖行為につながらない、ゆえにいやらしくない。
 だから、子役の濡れ場はポルノにならない。成人指定もいらない。
 子供が身体を張って、セックスするシーンが評判を呼ばないはずがない。
 たちまち子役ブームが訪れた。
 そのブームを起こしたのが美耶子なのだ。
 美耶子は子役のトップとして、あらゆるメディアを席巻している。今回のロケもその流れのなかで実現した。

 初日から写真集、イメージビデオの撮影と、てんこもりだ。
 姉妹たちが島の観光にでかけたのにも文句ひとつ言わず、仕事をこなす。かつてのわがまま娘はどこに行ってしまったのか、と思うほどだ。
 それだけ、今は子役の仕事に全力投球しているというわけだろう。
 写真集とイメージビデオのロケ場所は王室御用達のプライベートビーチだった。
 そこは紺碧の海と真っ白な砂浜が美しい、天国のような場所だったが、なにより素晴らしいのは一般人が誰も入れないことだ。野次馬をシャットアウトして、撮影に専念できる。
 フォトグラファーは馬酔木クレハだ。
 美耶子をリラックスさせるためか、自身も水着姿になっている。なかなか素晴らしいスタイルだ。細いのにおっぱいが大きくて釣鐘型だ。小さめのビキニだといろいろはみ出そうだが、それがいい。
 美耶子を言葉でノセながら、さまざまな水着姿の写真を撮る。
 波打ち際でたわむれる美耶子や、大きな浮き輪にしがみついてバタ足する美耶子――十歳の無邪気な少女の姿を切り取っていく。
「すごく可愛いわ、美耶子ちゃん――」
「えへへー」
「じゃあ、ブラ、とってこうか」
「うん」
 ヌード撮影に移行していく。
 トップレスになる美耶子。まだ薄い胸に、ピンク色のポッチがふたつ。幼い少女ならではのイノセンスな魅力だ。
「ボトムもとっちゃって、マッパでいこう!」
「はあい」
 美耶子の脱ぎっぷりはいつもながら最高だ。
 ためらいなく、水着のボトムをおろす。無邪気すぎてエロスがない、と評されることもある、この美耶子の裸体への抵抗のなさも、常夏のビーチではひたすらに健康的、かつ開放的な魅力につながる。
 馬酔木クレハは、この写真集&イメージビデオのコンセプトを「太陽」と説明した。南洋に輝く太陽さながらに明るく、あけっぴろげな美耶子の魅力を表現したい、というものだった。
 人気子役・美耶子としては初の本格的なヌード写真集となる。ただ性器を見せて終わり、という半端なものにはしたくないのだ、とも言っていた。
 そこで、イメージビデオも同時に撮影し、静止画と動画の両面で美耶子のすべてを映す撮ろうという狙いがあるらしい。
 全裸の美耶子がさまざまに遊び、はしゃぐ姿が撮影されていく。
「じゃ、エキストラの子たちも入ってもらって」
 馬酔木クレハの指示で、八歳から十歳くらいまでの全裸の子供たちが十数名、砂浜に放たれた。
 このロリーナ共和国の子供たちだ。ロケに際して、かんたんなオーディションをやり、現地の素人の子供たちから共演者を選んだのだ。
 西洋と東洋の血がブレンドされたロリーナ人の子供たちにはコケティッシュな魅力があった。褐色の肌に白い歯、青い瞳。西洋系らしい、長い脚。そのまま本職のモデルといっても納得できるレベルの高さだった。
 だが、その中に入っても、やはり美耶子の存在感は群をぬいていた。
 脚の長さでやや劣っていたとしても、少女らしい体つき、絶妙な性徴バランスは、むしろプレティーンの魅力そのものといえた。
 美耶子は、あらかじめ子供たちと面通しをすませており、すぐになじんだ。
 いっしょになってはしゃぎまわり、遊びまくる。
 現地の子供たちは、女の子だけではなく、男の子も混じっている。ほぼ半々だ。
 ロリーナ人の子供たちには、「いつものように遊んで」と伝えてあり、現地の「鬼ごっこ」のような遊びをはじめた。美耶子もルールを教わりながら一緒に遊んだ。
 ひとしきり遊ぶと、現地の子供たちは、男女がペアになっておたがいの身体を愛撫し始めた。
 マッサージするような、穏やかな愛撫だ。たがいの乳首周辺をマッサージし、身体をさすり、脚の間をさわりっこする。
 これがロリーナ風の子供の遊びなのだ。こうやって、性的に未成熟な時期からたがいの身体をまさぐることで快感が得られることを学ぶのだという。
 最初は戸惑っていた美耶子だが、一人あぶれた現地の少年の愛撫を受け入れた。
 郷に入りては郷に従え、だ。
 じきに、子供たちは、砂浜によこたわり、キスしたり、性器を刺激しあう、本格的なペッティングに移行した。

 美耶子も現地の少年のペニスをこすり、包皮をずらして亀頭を露出させた。
「わ、おっきーい」
 カリ高の立派な亀頭だった。
 少年は恥ずかしそうにうつむいた。
 美耶子は少年のペニスを舐めあげ、亀頭を口に含む。
「jkajaiyuidu……!」
 少年が意味のわからない声をあげる。ロリーナ語だろう。
「気持ちいい?」
 鈴口をチロチロしながら美耶子は上目遣いで訊く。
 少年は日本語の意味はわかるのだろう。うんうん、と必死にうなずく。
 この少年も性的体験は豊富なのだろうが、映画やドラマ出演で鍛えた美耶子のテクニックはその経験を上書きするほど凄かったのかもしれない。
 ほどなく、少年は女の子のような声を出して射精した。
 すごい量と勢いだった。
 美耶子の顔が少年の精液でデコレートされる。
 美耶子のフェラはロリーナの少年少女たちに衝撃を与えたらしい。
 ロリーナの子供たちの性体験は日本人のそれにはくらべようもないが、しかし、トップ子役である美耶子は、そのロリーナキッズを超えるテクニックを体得している。
 少年達はこぞって美耶子の前にならび、フェラを受けたがり、少女たちはその技術を興味津々のていで学び始める。
 ロリーナの少年たちの子供チンポを教材に、フェラ指南をはじめる美耶子であった。

「ここのね、くびれたトコをベロの先っちょで舐めてあげるといいみたいだよ」
 子役の経験に裏打ちされたテクニックを、実地に少年たちの性器にほどこしてみせる美耶子。
「こんな感じで……んん……ひゃぷ……はぷ」
 数人の少年たちのペニスを唇と舌で次々と襲っていく。
 少年たちは、屹立したペニスを美耶子に蹂躙されて、ただただ気持ちよさそうだ。
 少女たちはそんな美耶子の舌技を真剣な面持ちで見つめては、傍らの少年たちに試みる。
 これではフェラチオ教室だ。
 だが、セックスの練習が小学校の授業にもあるというロリーナ王国だ。これはある意味、とても教育的な交流の一幕なのかもしれなかった。

「ぷふ……あ……みんないっぱい出したねー」
 少年たちの精液まみれになった美耶子は、どろっとした精子の粘塊を指でつかんでほっぺたから引きはがす――精通したての少年の精液はそれくらい濃いのだ。
 美耶子はそのゼリーのような精子の塊を口に含み、ちゅるっと吸い込む。
 こくん……と美耶子の喉が鳴る。
「すっごく濃くて……おいし」
 唇をぺろりと舐める。
 少年たちを「食った」のだ。
 目の前で、自分たちが出した精液を飲んでもらった少年たちは衝撃を受けたようだ。
 射精後、なかばしおれていたペニスがたちまち硬度を取りもどす。
 勃起したチンポに囲まれて、美耶子は幸せそうだった。
「すっごくエッチな感じ――ね、みんなもそうでしょ?」
 浅黒い肌に官能の汗を噴き出させていた少女たちもうなずく。
 10歳前後なのに、彼女たちは発情したメスの顔をしている。美耶子が、そう導いたのだ。
 ビッチJS子役のカリスマは、この異国の地でも新たなビッチJSを生み出すのだ。まるで、牙にかけた者たちをすべておのが同族にしてしまう吸血鬼のように――
「みんなで、エッチ、しよ」

 波打ち際に、まるくて小さなお尻が八つほど並ぶ。高く掲げて粘膜を広げる。
 美耶子の膣も尻穴も広げられている。
 ロリーナ人の少女たちの穴もだ。すべて広げられている。
 愛液に濡れた粘膜が夕日に照らされて光る。
 小さなペニスをはちきれんばかりに勃起させた少年たちが、少女たちの尻にまたがる。
 挿入する。
 膣穴に、尻穴に、いずれか好きな方に少年は入っていく。
「あっ!」
「ああああっ!」
「ひゃうっ!」
「んーっ!」
「くひっ!」
 少女たちは甘い声をあげて、男根を受け入れる。
 美耶子のドラマで勉強しているせいか、あえぎ声は日本人ふうだ。「オウッ!」「シーハーシーハー」ではない。
 少年たちは懸命に腰を振る。少女たちの粘膜を味わう。
 いやらしいというより、荘厳な、それは儀式に見えた。
「すごい光景だわ――子役の写真集の歴史を変える……いえ、そんなもんじゃない……」
 馬酔木クレハがシャッターを切り続ける。
 イメージビデオ班も魅入られたように撮影を続けている。
 異国の少年・少女たちと交わる美耶子を映し続ける。

 もちろん、一度や二度の射精で萎えるには少年たちは絶倫すぎた。人生で最も精子を作る能力が高い時期だ。彼らの睾丸では驚くべき速度で生殖細胞が増殖している。
 一度は別の少女の体内に射精した少年たちだが、やはり異国から来た美少女にまたがらずにはいられなかったのだろう。
 少年たちは代わる代わる美耶子の膣に挿入する。
 そして、驚きの声をあげる。例外なく喜悦の声をあげるのだ。
 やはり、百戦錬磨の美耶子の膣は別格なのか、少年たちはいずれも夢中で腰を振り――あっという間に絶頂に達してしまう。彼らは射精直後、魂を抜かれたようになり――我に返ると次の少年に場所を譲る。
 美耶子の方も少年たちのペニスを受け入れて、明らかに愉しんでいた。
「あっ、すごい、今度のオチンチンも、気持ちいいよぉ……! いっぱいコスって!」
 ふだんは大人の俳優のペニスの相手にしている美耶子だが、本来はこのサイズがフィットするのかもしれない。撮影であることを忘れるくらいに乱れていた。
「あっ、あっ、中でピュッピュッて出てるぅ……! 名前も知らない外国の子たちと……めちゃくちゃエッチしてるよぉ……」
 医療用を除いて、ロリーナ王国ではコンドームは流通していない。常に生姦だ。宗教的、文化的に物理的な避妊方法は禁止されている。
 美耶子は初潮前だから、もちろん、常にナマSEX、ナマ中出しだ。子役にとっては常識とさえいえる。
 初潮を迎えた瞬間に子役は子役であることをやめるか、あるいはAV女優となるかの二択を迫られる。
 妊娠する可能性があらわれた瞬間に、セックスは生殖行為になってしまう。つまり、ワイセツなコトになる。
 美耶子たち子役がカメラの前でセックスし、それが全年齢に対して公開されるのも、子役が初潮前で妊娠する可能性がないからなのだ。

 撮影は続き、砂浜は夕日に照らされた。
 美耶子は、現地の少女たちにまざって、波打ち際でお尻をつきあげ、少年たちのペニスを膣に受け入れる。
 日本でいえば、「だるまさんがころんだ」や「フルーツバスケット」のような遊びらしい。
 男の子が女の子に挿入し、性器のカタチを覚えさせる。
 女の子が、それがだれのペニスか当てられなければ、男の子全員に挿入されて精液を注ぎ込まれる。
 これがロリーナ王国の子供たちの「遊び」なのだ。
 全員とセックスし、精液を受け入れる。それによって、皆が理解し合い、受け入れ合う――
 もちろん、美耶子の一人負けだった。今日、初めて会った男の子のペニスの形を把握できるはずがない。
 連続で負けて、何周にもわたって少年たち全員からの膣内射精を受けた――
 全身精液まみれになりながら遊びに興じる十歳から十二歳のプレティーンの少女たち――
 それはある意味、美しく、平和な光景だった。

                         つづく



  

うたかたの天使たち 美耶子のおしごと! 南国のパラダイムシフト(1)

  うたかたの天使たち・外伝
  南国のパラダイムシフト

   プロローグ
 小学生の頃の夏休みの記憶というものは人それぞれだろう。
 家族と出かけた旅行の記憶だったり、プールの塩素くさい水の匂いだったり、田舎のじいちゃんばあちゃんの微笑みだったり、お金持ちの子だったら、避暑地の別荘で一夏過ごしたり、海外にいっていたりするものかもしれない。
 おれにはまったく縁がない世界だが。
 夏休みといえば、おれの場合、どこにも連れて行ってもらえず無為に消化されていくカレンダーの記憶だったりする。バイトができる歳になってからは、ひたすら労働の日々だった。正直、高校時代から両親からの資金援助を期待できない環境だったからな……。
 だから、女の子と海だのプールだのと、そんな華やいだ記憶はまるでなかったのだ。
 それが、だ。
 この夏は南の島で二週間も過ごすことになってしまった。
 おれがマネージャーをしている子役タレント、宇多方美耶子のつきそいで、である。
 子役としてCMやドラマや映画、最近はバラエティまで引っ張りだこの美耶子だが、このほどグラビアでも大成功し、単独イメージビデオの制作が決定した。
 そのロケ地に選ばれたのが南の楽園、ロリーナ王国だ。
 ロリーナ王国は太平洋の赤道近くにある群島からなる小国で、幾度かの世界大戦をほぼ無風でくぐり抜け、日本の信託統治を受け入れたごく短い時期をのぞけば、ずっと独立をたもってきた国だ。
 独自の倫理と文化を持ち、海洋資源も豊かで、欧米の金持ちの地リゾート地としても知られている。
 その南の島で二週間にわたるロケを敢行、イメージビデオ、写真集などのほか、ドラマのロケやCM、バラエティなど、さまざまな撮影をこなすことになっている。
「わーい! 南の島ぁ!」
 ロケが決まり美耶子は大喜びしたのだが、小学生の美耶子を長期間泊まりがけの撮影に連れ出すことは、じつは宇多方家の家訓に反する。家長の一子ちゃんはそういうところは厳しいのだ。
 それで一度話は頓挫しかけたのだが、このプロジェクトにはたくさんの会社やプロダクションが
からんでいて中止となるとたいへんな損害が出る。
 ということで、総合プロデューサーの窪塚氏が下した決断とは――
「宇多方家全員を無料ご招待~!」というものだった。
 すなわち、宇多方家まるごと南洋の楽園に連れて行くというものだ。それであれば、美耶子の「外泊」は「外泊」でなくなる、という理屈だ。
 一子ちゃんはその申し出に逡巡したようだったが、気恵くん以下、苑子も珠子も南の島でのバカンスに超乗り気で、ついに決断したのだ。
 かくして。
 宇多方五姉妹の南国での夏休みが幕をあけた!

 さて。行き先のロリーナ王国について説明しておこうか。
 ロリーナ王国は数十の群島からなる国で、人口は全部あわせて一〇〇万人ほど。
 首都はコドモーナ。大ロリーナ島にあり、人口は五十万人だ。つまり人口の半分が集中している。
 それなりに発展していて、繁華街はビルが建ち並びイトーヨーカドーやセブンイレブン、ツタヤやユニクロ、吉野家もある。信託統治時代の名残もあって、日系資本が多く入ってきているのだ。
 公用語はロリーナ語、英語、日本語だ。住民の大半が日本語で日常会話ができる。
 それにはテレビが大いに関係している。ロリーナ王国には全土にケーブルテレビ網が普及しているが、その番組コンテンツの多くが日本製なのだ。特にアニメの人気が高く、「マシンロボ・クロノスの大逆襲」が放送されたときは視聴率が九五%を超えたそうだ。なぜ、マシンロボなのかは不明だが。
 ともあれ、ロリーナ王国は親日国であるといえよう。それも熱烈な。


 ロリーナ王国にはかなり特殊な習俗がある。
 この国では、満八歳から結婚できる。
 多くの場合、童女は成年男子と、童児は成年女子と結ばれる。
 ロリ婚、ショタ婚が合法なのだ。
 若くして結婚した者は壮年期に入ると、配偶者を老衰や病気で失うことになる。
 そうすると、今度は若い配偶者を求めるのだ。
 平均的なロリーナ人は男女とも一二歳くらいまでに最初の結婚をする。配偶者はたいてい三〇代、四〇代の大人だ。そして二〇~三〇年後、配偶者と死に別れると、八~一二歳の子供と再婚する。
 つまり、若いときは年上の配偶者から性の手ほどきを受け、年齢を重ねてからは若い配偶者にその手管を教え込む。
 ロリーナ王国の離婚率の低さ、幸福度の高さは、こうした独自の性愛観、結婚観によるものらしい。
 そのため、この国では児童ポルノがまったく健全な娯楽として受け入れられている。
 インターネットテレビ局・ロリテレビがそのサーバをこの国に置いたのも、そういった文化的な背景があったからだ。
 ロリーナ王国では、美耶子が出演したドラマや映画の本番シーンが「教材」として小学校の授業でも使われているらしい。
 空港に到着したときに、ものすごい数の出迎えがあったのも、現地での美耶子の人気のためだろう。褐色の肌の女の子たち(かなり可愛い子が多かった)が、美耶子と握手しようと群がってきていた。
 いやな顔ひとつせずに握手し、サインしてやる美耶子はすっかり芸能人っぽくなっていやがる。よしよし、後でたっぷりご褒美をあげないとな。
 だが、今回は一子ちゃん、気恵くん、苑子、珠子も同行している。
 うまいこと立ち回らないといかんな……

                       つづく



美耶子のソープ嬢た・い・け・ん! PART-4(最終回)


最終日

「いよいよ最終日ねえ」
 桃山園が控え室でしみじみと言った。
「撮れ高すごいから、編集たいへんよねえ」
 まあ、そうだろうな。番組的には美耶子の研修シーンもあるし、お客さんのインタビュー映像も別撮りで撮ってある。莫大な量だ。
 なお、客たちには番組の趣旨を伝えて、口止めもしてある。自分たちの痴態も映っているわけだから、守秘契約を結ぶことは容易だった。
 あのフリー芸能レポーターには当面、美耶子の周辺が波立たないように、フェイクニュースを流してもらうことになっている。意外に使える駒が手に入った、というわけだ。


 美耶子は最終日も特段変わることはなかった。仲よくなった常連客や、同僚の嬢のおねーさんたちと別れを惜しむ様子は見られたが、最後までプロとして全うしよう、という姿勢を貫いていた。
 お客さんを幸せにすること、そして、自分も幸せになること――を、60分、90分、120分といった時間区分の中で実現しようというのだからたいしたものだ。ある意味、それぞれがドラマのストーリーのようなものだ。それも、客と自分の二人きり、密室の中で生まれ、そして結実する恋の物語だといっていいだろう。
 考えてみれば、美耶子をソープ嬢にする、という無茶ぶりは、実は女優・宇多方美耶子を育てる絶好の試練だったのかもしれない。桃山園がそこまで考えている、とはどうしても認めたくはないのだが……


 最後のお客さんは、黒塗りの高級車で店の裏口に乗りつけ、業務用エレベーターでこっそりと上がってきた。
 人目を避けるため、他の客とは違う控室に迎え入れられ、従業員向け通路を通って美耶子の個室までやってきた。
 その人物は、超売れっ子俳優、福嗣左右汰だ。
「はれれ、福嗣くん?」
 聞かされていなかった美耶子は混乱している。
「今日はここでリハをやるって聞いてきたんだけどな。宇多方さんもそうなんでしょ?」
 不機嫌そうに福嗣は言う。前回の撮影で、美耶子とうまくいかなかったことから、かなりよそよそしい態度だ。
「窪塚さんの肝いりだから受けた仕事だけど、こんな場所に来てることがマスコミにバレたらイメージダウンじゃ済まないよ……」
 ため息ばかりだ。
「えと、あの、福嗣くん。時間どのくらいあります?」
「は? 時間? 次の仕事なら二時間後かな。都内だから三十分あれば行けるけど」
「じゃあ、90分コースですね」
 にっこり微笑む美耶子。仕事モードだ。
「ちょ? 宇多方さん? これ何のジョーク?」
「ここはソープランドで、美耶子はここで働いてるの。ようこそいらっしゃいました、福嗣左右汰さま。ご指名ありがとうございます」
 三つ指をつく美耶子。福嗣は戸惑うばかりだ。
「お召し物を」
 福嗣のジャケットから脱がそうとする美耶子。
「ちょ、ちょ、宇多方さん、それマジ? マジでソープ嬢やってんの?」
「マジでやってます。まあ、今日まで、ですけど」
「今時の子役って……そういう感じなの……って、いやいやいや!」
 福嗣の混乱っぷりが止まらない。まあ、驚くよね。
「これ犯罪でしょ? だよね? いや、撮影だったらアリだから……って、もうわかんね!」
 まあ、普通なら犯罪だけど、隠しカメラで撮影しているから合法になるのだ。この世界線でしか通用しない理屈だが。
 昔の人は言いました。へ理屈だって理屈のうちだと。
「落ち着こう、宇多方さん、てゆうかおれか、落ち着かなきゃなのは」
 ここまでアワアワするのは福嗣左右汰の人柄なのだろう。さすが好感度ナンバーワンだけのことはある。
 とりあえず、ソファに腰掛ける。
「宇多方さんも座ったら」
 しかし美耶子は無言で服を脱ぎ始める。
「わわ、ど、どうしたの、宇多方さん!? 服着て! 服!」
 しかし美耶子は下着まですべて脱ぎ去ってしまった。生まれたままの姿だ。
「ああ、いったいこれってどういうこと?」
「福嗣くん、先日は大変な失礼を」
 美耶子が全裸土下座をする。
「失礼って何が?……てゆうか、そんなかっこうしないでよ」
 美耶子は顔を上げない。額を床につけたまま言葉を続ける。
「大切な濡れ場の撮影で、わがままを言ってすみませんでした……」
「ああ……あれ」
 福嗣が遠い目をする。
「仕方ないよ。おれのは、ヘンな形で、妙にデカいし、それに……自分ではわかんないけど、クサいんだろ?」
 肩をすくめる。
「顔は整形できるけどさ、アソコはどうしようもないしさ。匂いは体質だし」
 アソコも整形できるけど、だからといってペニスにメスを入れる判断は普通はしないだろう。ペニスは雌に入れるもんだしな。なんちゃって。
「福嗣くんのオチンポさまにもどうか謝罪させてください」
 美耶子は土下座姿勢を崩さず言いつのる。
「お願いです……」
「そこまで言うのなら……明日には撮り直しするんだしリハだと思えばいいか」
 福嗣も濡れ場を演じる男優だ。共演者にチンポを見せるくらい、ちょっとした気の持ちようで是とできるのだろう。
 福嗣は自分でズボンを脱ぎ、ブリーフを取り去る。
 ぼろん、とペニスがこぼれ出る、と同時に周囲に生臭い匂いが漂う。
 ひどい悪臭というほどではないが、人によっては気になるかもしれない。そして美耶子は嗅覚が人一倍鋭敏なのだ。
 また、サイズもかなり大きく、亀頭の形がやや四角張っている。色も赤紫だ。
 まあ、ペニスの形がキモいのは桃山園も同じだから、ここは慣れだろうが……
「ああ! 福嗣くんのオチンポさま! 先だってはたいへんご無礼を」
 美耶子が福嗣の足下にとりすがり、くんくんしながら、チンポに顔を近づける。
 前回はこういうシーンで美耶子はえずいてしまったのだ。そりゃあ福嗣も傷ついただろう。
「ああ……ステキな匂い」
 美耶子は特に匂いがキツい陰嚢の付け根に迷いなく舌を這わせる。
「ちょ、宇多方さん!? いきなり!?」
 ぺろぺろぺろ……はむはむはむ……
 濃い匂いと味を愛おしむように、美耶子は舌を這わせていく。
 この一週間、さまざまな客のペニスを体験した美耶子にしてみれば、福嗣のペニスの異形や異臭などものの数ではなかった。むしろ愛らしいくらいだ。
 勃起した竿にも舌を這わせ、亀頭のくびれを舐めしゃぶる。
「すごい……宇多方さん、フェラ上手すぎ……」
「はひはほふ……ございます」
 美耶子はペニスから口を外し、お礼を言う。
「お客さま……福嗣くん、マットにいきましょう」
 

 美耶子の一週間のソープ修行の集大成のマットプレイだった。
 素股洗いに全身リップ、そして必殺の壺洗い。
 最初は遠慮がちだった福嗣も、途中からは楽しみ始めたようだ。
「すごいね、宇多方さんのオマンコ、指を締めつけてくるし。こんな技があったなんて」
 微妙だったマット洗いも、客の股間にぷにぷにのほっぺを擦りつける「フェイスウオッシュ」で改善していた。このフェイスウォッシュからのディープスロートはかなりの破壊力だった。プロレス技みたいだけど。
 そのほか、おしりの谷間にペニスをはさみ、泡立ててこすりたてる「ヒップゴシゴシ」なども好評だった。ちょっと間違えるとアナルに入ってしまいそうになるのだが。
「ああ、宇多方さんがこんなテクニシャンだったなんて知らなかったよ。これなら、明日の撮影は大丈夫そうだね」
 マットの上で満足そうに福嗣左右汰は言ったが、美耶子は首を横に振った。 
「まだ、だめです」
「え? いったいなにが?」
「福嗣くんのオチンポさまが、ちゃんと美耶子のオマンコに入るか、確かめないと」
「ええ、でも、だって、濡れ場は疑似でいくってことになったんでしょ?」
 確かにそう決まったが――
「疑似だったら、視聴者に、わたしたち演者の想いが十分つたわらないと思う」
 美耶子がぽつりと言う。
「このドラマでは、わたし、美耶子は福嗣くんを誘惑して関係を結ぶ――本当にしないと、本物にならない――だから福嗣くん」
 美耶子とセックスしよ。
 そうささやく。誘惑する。
「いや、でも、宇多方さん小学生だし、てゆか、もういろいろアウトっぽいことしたけど、最後まで、なんて」
 戸惑う福嗣。だが、股間は嘘をつかない。
 海綿体はビンビンで男根がそそり立っている。美耶子を先週ドン引かせた、金槌のように四角張った亀頭もエラ高く張り詰めている。
「最後まで、じゃないよ。福嗣くんとは、これが初まり、だから」
 マットの上に横たわる福嗣の股間の上で、美耶子がしゃがんでいく。
「ああ……宇多方さん……美耶子ちゃん」
 美耶子の性器が亀頭に触れる。
 大きな亀頭は美耶子の小さな膣には簡単には入らない。
「うっ……くぅ」
 痛みに耐えるかのような美耶子。
「やっぱり無理だって、美耶子ちゃんのオマンコには入らないって……僕のチンポがやっぱりダメなんだ」
 諦め声を出す福嗣。おそらくだが、イケメン俳優ともてはやされていても、セックスではいいパートナーに巡り会えていないのかもしれない。
「外人のセフレはいるから、そのへんは大丈夫だけど」
 クッ、やっぱイケメンはいいな。
「でも、美耶子、福嗣くんとちゃんとしたいんだもん。ちゃんとエッチして、演じきりたいの……!」
「美耶子ちゃん……」
 福嗣にも美耶子の想いは届いたようだ。
「わかったよ、そこまで言うなら、美耶子ちゃんをぼくの女に、セフレの一人にしてあげるよ」
 ちょっと微妙に解釈がずれているようだが――女の子の方から、エッチしたい、オマンコに入れて欲しいと誘ってきたら、そう思うよね。
 福嗣は起き直ると美耶子を四つん這いにさせた。けっこう積極的だな、福嗣左右汰。
「バックから思い切り突けば、だいたい大丈夫。小学生とヤルのは初めてだけど、美耶子ちゃんは処女じゃないだろうから、大丈夫じゃないかな」
 こいつ、JCあたりの処女はけっこう食ってそうだな……
 まあ、日本ではイケメン無罪だしな……しょうがない。
「うわ、やっぱりキツい……裂けたらゴメンね」
 言いつつ、福嗣がペニスを美耶子の膣に押し込んでいく。
「うっ……あ……ああああああ……! くひぃ!」
 美耶子がくぐもった声を上げる。
 あきらかにオーバーサイズで、ギッチギチだ。
「亀頭が……通ったよ……! どう、美耶子ちゃん、君がキモい、クサいってバカにしてた僕のチンポは」
 あ、なんか正体晒してきた、コイツ。
「けっこうムカついてたんだよね、でも自分から股開いてきたんだから、いいよね? このチンポでメチャクチャにしてあげるから……あれ、聞いてる?」
「うああ……すご……いよぉ……おっき……いっ」
 美耶子が瞳を潤ませながらうめく。福嗣の悪者セリフはあまり聞いてなかったみたいだ。
「あは、まだまだこれからだからね。奥までねじ込んであげる♪」
 ぎゅりぎゅりぎゅり……
 美耶子の粘膜を限界まで引っ張りながら巨根が埋まっていく。
「ようやく半分だよ……でももう天井だね。やっぱり子供マンコは浅いなあ。まあ締め付けは最高だけど!」
 福嗣は腰を乱暴に動かす。体重の軽い美耶子が一瞬マットから浮き上がるくらいに。
「あはは! 美耶子ちゃん、オナホみたいだね。ソープ嬢からオナホって、格下げなのかな? それとも格上げ? まあ、どっちにしろ似たようなもんだけど!」
 徐々に美耶子の膣が馴染んできたのか、福嗣の腰のグラインドがなめらかになっていく。
「あっ! あ! ひあ! おっき……奥まで……んひっ!」
「あれあれ、美耶子ちゃん、気持ちよくなってきちゃった? ヌルヌルなんだけど……女の子って悲しいねえ。おしりの穴をこんなふうにぱくぱくされても、オマンコを突かれたら感じちゃうんだ」
 福嗣は美耶子の肛門を広げて遊びながら、腰を前後に動かす。
 音が変わっていく。
 ぎゅっ、ぎゅっといったこすれる音から、ぱちゅん、ぱちゅんという湿った音に、
 と同時に、美耶子の喘ぎ声が甘くなっていく。
「あんっ、はあんっ! いひっ! おくっ! いひいっ!」
「こんなあっさり感じちゃうとか意外だったけど。イカせたら、僕のチンポの完全勝利だよね。最年少セフレも手に入ることだし、どう使ってあげようかな? まずは、僕のチンポの形になるまでハメまくっちゃうかな」
 腰を振る速度を高めていく。
「やあっ! はあんっ! やん、やんやん、やん……やああっ!」
 美耶子が高まっていく。
 それにあわせて福嗣もピストン運動を速めていく。
「はっ! はっ! イッちゃえ! イッちゃえ! あああ、くそ、なんだこのガキマンコ、メチャクチャ気持ちいい……!」
 福嗣の声が裏返る。
「あー、だめだ、あー、出る! 出る! 出るぅ!」
 ビュッビュビュビュッ!
 美耶子の膣奥で、福嗣のペニスが暴発する。イケメンの遺伝物質が十歳の少女の膣を満たした。
「ああ、くそ、出ちまった……超気持ちいい……大当たりじゃん、このガキマンコ」
 美耶子が背中をくねらせて福嗣を振り返る。その背骨のラインの美しさがなぜだか福嗣を魅了する。
 美耶子が言う。頬を上気させ、瞳をうるませて、愛らしく、辛辣に。
「福嗣くぅん、美耶子まだイッてないよ?」
 ――これで終わりじゃないよね?
「あ、当たり前だろ! でも、出したばっかで、ちょっと休憩しないと……」
「だいじょぶ、美耶子が元気にしてあげる」
 しなびたペニスが膣から抜けると、中出し精液がこぼれ落ちる、
 ペニスにも精液が残っている。美耶子は亀頭を口に含むと、れろれろれろと舌を動かし、清めていく。尿道に残った精液まで吸い込み、飲み干す。
「福嗣くんのザーメン、おいしい……ふふ」
 福嗣はその美耶子の笑顔に慄然としつつ、だが勃起を押さえられない。
 今度は正上位で挿入する。
 すんなりと奥まで入る。だが……
「感触が……さっきと、違う? うわあ!?」
 美耶子の膣内のつぷつぷが、挿入角度が変わるだけで違った部位に押しつけられて、ペニスを前後に動かすだけで射精中枢が刺激される。
「すげえ、このマンコ、すげぇ……」
「きもちいーでしょ? 美耶子のオマンコ……ね?」
「ああ、最高だ、チンポ溶けそうだ……」
「キスしながらだともっときもちーよ?」
 誘われるままに、上体を折り曲げ、美耶子とキスする。
 舌と舌が絡まり、唾液がまざりあう。
 少女の口腔は小さい。おとなの舌を差し込まれるといっぱいいっぱいだ。その充満感がたまらない。
 性感がたかまり、思わず腰を激しく動かす。
「あっ、だめ、福嗣くん……まだ」
「おっあああっ、出る!」
 ビュッビュッ!
 またも暴発だ。
「もー、福嗣くん、美耶子まだなのにぃ」
「ご、ごめんね、美耶子ちゃんの中、気持ちよすぎて……」
 福嗣の声がか弱くなる。
「ね、あと一回できる?」
「た、たぶん」


 美耶子が上になって腰を振っている。
 福嗣には、美耶子を突く体力がもう残っていなかったからだ。
 勃起は、した。美耶子のフェラテクのおかげだ。
 福嗣の意識はもはやも朦朧としていた。
 ただひたすら、下半身がキモチイイ。
 美耶子がこちらにおしりを向けて、上下に振っている。
 白くて丸くてちっちゃな桃尻だ。
 世界一可愛い果実に思える。
 美耶子が髪を揺らしている。のけぞる。きれいな背筋だ。
 美耶子が感じている。福嗣のチンポを、今はおしりの穴に受け入れているのだ。
 この穴もすごい。膣よりも深いから、福嗣のチンポがまるごと食べられてしまう。
 奥まで吸い込まれ、ヌルヌルの腸粘膜に亀頭がしゃぶられる。
 絶叫し、射精したいけれど、美耶子がイクまで出すことはゆるされない。陰茎の根元をバンドで搾られていた。
 これでは、肉バイブだ。福嗣はいま、美耶子のオモチャにされている。オモチャとセフレとは、どっちが格上なのだろうか?
 そんなことを思いながら、絶頂を迎える美耶子の横顔がたまらなく愛おしいものに感じられた。


「はあ……きもちよかったぁ……福嗣くんのチンポさま、最高だったよ」
 美耶子は大きく伸びをすると、今し方、おしりに大量の精液を(四発目なのに)流し込んでくれた福嗣左右汰のペニスに愛おしげにほおずりした。
 そのとき、九十分の終わりを告げるタイマーが鳴った。
「時間来ちゃった……あっという間だったね。福嗣くん、明日の撮影、がんばろーね」
 しかし、本体の福嗣は白目を剥いて失神していた。
「あれー、寝ちゃった? 福嗣くんってば、時間来ちゃうよ、次の仕事の。福嗣くーん」


 かくして、福嗣左右汰は翌日の撮影に参加することはできず、折しも、女子中学生との淫行が発覚し、そのまま長期休業をやむなくされた。美耶子の相手役には別の俳優がアサインされ、無事クランクアップした。
 

 そして、ソープ嬢としてのスキルを獲得した美耶子についてだが――実は今でもたまにお店に出ていたりする。女優の特訓としては、これがベストだから、という理由らしい。仲良しの常連客にはLINEで出勤日の予告が来るそうだ。
 相変わらず、NS解禁しては店長に叱られているんだろう……

おしまい 

美耶子のソープ嬢た・い・け・ん! PART-3


入店六日目

 子供というのは本当に物覚えが早い。
 数日前まで、尺八という言葉も知らなかった(フェラチオは知っていたが)うぶな娘が、すっかり泡姫として馴染んでしまった。
 期間限定ながら、指名数もトップだという――申し込みが多すぎて抽選というか、オークションみたいになっているようだが。
 当然リピーターも多い(というか、一回接した客は100%リピーターになる)が、できるだけ多くの客と経験を積ませるという方針のため、美耶子が特に希望した客以外は断るしかない状況になっていた。
 この日は、初日に相手をしたおっさん客(倉持というらしい)が約束通り来てくれたので、美耶子は張り切って接客し、また、三日連続で通い詰めているペドさんも歓迎して、その日の最後の客を迎えることとなった。

 その中年男は「コサカ」と名乗った。太いフレームの眼鏡の奥の目は細く、冷たく光っていた。
 プレイに入るまでの時間、美耶子は極力、客と会話をして、好みのプレイ傾向を聞き出すようにしていた。
 だが、コサカは自分について何も語ろうとはしなかった。フルネームはむろん、仕事や趣味についても、だんまりだ。
 逆にねちっこい口調で美耶子のことを根掘り葉掘り訊いてくる。
 特に、年齢についてしつこく追求してくる。
「美耶子ちゃんは、本当は小学何年生なのかなあ?」
「えー、ふくし?の大学の通っている十八歳、四年生だよ?」
 あー、美耶子、いろいろ矛盾するからその設定はやめとけ。小学四年生ってバレるぞ。
「四年生かあ、じゃあ、就職とか大変じゃないの? それとも、ソープの仕事を続けるのかな?」
 美耶子に手伝ってもらって服を脱ぎながら、コサカが話を続ける。
「このお仕事はねえ……うーん、特訓、かなあ」
 コサカのブリーフを下ろしながら、美耶子が答える。
「特訓? いったいなんの?」
 片足ずつあげて、ブリーフを脱ぎ去りながら、コサカが訊く。
「美耶子ねえ、やりたいお仕事があるんだぁ。でもそのお仕事をやりきるには、いろいろ美耶子は足りなくて、それでここで特訓してるの」
 コサカの服をたたんでから、自分でも服を脱いでいく美耶子。コサカの反応をうかがいながら、少しずつ下着をずらしていく。
 だが、コサカの視線は熱を帯びることはない。細い目が冷たく光っているのみだ。
 ちょっと考えるように首をかしげる美耶子。
「コサカさんって、美耶子のような子――あんまり好きじゃなかったり、する?」
 コサカの表情が少しだけ動く。
「どうして? 好みじゃなかったら指名するわけないだろ? すごい倍率なんだよ? お金をいっぱい積まないといけなかったんだから」
「……ならいいけど……コサカさん、あまり楽しそうじゃないから」
 美耶子の言葉に、コサカは唇の端を不自然にあげて笑みを作った。
「そうかな? これでも、すっげー楽しみにしてきたんだぜ?」
 そう言いつつも股間はだらんとしたままだ。
「そっか! うん、これは美耶子が頑張らないと、だね!」
 美耶子は両の拳をグーにして気合いを入れた。
 

 美耶子はコサカの身体をシャワーで洗った。自分の身体をこすりつけ、リップを押し当てて、軽くキスしていく。
 股間は特にやさしく、ていねいに。跪いて尺八をする。
 だが、コサカは反応しない。あいかわらず冷たい視線を眼鏡の奥から送りつけてくる。
「あれー、調子悪い?」
 美耶子は自分の技量が足りないせいだと思っているようだ。
「ごめんなさい、コサカさん、もっと頑張るから」
 だが、それには応えず、コサカはずけずけと質問してくる。
「美耶子ちゃんって、もしかして本名?」
 直球だ。
「普通は源氏名だよねえ。でも、美耶子ちゃんの場合、素というか、そのまんまな感じがするんだよねえ」
 実際のところ、源氏名をつける予定だったが、美耶子は、気持ちよくなると自分の名前を叫んでしまう癖がある、それで、美耶子はドラマの役名もすべて「みやこ」になってしまうのだ。
「えっと、美耶子の本名は美耶子じゃないよ?」
 はぐらかそうとするが上手くいってない。
「じゃあ、なんていうの? こっそり教えてよ」
 図々しくかぶせてくる。
「えー、ないしょ」
「じゃあさ、名字は?」
「それもないしょー!」
 名前や歳を訊いてくる客はいくらでもいる。美耶子はこれまではこうして冗談めかしてごまかしてきた。そもそも、客の方だって、そんな問答に時間を使うのはもったいない、と考えるものだ。
「うたかた、っていうんじゃないの、名字は?」
「え」
 美耶子の表情が硬くなった。
「あれ? 図星? 珍しい名字だよねえ」
 コサカは薄い笑みを浮かべる。
「なんで」
「おやおや、手が止まってるよ、ソープ嬢の宇多方美耶子ちゃん、おれ、いちおう客なんだけど」
 美耶子はやむなくコサカの股間に手をやり、ローションを塗りたくる。
「へえ、手慣れてるねえ。小学生みたいなちっちゃい手で、大人のチンポをいじりまくってるんだねえ。まあ、そういう趣味のヤツにはたまんないんだろうなあ」
 だが、コサカは大きくならない。美耶子は必死で亀頭の付け根をこすり、鈴口に舌を這わせる。
「おやおや、そういうテクって、どこで憶えるんだい、美耶子ちゃん?」
「コサカさん、美耶子と遊びにきたんじゃないの?」
 美耶子はちょっと眉に力を入れて、コサカを見上げる。
「遊びにきたんだよ、もちろん、美耶子ちゃんとね。さあ、マットで遊ぼうじゃないか」
 コサカはあからさまな侮蔑の色を瞳に浮かべながら美耶子にささやきかけた。


「くっ……これで、いい、ですか?」
 マットの上で美耶子は四つん這いになり、おしりを高く掲げさせられていた。
 そうすれば勃起するかも、とコサカが言ったのだ。
 美耶子は雌犬のように肛門も性器も丸出しにして、コサカに見られていた。
 いろいろなお客さんがいる。今までも、女の子を虐めるのが楽しい、というタイプのお客さんもいた。それでも最後は仲良くなって、美耶子のことを好きになってくれたのだ。
 今回だって、頑張れば、ぜったいに……
「ひゅー、すごい眺め。そんなに脚を広げても一本筋なんだなあ。ちょっと、広げて見せてみてよ」
 コサカが要求してくる。美耶子にしてみれば、悪い兆候ではない。美耶子のオマンコを見て欲情しない男はいない。ロリコンとかそういうのとは関係なく、女性器の理想型を美耶子のそこは体現しているからだ。
 美耶子は両腕を後ろに回し――そうなると顔と両膝で体重を支えないといけないから、顔がちょっと苦しいのだが――自分の性器を左右に広げて見せる。
「おうおう、すげーすげー。穴がぱっくり見えてんぜ。ちっこいクリも剥けて、顔をだしてるなあ。処女膜……はあるわけないよなあ、ソープ嬢なんだから」
 コサカが覗き込んでくる。
「ついでにさあ、肛門もぱっくり見せてくれよ。どっちの穴も全開にしてさあ」
 ――やっぱり、ちょっとは欲情してるんだ。もっと頑張らなきゃ。
 美耶子は指を伸ばし、アヌスも引っ張る。
 後の穴も、前の穴も――尿道口も含めれば、みっつの穴をさらけ出していた。
 軽い物音がコサカの方からした。もしかしたら、いきなり入れられてしまうかもしれない。前かもしれないし、後ろかもしれない。美耶子は覚悟をしつつ、しばし待ったが、何も起きない。だが、物音は断続的に聞こえる。
「あの……まだ、ですか?」
 体重を頭頂部のほうにかけるようにして、美耶子は後方を見やった。
 膝をついているコサカの股間が見えた。だらんとしたままだ。さらに視界をめぐらせて、コサカの顔を見る。薄ら笑いを受けべていた。蔑むような――
 コサカは眼鏡のフレームに手をやっていた。物音はそこから聞こえてくるような――
「ちょ……」
 美耶子は局部を広げていた手を離すと、すばやく姿勢を変える。
「いま、なにしてたの?」
「なにもしてないさ?」
「うそ、眼鏡さわってたでしょ」
 美耶子は強い声で非難する。
「なんか、あやしい」
「おいおい、客を疑うのか? それが美耶子ちゃん流の接客術かあ? 聞いた話だと、超癒やし系の合法ロリ美少女ってことだったけどなあ」
 眼鏡に何か仕掛けあるんじゃないか……と美耶子は思ったが、確証はなかった。まあ、大人なら、すぐに隠しカメラを疑うところだろうが――
「えー、そうですかあ、それほどでもぉ」
 評判がいいと言われて、相好を崩すくらいには残念な子だった。
「ただ、今日はちょっと立ちが悪くさあ、美耶子ちゃん、オナニーみしてくんない?」
「え?」
「おれ、可愛い子がオナニーしているところを見るとたぎってくるんだわ。やってみせてよ」
 そういうメニューはないのだけれども……メニューにないサービスをこれまでも数限りなくやってきたのが美耶子である。
「わかりました。コサカさんのオチンチンのためにがんばります!」
 美耶子は脚を広げ、クリトリスをいじりはじめる。
「へえ、やっぱり、美耶子ちゃんはクリ派なの?」
「うん……最初は……ここ」
 小さなクリトリスを転がすように――ぴりぴりとした感覚がやってくる。
「にひ……ひゃう」
「へえ、もう感じてるんだ。敏感だねえ」
 コサカの視線を感じながら、美耶子は指の動きに力を込めていく。クリトリスを潰しては解放する。その動きを連続させる。
「んっ! んうっ!」
「ひゃあ、マスかいてんなあ。こりゃあビックリだ」
 コサカは面白がっている。だが、興奮はしていない。
 美耶子はさらに秘部をこねくりまわす。
 陰部を広げる。中がよく見えるように腰を浮かせる、
 膣に指を入れて――
「うあっ! あんっ! あああっ!」
 抜き差しする。刺激に応じて濡れてくる。気持ちは乗っていないが、それでも快感はある。そうなるように美耶子は訓練されている。子役として、また、ソープ嬢として、性感帯を刺激すれば感じるし濡れる。
 でも、あの眼。コサカの眼。冷たい、蔑みの眼。
 そうだ。芸能界に足を踏み入れてから、こんな視線を浴びせてくる大人たちが一定数いた。
 どんなにうまく演技しても、しょせんは子供だから、と決めつけられる。
 美耶子の出演作がトップの視聴率をたたき出した時も、「子供と動物には勝てませんからねえ」と訳知り顔に言う大人がいた。
 要するに、「子供だったら誰だっていい」「子供だから世間はチヤホヤする」「実力なんかない」――そういうことが言いたかったのだろう。
 美耶子は子供だが、全力で演技した。そして、それが多くの視聴者にインパクトを与え、人気を博した。それがいけないことなのだろうか。子供だからといって、どうして演技や活動を公平に見てもらえないのか――
 その冷たい眼をした大人たちと、コサカの表情がシンクロした。
 美耶子はイキかけていた。コサカの前で性器を自らの指で虐めて、アヌスにも指を入れて、気持ちいいところを擦る。
 腰が勝手に動く。ひくんひくん動く。指を膣奥に沈めるたびに湿った音がして、愛液がこぼれ出る。美耶子はちゃんとイケるんだよ、コサカさん、見てる?
「あっ! あっあーっ! いひっぃいい! イくぅうううう!」
 コサカが笑っている。眼鏡のフレームに手をやって――小さく赤いランプが一瞬またたいて――
「ひゃっは! はっはっはっあ! 傑作だぜ。ホントにオナニーでイキやがった。まさか、噂が本当だとはなあ、宇多方美耶子ちゃん。売り出し中の子役アイドルが、まさかソープ嬢のアルバイトとはなあ! 芸能界がひっくり返るぜ!」
「コサカ……さん?」
 美耶子はイッた直後の霞がかった視界でコサカを見上げた。コサカは眼鏡のフレームに指を這わせている。
「コイツはカメラつきの眼鏡でなあ。美耶子ちゃんのワンワンポーズも、オナニーでの本気イキも押さえさせてもらったよ」
 へらへら笑っている。
「コサカさん……どうして」
「おっと、コサカってのは偽名でね。本業はしがないフリーの芸能レポーターさ。最近、人気急上昇中の子役アイドル宇多方美耶子が、テレビに映らないところではずいぶん過激な演技をしてるってリークがあってね。窪塚組だから大手マスコミは手を出さないが、こういうゲスい記事を喜んで買ってくれるメディアもあるんでな」
「そ、そんな……」
 お客さんに喜んでもらおうと身体を張った美耶子の行動が世間に晒されてしまう……こんな、ことって。
「にしても、十歳のガキがどうしてこんなエロい仕事をするのかねえ。悪い大人に脅されて嫌々……っていう感じじゃあなかったな、さっきのイキっぷりは。こりゃあ、天性の淫乱だな」
「……がうもん」
 美耶子がぼそっと言った。
「あ? なんだって? 泣いたって無駄だぞ。このネタは絶対に世に出してやる。おれはな、汚いことは何もしてません、って顔しているアイドルや女優ってのが大嫌いでなあ。そいつらの化けの皮をひんむいてやるのが生きがいなんだ。まあ、まさか小学生子役のオマンコの中まで剥いちまえるとは思わなかったがな!」
 勝ち誇ったコサカが吠える。
「ちがうもん、美耶子、そんなんじゃないもん」
 美耶子は顔を上げた。泣いていない。それどころか、怒っている。
「あ? なんだ? なにが言いたい?」
 コサカ――本名は違うようだが――は面食らったように問い返す。
「美耶子は、インランじゃないもん。これは女優さんのお仕事、そのための特訓なんだもん」
 美耶子は真っ向からコサカを見上げ、そう言い切った。
「女優の仕事ったって、たかがお芝居だろ、わざわざソープ嬢になる理由なんか」
 コサカの言葉を美耶子が遮る。
「本当のことを知らないと演じられないもん! 大人はふつうに生きていればセックスするもんだって、監督さんは言ってた。みんな、昨夜、どんなふうにセックスしたか、オナニーしていたかを隠して、満員電車に乗っているんだって。会社で仕事をしている時も、次にセックスすることを頭のどこかで考えているもんだって。それが人間なんだって」
「おい……待てよ……おまえ、なにを……」
「美耶子は子供だから、そういうのわからないよ。好きな人はいるけど、美耶子がまだ子供だからずっと一緒にはいられないって。でもね、子供だから、セックスしちゃいけないんだったら、どうやって人間を演じたらいいの?」
「ちょっと……」
「美耶子は女優さんになったんだよ。だから人間を演じたい。子供だって人間だよ。だから、美耶子はちゃんと本当のことを知って、体験して、それをもってお芝居をしたいの!」
 涙目の美耶子は強い視線をコサカに向けたまま言い切った。
「めちゃくちゃな理屈だな……でも、なんて眼をしてやがる……」
 コサカは小さくため息をついた。
「負けたよ……あんた、ガキのくせに、ちゃんと女優してるんだな」
「コサカさん……?」
 あっけにとられて美耶子は男を見上げる。
 コサカは眼鏡を外した。
「記事にするのはやめだ。そもそも、こんな映像を喜んで買うようなゲスメディアに載せたって、こんな話、誰も信じないだろうしな。それに……この部屋、隠しカメラだらけだな。ったく、気づくのが遅かったよ」
 そうだ。美耶子の個室は番組制作のためのカメラが至るところに隠してある。コサカもその道のプロだから、どこかしらのカメラに気づいたのだろう。
「ってことは、窪塚組の眼も光ってるってわけだ。おれが記事を世に出そうとしても握りつぶされていただろうな」
 コサカは肩をすくめると、手にしていた眼鏡を美耶子に向かって投げる。
「じゃあな、美耶子ちゃん」
「ちょっと待って、えーと、コサカさん」
 眼鏡を拾いながら、美耶子が呼び止めた。本名がわからないので、コサカと呼ぶしかなかったようだ。
「まだ時間残ってるよ? お金もったいなくない?」
「は? なに? おまえ、おれにプレイしていけって言ってるの?」
「うん、だって、お客様にはすっきりして帰ってもらいたいもん」
 コサカは呆れたように笑った。それは酷薄な笑いではなく、脱力した素の笑顔だったように見えた。


「悪いが、ガキの身体には興奮しないんだよな」
 プレイを再開した美耶子は、コサカをマットにうつぶせにさせた。
「知ってる。美耶子の本気のオナニーもスルーされたからね、でも、俄然、ファイト出ちゃった」
「めげねえな……」
「じゃあ、失礼しまーす」
 美耶子はコサカの尻にリップを当て始める。
「はは、くすぐったいだけだぞ……?」
 だが、その余裕は、美耶子の舌が尻のワレメにまで侵入してきた時に失われた。
「ちょ、おい、まさかおまえ……ケツの穴を、おいよせやめろ」
「だーめ、ちゃんと全身きれいにしてあげるんだから、力抜いてぇ」
「おまえ……自分を騙して……侮辱した男のケツの穴を……ひぁっ!」
 美耶子がコサカの肛門を舐めている。
「んふ、コサカさん、可愛い声出てますよぉ。もっと鳴いてくださいねぇ」
 丹念に肛門の縁を舐め、中心を舌先でチロチロする。
「ひゃっ! おわっ! おおおおおっ!」
「敏感なんですねえ? おや? オチンチンも大きくなってきましたよお?」
 美耶子はローションをつけた手をコサカの腹の下に潜り込ませ、ペニスを掴んでこすりはじめる。
「わあ、おっきーい! コサカさん、いいものお持ちじゃないですかあ」
「くっ、なんで十歳のガキにケツ穴舐められてチンポをしごかれてんだ、おれ……」
「そういうプレイをご所望なんじゃあないですかぁ? 身体は正直ですよぉ……ふふっ」
 美耶子の声に嗜虐性が混じってくる。状況に応じてSにもMにもなれるのが宇多方美耶子だ。
「はい、今度は仰向けになってくださいねえ……脚は上げてぇ」
 仰向けになったコサカの腰を上げさせ、おしめを替えられる赤ん坊のような姿勢をとらせる。諦めたのか、コサカは抵抗しない。
「じゃあ、オチンチンとおしりの穴、一緒に気持ちよくしてあげますね」
「……勝手にしろ」
 美耶子はローションを塗った指でコサカの肛門をほぐし、ゆっくり挿入していく。
「あ、あああ、あっ」
 コサカが可愛く鳴く。
「うふふ、タマタマも」
 美耶子はコサカの陰嚢を舐め、吸い、もぐもぐする。
「うわ、なんだ、この感触……」
「んふ、このタマタマの中でコサカさんのセーシがいっぱい作られてるんですね。見たいなあ」
「何をする気だ?」
「セーシ出してもらいますね♪」
 美耶子はコサカのペニスをしごくを口いっぱいにほおばる。
 亀頭を舌で舐め回す。
「くっ! そんなフェラで射精するとでも」
「こっちにスイッチあるんですよねえ」
 美耶子はいったんペニスから口を離すと、中指をコサカの肛門に深々と差し込む。
「どこかなーコサカさんのピュッピュッするスイッチはあ」
 探る。えぐる。潜り込む。
 小学生の細い指を直腸に差し込まれ、コサカはくぐもった吐息しか漏らせなくなる。
 それに加えて、フェラ攻撃だ。美耶子は長いコサカのペニスを半分以上飲み込む。
「うっ……あ……」
「ひっへ」
 たぶん、みっけ、と言ったのだろう、美耶子がコサカの体内の急所――前立腺を押す。
「んんーっ! うううーっ!」
 コサカはうめき、美耶子の口中に精液を発射する。
「ん」
 じゅるるるぅ!
 それにあわせて美耶子が吸い上げる。尿道をスペルマが駆け上がる速度が倍化し、コサカの射精時の快感が数倍に跳ね上がる。
「うおおおおおおっ!?」
 びゅくびゅくびゅく、射精がとまらない。
 美耶子の口いっぱいに白い粘液がたまっていた。
 それを。
「みへへ」
 美耶子は舌に乗せた白濁汁を「んくっ」と飲み干したのだった。


「気持ちよかったですか? コサカさん」
 お互いの身体を湯で洗い流し、身体を拭いてから、ベッドに二人横たわる。
「マジびびった……ああいうテクニックはどこで憶えるんだ……て、ここか」
 コサカの目元から険が取れていた。
「まだ時間ありますけど……する?」
 美耶子がコンドームのパッケージを見せる。
 コサカは苦笑する。
「もう絞り尽くされたよ、おまえにな」
「えへへ」
 ふとコサカは傍らの美耶子の髪をなでる。無意識の行動のようだが、美耶子はそれを心地よさそうに受け入れている。
「でもな……あんたの女優魂には敬意を表するが……まだ子供なのに、なぜここまで、っていう思いはぬぐえないな……」
 美耶子はコサカに髪を撫でられながら、天井を見上げて、んーと考えてから口を開く。
「美耶子もこの道だけが正しいとは思ってないけど……今は、こっち路線かなって」
「今は……って。そうか。先は長いもんな。おれや他の大人たちと違って」
「うん、まだ十年しか生きてないし」
「かっ……本人の口から聞くと、あらためて怖くなってきた。おれはこんなガキにイカされたのかよ……」
「ふふんー」
「自慢するな。今度はおれがおまえをイカせてやる」
「あれ? 今日はもうしないって」
「気が変わった、まだ時間はあるんだろ?」
 コサカはがばっと起き直り、美耶子に覆い被さった。
「あーれー、おかされるー」
 美耶子はコサカと唇をあわせる。舌をからめる。
 時計が鳴るまでは、美耶子はコサカの恋人だ。
 美耶子は胎内にコサカの熱くて固いペニスを受け入れながら、自分に呪文をかける。

 ――美耶子は、女優さん、なんだから。

 結局、そこからコトは三回戦におよび、大幅に時間超過、ならびに、膣に二発、アナルに一発と、中出ししたコサカはペナルティを受けることとなった。(美耶子も店長に叱られた)

 あと、美耶子のファンが一人増えた。

つづく!


美耶子のソープ嬢た・い・け・ん! PART-2


入店四日目

 四日目ともなると、まあまあ慣れてきた。
 学校から直接店に入っても、夕方から午後十時までの五~六時間しか働けないが、美耶子にはひっきりなしに指名が入った。
 いろいろな客を相手にした。
 店長のスクリーニングも少々緩くなったのか、ちょっと不潔なお客さん、言動が粗暴なお客さん、レアなプレイを求めるお客さん、さまざまな客が美耶子を指名した。美耶子は客の嗜好は千差万別であることを学んだ。
 サービスとは、ただ、裸になって、フェラチオしたり、アソコを見せたり、触らせたりすることだけじゃない。
 中には、美耶子に指一本触れず、「汚い言葉でののしって欲しい」という客もいた。その客は美耶子に罵倒されながら手淫して果てた。本人はとても満足したようだったが、美耶子的には「楽は楽だけど、もう来て欲しくないかな……」と思ったようだ。
 メニューにはないプレイとしては、おしっこプレイを求められることもあった。撮影でもたまにあるのだが、美耶子はこれが苦手で(得意な人もレアだろうが)、「疑似でお願い」することもあったのだが、一対一の密室の中では、求められると意外にできるということがわかった。美耶子のおしっこを手で受けたそのお客さんはおいしそうに(以下自粛)……ただ、美耶子もそれでスイッチが入ってしまい、またもNS解禁して、中出しされながらの放尿絶頂を体験したのだった。 
 とまあ、こんなふうに、密室で男女が二人きりになると、ふだんはできないような恥ずかしい行為、いやらしい行為がすんなりできてしまうということを美耶子は学んだのだ。
 そして、ペニスの大きさや色や包皮の状態、匂いや味、精液の色や粘度や量もさまざまであることを知っていったのだ。

「本物」も来た。
 四日目の最初のお客さんだ。美耶子の出勤(というか下校)を待ちかねて、控え室で2時間も待っていたらしい。
「うっわ……ほんとにちっちゃい……しょ、小学生、それも四年生くらいにしか見えない!」
 その通りなのだが、正解です、ということもできないので、美耶子は「十八歳ですから。ふ、ふくし?の大学に通ってるんですけど」と嘘をついた。まあ、営業トークだ。
 このお客さんは、とにかく「小さい子」が好きならしく、このソープに美耶子という新人が現れたことを聞きつけてやってきたらしい。
 名前は江渡というらしいが、短い会話のあいだに、ごく自然に美耶子は「ペドさん」と呼ぶようになった。
 最初のお客さんから得た教訓で、美耶子はどの客とも最初にできるだけ会話をするようにしていたのだ。
 そうすると、ペドさんの性癖がわかってきた。
 いわく、ペドさんは大人の女性器に拒否感が強いのだという。
「だって、あんな、ぐじゅぐじゅの、腐った貝のような、ドドメ色の……おうえ」
 想像しただけで吐いてしまうらしい。
 だから、当然のごとく童貞だそうだ。年齢は三十代だそうだが。
「美耶子さんの噂を聞いて『これぞ天恵だ!』と思ったんです。小学生にしか見えないけど、テクニック抜群のソープ嬢がいるって」
「テクニック抜群って……照れるにゃあ」
 そこで照れるか? 語尾が「にゃあ」とか。
 だが、実際、ソープ嬢としての美耶子は尺八も丁寧だし、素股洗いもうまくまり、壺洗いは絶品という評判を得るようになっていた。マット洗いは……まあ、「ツボを刺激することで神経痛に効くかも」といった微妙な評価だが。
「なのでっ! よろしくお願いしますっ!」
 ペドさんは直角になるまで上体を折って、美耶子に筆おろしを依頼したのだった。


「事情はわかったから……最初に見せてあげるね」
 おたがい裸になると、美耶子はマットの上に座って脚を広げた。ペドさんは神妙に正座している。
「こんな感じだけど、だいじょうぶ? おえってならない?」
 美耶子はまず、自分の性器を見せることにしたのだ。
 ペドさんが高い声を上げる。視線は美耶子の性器から離れない。
「こっ、こっ、これは……マジ! 天然っ! アニメでもCGでもない……無毛の一本筋!」
 ただでさえ、美耶子のオマンコは美しいことで有名なのだ。陰毛はもちろん、濃い産毛もなく、色素の沈着もない。生まれたての天使のような、ツルマンなのだ。
「写真っ! ど、動画! ス、スケッチでもいい、描かせて!」
 ちなみにペドさんの職業はちょっと偏ったジャンルの漫画家らしい。
「写真も動画もスケッチもだーめ。そんなの必要ないでしょ。これから、このオマンコは、時間いっぱい、ペドさんのモノなんだから。触ってもいいし、舐めてもいいし、オチンチン入れてもいいんだよ?」
 言いつつ、美耶子はワレメを左右に広げて粘膜を見せる。
 またもや絶叫するペドさん。
「ピンクっ! まっピンク! 第二次性徴前にしか許されない……これは真正のヴァージンピンクっ!」
「……や、さすがにヴァージンじゃないけど……ごめん」
 謝っても仕方ないけれど、ごめんなさいする美耶子。
 あらためて、男の人って「処女」崇拝ってあるんだなあと思う。こーゆー仕事をする前に、ゆういちに初めてをあげておいてよかった、と思ったり思わなかったり(そこは思ってほしいが)。
「じゃ、しようか」
 美耶子が脚を閉じ、立ち上がりかける。
 だが、ペドさんは正座したまま顔を上げない。
「どうしたの? しようよ」
「で……できません!」
 振り絞るような声をペドさんは出した。
「え? グロかった?」
 美耶子はちょっと動揺した。客や共演者から「オマンコ綺麗っすね」と言われ慣れているので、自信はちょっとあったのだが、やっぱり、くぱあすると、突起やらビラビラやらがキモかったりするのかもしれない。
 だが、ペドさんは首を激しく振った。ちょっとフケが舞った。そういえば、締め切り明けって言ってたし……
「違うんです! 想像よりずっと、綺麗で! 可愛くて! 清らかで! 精緻な神様の細工物のようで! こんな美しいものをボクのチンポで穢すことなんかできないっ! ここまでとは! ここまでとはああ!」
 じゃあ、適度にグロかった方がよかったりしたんだろうか、と美耶子はちょっと思ったりした。でも、褒められことについては悪い気はしない。
 美耶子はマットに顔を埋めたペドさんにすり寄った。その背中に手を触れ、鳥の巣のようなモジャモジャの髪を撫でた。あう、やっぱり、かなりべとついてるなあ――と思いつつも。
 耳元に唇を近づけてささやく。
「美耶子のおまんこは綺麗じゃないよ。昨日も、おとついも、何人ものお客さんとえっちしたよ? だって、それがお仕事だから。美耶子の今のお仕事はソープ嬢のおねえさんなの」
「な……何人も……」
 ソープ嬢なのだから、当たり前のことと解っているだろうが、本人から直接告げられるとショックはあるだろう。
「だから、ペドさんも気にせずしていいんだよ? オマンコにオチンチン入れて、シコシコ、ピュッしていいんだよ?」
「し、シコシコ、ピュッ……」
 ペドさんの視線がさまよう。
 どんな葛藤があるのか、外部からはさっぱりわからないが、彼なりの美学があるのだろう。
「ん……と、じゃあね、ペドさん、オマンコにするのに抵抗があるんだったら、おしりはどう? オマンコほど綺麗じゃないかもだけど」
「お? お、しり?」
 ペドさんが目を見ひらいた。カッ!という擬音が聞こえてきそうだ。
「これが、美耶子のおしりだよ。見て」
 美耶子はペドさんの顔の前におしりを突き出し、アヌスをみゅっと広げた。
 ペドさんが凝視している。瞬きさえ忘れたかのようだ。
「あ……アナル……ロリアナル……おおおお……この色、形……い、いやらしい……とてつもなく、いやらしい……!」
 鼻息も荒くなり、下腹部を見ると、股間の竿もギンギンになっている。
「あ、あれ? ソッチ好きな人?」
 美耶子的にはそこまで食いついてくるとは思わなかったようだが――
「ロリアナル、いただきますっ!」
 豹変したペドさんは美耶子のヒップをわしづかみにすると、アヌスに鼻をこすりつける。激しく鼻息を鳴らして匂いを味わう。
「おおおおッ! これがマジ合法ロリアナルのスメルッ! なんという芳香! 濃い! えぐい! たまらんっ!」
「わーっ! ちょっと、ちょっと、さすがに洗ってから! だめ、ペロペロだめだってぇ!」
 ペドさんは聞いてない。小学校からお店に直行して、いきなり指名が入った美耶子はそこを洗っていない。だから、いろいろな匂いが凝縮している。
「お、おいしい! 美味すぎる! あまにがすっぱ! すごい! リアル小学生の味しかしない!」
 いや、リアル小学生の味ってなんだ。ペドさん、想像だよね? 実体験だったら逮捕だからね?
 ともかく、ペドさんは美耶子の肛門を舐めまくる。
「あ……あんっ! だ、だめって言ったのにぃ……」
 最初は抵抗のそぶりも見えたものの、美耶子はおしりペロペロされて、けっこう感じているようだ。というか、美耶子の性感帯はアヌスにもあって、オナニーもアヌスですることが多い。
「ああっ! そんなっ、舌を中まで……ほじらないでぇっ! あああああっ!」
 ペドさんにアヌスを責められ、美耶子の声が裏返る。
 美耶子のアヌスから舌を離し、唇を舐め、その味を反芻しながら飲み込んだペドさんは、一転して切迫した声で言った。
「み、美耶子さん! こ、このまま、い、入れたい! 入れて、いいですか!?」
「え? ええっ? でも、身体洗ってないし、フェラも……マット洗いとか……」
 段取りというものがある、ということを美耶子は言いたかったのだろうが、順番がなど関係ない男の生理というものがある、ということを美耶子は知ることになる。
「いま、したいんです! お願いです! ぼくの童貞を美耶子さんのアナルで……!」
 泣きそうな声。三十数年間、守ってきた――不本意ながらも――初めてを美耶子に捧げようというのだ。ちょっと、きゅんとする。
「いいよ……して、いいよ……美耶子のおしりで、初体験、して」
「入れます!」
 ちょっと手を伸ばせばローションもあるのだが、ペドさんの唾液でぬるぬるになった美耶子のアヌスは童貞チンポをヌルッと飲み込んだ。
「ふっああああああああ!」
 これはペドさんの声だ。
「うっ! あ……ペドさんの、おっきい……」
 これは美耶子。
 美耶子の場合、オマンコに入れる時には少々コツが要る。入りさえすれば大丈夫なのだが、入口が小さいので、大きめの大人チンポだとちょっと苦労する。そういう点では、おしりを最初に選んだのは正解だったかもしれない。美耶子のアヌスは伸縮性抜群で、巨根男優でも相手をすることが可能だ。といって、まったく緩くはない。その逆だ。
「こ、この締めつけ……! すごい! これが天然ロリアナル! 熱くて、チンポ蕩けりゅぅ!」
 ペドさんの悦びに満ちた声に美耶子もうれしくなる。
 スキン着けてないけど……また店長に怒られそうだけど……まあいいや、と美耶子は考えているのだろう。
 童貞だから性病も安心……とかそういう問題じゃないからな、美耶子。
 そもそも性病とかリアルな話をしだしたら、この世界線は崩壊してしまうぞ。
「美耶子さん! ありがとう! ぼく……いや、おれ、もう童貞じゃないんだ!」
「うん! うん、そうだよ! ペドさんは、美耶子とえっちして、もう、童貞じゃない! 立派な、大人だよ!」
 立派な大人は、十歳にしか見えない、実際に十歳のロリとアナルファックはしないと思うが……。
「いく……! いきそうだ! 美耶子さんのアナル、すごくヌルヌルで熱くて、うううっしま、るうううっ!」
 腰を叩きつけながら、ペドさんがうめく。
「ああああああっ! ペドさんのオチンチンが奥までぇっ! すごっ! すごいっ! ドーテイさんなのに、い、イカされちゃうぅううっ!」
 美耶子もマットに顔を押しつけ、アクメ顔をさらしている。
「出るっ! うわああああっ!」
 ピーンと背をそらしたペドさんが背筋と臀部の筋肉をピクピクさせる。
 射精しているのだ。
「出てるっ! ペドさんのセーエキ! おしりの奥でぇ……爆発してるよぉ……! ふああっ! あっ! あっ!」
 美耶子もイッたらしい。 
 ペドさんが名残惜しそうにペニスを抜くと、どろっとした精液がこぼれだしてきた。
 それを手に取った美耶子は、あーあ、という表情を浮かべる。
「もう……きれいにするまえにドロドロにしちゃってぇ……」
「ご、ごめん、美耶子さん」
 さっきまでの猛々しさが影を潜め、大きな身体を小さくするペドさん。
 だが、美耶子はにっと笑う。
「まだ時間あるから、お風呂で洗いっこしよ! 髪の毛も洗ってあげる!」
 

 それからペドさんと美耶子はいっしょにお風呂に入り、いちゃいちゃした。
 潜水艦という技でペドさんをもう一度勃起させると、今度は前の穴でペドさんのセカンド童貞を奪い直す。
「だって、ペドさん、こんなにすごいオチンチン持ってるんだもん。女の子のオマンコに慣れて欲しいしぃ……」
「あああ、美耶子さん……! オマンコもいやらしい! キモチいいっ! 最高だっ!」
 お風呂の中で美耶子を後からだっこして、勃起チンポで膣をかきまわす。お湯の中だから挿入もスムーズで、ペドさんは自信を深めたようだ。
「それに、このちっぱい! 十歳ロリとしか思えないぺったんこさ! だがそれがいい! 美少女の胸に脂肪の塊など不要!」
 後から美耶子の乳首をクリクリしながらペドさんがロリ愛を叫ぶ。
「うっ……美耶子だって、あと何年かしたら、オッパイおっきくなるもん!」
 思わず反論した美耶子に、ペドさんが怪訝そうに問いかける。
「は? 十八歳の美耶子さんの胸が発育する可能性はもうないのでは?」
「はっ……そ、そうだった」
 自分で作った設定を忘れるなよ。
「それよか、ペドさん、キスして。キスしながらいっしょに、いこ」
 ごまかした。
 美耶子は挿入されたまま、身体を半回転させ、ペドさんと抱き合いながら、恋人みたいなキスをする。
 れろれろ、くちゅくちゅ……ちゅううう
「はぁ……最高だ。美耶子さんみたいなロリ美少女とこんなことができるなんて……!」
「み、美耶子もぉ、ペドさんがうれしそうで、幸せだよぉ……もっと、キスぅ」
 舌でペドさんの舌をからめとる。
 これが美耶子流も接客術だ。
 相手が気持ちよくなること、自分も気持ちよくなること。限られた時間内であっても、その間は恋人のように振る舞って、濃厚で幸福な時間を共有する。
 互いが互いを、幸せにする。
「ああ、イク! イクよ、美耶子さん! 中で、だ、出していい?」
 ペドさんが切迫した声を出す。湯船からお湯がこぼれるほど、激しい波がたつ。
「いいよ! ペドさん! 出して! 美耶子も、い……いく……いきそう!」
 美耶子ぎゅっとペドさんに抱きしめる。
 ペドさんは美耶子を抱きかかえたまま湯船の中で起ち上がる。
 長身のペドさんにしがみつく美耶子はまるで猿の赤ちゃんのようだ。
 ただし、その赤ちゃんの性器は真っ赤に充血し、ペドさんの大きなペニスが激しく出たり入ったりしている。
 アヌスに中出しされた精液も名残がこぼれ落ち、膣からも愛液がほとばしる。
「ああああああ、あ! すごいっ! すごいよぉ! ペドさん、キモチいいいいいいっ!」
「おれも……キモチいい! 美耶子さんのオマンコに中出しっ! 孕ませたい! 孕め! おれの子を産んでくれ! おおおっ!」
 最後のピストン運動だ。美耶子の身体ごと上下に揺さぶって、摩擦を高めている。
「来て! ペドさん来てぇっ! んあああっ! でも、赤ちゃんだめええ! 美耶子、十歳だから、まだ赤ちゃんむりいいいいい!」
「えっ?」
 虚を突かれた次の瞬間、大きな波が来てペドさんは美耶子の中に精液をぶちまける。
「き、たあああああッ! ふぁあああああんッ!」
 何を口走ったか意識にない美耶子も同時に達する。


「あ……あの……美耶子さん、さっき……」
 後始末をしながら、ペドさんがおずおずと美耶子に問いかける。
「その……ほんとは十歳、とか言ってませんでした?」
 美耶子はきょとんとした表情を浮かべる。
「え? なにがー? 美耶子は十八歳で、ふくしの大学に通ってるんだよ?」

つづく!


美耶子のソープ嬢た・い・け・ん! PART-1

うたかたの天使たち・外伝
美耶子のお仕事シリーズ
美耶子のソープ嬢た・い・け・ん!
PART-1

きっかけ

 美耶子が子役デビューして間もない頃――

 この頃はまだ、カラミのシーンになると、ぐずったり、うまく男優を勃起させられなかったり――要するにダメダメな芝居になることがままあった。
 きつく叱ったりすれば、「じゃあ、もう女優やめる」と言い出しかねない、そんなナーバスな時期だった。
 まあ、もともと遊び半分で受けたオーディションに受かっただけだしなあ。
「このままだと。ちょっとまずいわねえ……今日の濡れ場もグダグダだったし」
 控え室で桃山園が言い出した。
 美耶子はぶすっくれたままだ。今日の男優のペニスが大きすぎ、亀頭の形がヘンで、匂いがきつかったたため、フェラを拒否、挿入シーンも疑似になった。
「だって……やだったんだもん」
「そうはいうけど、福嗣左右汰よ、人気ナンバーワンの若手俳優なのよ。キャスティングするの大変だったって言うのに……」
「ゆういちか監督が代役だったらよかったのに」
 まだこの頃はスタンドマンという役職はない。美耶子が安心して(?)身を任せられる男優はまだ少なかった。
「あたしがヤッてあげたかったのはやまやまだったんだけどねえ」
 なにしろ、相手役は長身のイケメン俳優だからな、桃山園のようなチンチクリンではな……
「あんただって、チンポサイズがかけ離れてたじゃないのよ。まあ、どっちにしろ、今回は企画的に代役は無理だったんだけど」
 今回のスペシャルドラマは、「あの好感度ナンバーワン俳優・福嗣左右汰が子役と濡れ場を演じる」というのがポイントなのだ。この時期、まだ子役は、スターの添え物だったのだ。
「来週、福嗣左右汰のスケジュールをなんとか押さえたけど、これがラストチャンスよ。見せ場が疑似じゃあ視聴率は取れっこない。来週までになんとか美耶子を鍛えないとね」
「ええ……? また監督と特訓? あれもすごくヤなんだけど……」
 特訓というのは……美耶子がデビュー直前に桃山園や窪塚Pに拉致されて子役のABCを叩き込まれた時のことか……。あれで美耶子は子役としてデビューすることを決意したんだよな……。ちょっと心が痛むな。
「っていうか、あたしとエッチするのはもう慣れたでしょうが。美耶子、あんたに必要なのは、子役としての第二段階――どんな男優のチンポでも受け入れる許容力と、勃起させ、射精に導くテクニックよ!」
「えええ……」
 美耶子は苦い顔だ。
「ついては、それにぴったりの企画があるのよ」
 言いつつ、桃山園は企画書を取り出す。
 美耶子はそれを覗きこみ、読み上げる。。
「ええと……『人間観察・モニタリング ~ソープランドにJSがいたらビビるけど結局やっちゃう説~』……って、ソープランドってなに?」
「ロリテレビの新番組企画よ。美耶子、あんたはこれから一週間、ソープ嬢として働いてもらうわ!」
 これが今も続く人気企画「大人のお仕事体験!」の第一弾だったのだ。(にしても企画書では、人気番組のネタをいろいろパクってやがったな)
「だからぁ、ソープってなにぃ?」
 美耶子が声をあげる。この頃はまだ「うぶ」なところもあったのだ。


入店初日

「ロリテレビはガチ!」というモットーの通り、その日の夜からいきなり美耶子は都内某所のソープランドに放り込まれた。
 とはいえ、店長は窪塚Pの息がかかった人物で、個室への隠しカメラの設置などにも協力してくれた。
 研修もなく、かんたんな接客マニュアルを読んだだけで、いきなり客を取ることになったのだ。

「今日はどの子になさいますか、お客様」
 常連客に対して、店長が直々に接客している。
「そうだなあ……できるだけ若い子がいいかな。ピチピチした……ぐふふ」
 五十がらみで腹の出た、頭の薄い中年男が、嬢の写真をめくりながら下卑た笑いをもらす。
「それでしたら、本日入店された美耶子さんはいかがです?」
「今日入店? ほほっ、そりゃあ初々しいな」
 美耶子の写真を見て客は目を丸くする。
「こりゃあ美形だが……ちょっと若すぎないか? 子供っぽいな……」
「お客様はこういう感じがお好みでしょう?」
「ま、それはそうだが。じゃあ、この子にするかな」
「ありがとうございます」
 奥に案内された客は、個室前で三つ指をつく美耶子を見てさらにびっくり。
「……マジで? 小学生じゃないか……」
「いらっしゃいませ。ご指名、ありがとうございます。美耶子です」
 顔を上げる。おっさん客に対して、若干の「うへえ」感はあったようだが、台本通りに笑顔を浮かべる。
「お……おお」
 おっさん客は戸惑いながらも、美耶子の美貌に打たれたかのようにうなずき返し、誘われるまま個室に入る。
「美耶子ちゃんだっけ? きみ、幾つなの?」
 おっさん客は個室に入るなり、いきなり訊いてきた。白のワンピース(家から着てきた自前)姿のいかにも子供子供した美耶子に、さすがに警戒感がわいてきたようだ。
「じゅっさ……じゅうはち、十八歳ですぅ」
 美耶子はいきなり十歳と答えかけるが、なんとか取り繕った。
「ほんとに十八なの……? たまげたなあ……」
 男は騙されたがる生き物である。たまげただけで、美耶子の言葉を信じたようだ。
「えへへ、お客様、何か飲みます? それとも……」
「じゃあ、尺八、してもらおうかな」
 おっさんは言った。即尺というやつだ。
「しゃくはち? あの……笛みたいなやつ? 吹けばいいの?」
 美耶子はきょとんとする。
「ちょっと待ってて」
 言うなり、美耶子は個室の隅に置いてあったランドセル(今日は学校から現場直行だったのだ)に駆け寄り、リコーダーを取り出した。
「尺八は持ってないから、リコーダーでがまんしてくださいね」
 と言ってから、美耶子は音楽の時間で習ったばかりの「レットイットビー」をあんまり上手くなく吹いた。
「おお……なんか、作り込まれているなあ……ほんとに小学生みたいだ」
 おっさん客はこの一連の流れを「小学生」感を出す演出だと思ったらしい。
「って、ちがーう! 尺八ってのは、ここ、ここをぺろぺろすること!」
 明るくツッコミながら、おっさんは自分の股間を指さす。
 さすがに美耶子もすぐに悟ったようだ。
「あ、フェラかー」
 てへぺろ。
 なんだかよくわからないが、おっさん客との間に妙な空気感ができたようだ。
 怒りっぽい客でなくて、美耶子には幸運だったと言えるだろう。
 ソープの客にもいろいろいて、中には乱暴な態度をとったり、不潔な客もいるようだが、そこは店長のチョイスだ。最初ということで、無難で若い子好きな客をあてがってくれたのだろう。


 美耶子はおっさん客のズボンとパンツを脱がした。半勃ち状態のペニスが露出する。
(うへえ……)
 顔をしかめた
 会って5分くらいしか経っていない知らないおじさんの生殖器だ。嫌悪感がどうしても先に立つ。
(でも、そんなにクサくはないかも)
 常連ともなると、嬢にイヤな顔をされないよう、あらかじめ身体を洗ってきてくれたりするのだ。
 そのおかげでなんとか美耶子はおっさん客のペニスを口に含むことができた。
(知らないおじさんのおちんちん……しゃぶってる……)
 舌を動かしながら美耶子は思う。
 子役になってからの短い期間で、桃山園や窪塚Pのほか、共演者のチンポも何本となく舐めたものだが、ほかのスタッフがいない、相手と二人きりの空間でこんなことをしたのは初めてだ。ゆういちも見ていない場所で……まるで……浮気してるみたい……
 まあ、個室には十数台もの小型カメラが仕込まれているし、別室では桃山園もゆういちもモニターを見ているのだが――
「おお……ぎこちない動きだけど……いいよ、美耶子ちゃん。これも演出なのかな……でも、子供みたいにちっちゃな舌でぺろぺろされるのは……たまらん!」
 おっさん客のペニスがギンギンになる。
 美耶子は撮影の時のように、一気に射精させようと顔の動きを早くするが、おっさん客にたしなめられる。
「だめだめ、美耶子ちゃん、まだまだ時間はあるんだ。じっくり楽しませてくれ」
 桃山園やマネージャーなら、一回の撮影で三回、四回と射精をするが、五十がらみともなると、一回の射精がとても重要なのだと美耶子は知ったのだった。
 その後も美耶子はいろいろとおっさん客から教わった。
「美耶子ちゃん、服を脱ぐときはもっと色っぽく、見せつけるように……パンツを脱ぐときも足でダンダンしないように」
 とか、
「勃起したチンポは絶えずこちょこちょしないと。折れちゃうよ?」
 とか――。
 それから、全裸になった美耶子とおっさん客は浴槽でいっしょに歯磨きをしてから、キスをした。
 二人っきりでお風呂に入って、キスすることには、抵抗がまったくないわけではなかったが、おっさん客のリードが自然で、美耶子は比較的スムーズにおっさんとベロチューできた。普段の撮影だと、けっこう相手の口臭が気になったりするものだが、なぜだろう。前段で、ある程度会話をして馴染んだからだろうか? とはいっても、会ってから十五分かそこらなのだが……
(これからは共演する男優さんと、ちゃんとお話しよ)
 美耶子はこの時そう思ったという。
 浴槽の中で身体をくすぐりあったり、お父さんみたいにだっこしてもらったり、おっぱいをもまれて「ないなー」と言われてちょっと傷ついたり、しながら、おっさん客と美耶子は仲良くなっていったようだ。
 美耶子はマットプレイに挑戦していた。
 とはいえ、マットプレイに必要なのは豊満な身体だ。
 おっぱいのない美耶子は苦戦せざるを得ない。
 てゆうかむしろ、
「痛い、痛いよ美耶子ちゃん、あばらがこすれるよ」
 と言われる始末。
 まあ、洗濯板の原理で、垢はよく落ちるかもしれない。
「美耶子ちゃんには素股洗いの方が向いてるかもね」
 と勧められ、おまたでおっさん客のいろいろな部位を洗うことを教わった。
 仰向けに寝たおっさん客のおなかに乗って、ぬるーん。
 ワレメを押し当てて、腰を前後に揺すぶる。
「おほっ。キモチいいね、これはいいよ、美耶子ちゃん。ツルツルのオマンコに洗ってもらえるのは最高だ。それに、顔に向かってロリマンが近づいてくるのって、男の浪漫!」
 おっさん客も大興奮だ。
 それから、「壺洗い」にもチャレンジだ。
 これは膣でお客様の指を綺麗にするというプレイだ。
 ソープ嬢としての技術習得であって、エッチなことではない。
 美耶子はまじめに取り組んだ。
「あ……お客さまの指が……あぁん」
「美耶子ちゃんのおまんこ、ちっちゃいねえ……これはもしかして本当に……いやいや」 十歳の少女の膣に指を入れる経験は――小児科医ならもしかしたら万にひとつあるかもしれないが――普通はできないし、したら犯罪だ。だが、ソープランド、しかもかなりの高級店であるこの店がまさか法を犯すはずがない、という思い込みから、おっさん客は美耶子が十八歳だと信じている、というか自分を騙して納得させている。
 だが、拭いきれない疑念、背徳感がプレイを濃密なものにしていたのかもしれない。
 おっさん客の指を順番に、一本ずつ――後半は二本ずつ、美耶子の膣で洗っていく――のだが。
「美耶子ちゃん、さっきからオマンコからトロトロおつゆが垂れてきて、全然きれいにならないよ?」
「ああん、ごめんなさいぃ……お客様のお指がキモチよすぎてぇ……」
 もう美耶子は接客どころではなくて、おしりを夢中でイクイ動かして、快感を少しでも多く受け取ろうとしている。
 頃はよし。プレイ時間も残り三十分を切っている。
「じゃあ、美耶子ちゃん、そろそろ、しようか」
「は、はぁい……」


 ソープランドという場所は「特殊浴場」と呼ばれており、ようするに「特殊なサービスを受けられるお風呂」のことである。あたりまえのことだが、ソープであっても「売春」は違法だ。
 だが、お風呂の中でキャッキャウフフしている間に、ついついその男女がセックスしちゃっても、それは自由でしょ? 憲法にも書いてあるよね、恋愛の自由とセックスする自由について(書いてません)。
 もちろん、実際は違う。「ソープランド」のサービス料金には「性交」が事実上、織り込まれている。客はお金を払っている以上、嬢とセックスする権利があると思っている。嬢もそれを仕事として割り切って受け入れている。
 いわば、厳然たるビジネスだ。
 それでも、やはり男女が密室で裸でからんでいれば、化学反応は起こりえるのだ。
 美耶子はおっさん客とプレイをして、高ぶっていた。
 撮影の仕事以外で、初対面の男性と裸で向き合って、性行為に至るステップを踏むことに、激しく興奮していたのだ。
 おっさん客にだっこされて、キスしながら、美耶子はベッドに運ばれた。
 おっさん客がコンドームのパッケージを開けようとしたとき、美耶子はついその腕にしなだれかかっていた。
「着けなくていいよ、お客様だったら」
「えっ? 美耶子ちゃん、NSオッケーなの?」
 NSがノースキンという意味であることはもちろん美耶子は知らないが、こくこくとうなずいていた。
 この時、別室(個室のカメラをモニターしていた部屋)では騒ぎが起きていたらしいが、美耶子はそんなことは知らない。ソープ嬢として最初の仕事を果たそうとしていただけだ。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
 おっさん客は勃起ペニスを、美耶子の股間に押し当てた。ローションが不要なほどに、美耶子の性器は潤っている。
「ほんとにちっちゃいオマンコだなあ……もしかして、いやいやいやいや」
 相変わらず、首をもたげる懸念を打ち消しているようだ。
 てゆうか、美耶子のことを十八歳だと信じるのはまあまあ無理筋だと思うが――
「あっ……う……せまくても……ちゃんと入るから、だいじょぶ」
 この時点で数作品の出演をこなしている美耶子には、大人ペニスへの恐怖感はもうない。サイズや形や匂いに好き嫌いがあるだけだ。
 その点、おっさん客のペニスはイヤじゃないから入れてもいい、ということらしい。
「行くよ、痛かったら言ってね」
 まあ、痛いと言われても入れちゃうけどね――というのが、おっさん客の本音だろうが。 ぐにゅ……ぬっぬっ……
「うう……あ……ぁ」
 おっさん客のペニスが美耶子のおさない胎内に進入していく。
 出会ってから四十分で、性交に至る関係性もここでは普通のことだ。
 そういう空間なのだ。ソープランドとは。
 ぬるぅ!
 入口をこじ開けた直後、おっさん客は「ほひっ」というような声を上げた。
「は、入ったよ、美耶子ちゃん……うああああ、これ凄い! こんなのは、初めてだ!」
 十歳の少女の膣壁の感触をそれまで体験していたら重大な犯罪者だ。法律で早婚を認めている文化圏なら別だが――
「あ、あ、あ……! お客様の……入ってる! 美耶子の中でいっぱいに……ッ!」
「たまらん、これは……っ! 美耶子ちゃん動くよ!」
 五十男が美耶子の上で腰を振りたくる。
 まさか十数台のカメラで撮られているとは知らないとはいえ、滑稽な姿勢だ。
 だが、それがリアルな性交というものだ。
「ああ……これ、すごい! いつもと、ち、違う!」
 撮影だったら、もっと見栄えや角度を考える。結合部をカメラで映すために、間合いをあけたりもする。見せ場を考えたペース配分や、構図を変えるための一時中断もある。
 だが、このセックスにはそれがない。
 頭の薄いおじさんが、ただやみくもに腰を振っている。
 キスしてくる。舌が入ってくる。
 唾液が流れ込んでくる。
 ぬちゅぬちゅれろれろ――
 美耶子もそれに応える。
 桃山園の「カット!」という声も、マネージャーの心配そうな視線もない。
 おじさんと二人きりでセックスしている。愛し合って、いる。
 これって「えっち」だ。これが「えっち」なんだ……
「ああっ、美耶子ちゃん、出るよ! おじさん、出る! いいかい――美耶子ちゃんの――中で!」
 美耶子はおっさん客にしがみつきながら、足をからめながら――必死でうなずく。
「うんっ! いいよっ! 出して! 美耶子のオマンコ、お客様のセーシでいっぱいにしてっ!」
「ううっ! うっ!」
 おっさん客は顔をゆがめ、頭皮をピンク色にして、歯を食いしばる。
 射精している。
 十歳のソープ嬢の子宮にアラフィフ精子を打ち込んでいる。
「あんっ! あああっ! はああああっ!」
 美耶子も気を遣る。
 イッたばかりのおっさん客と目が合った。
 どちらともなく唇を求め合った。

 美耶子としてはもう1ラウンドくらいしてもいいなと思ったけれど、おっさん客には連発は無理なのだった。
 シャワーを浴び、おたがいの身体を綺麗にしながら、会話を楽しんだ。
「いやあ、美耶子ちゃんの最初の客になれてほんとうに光栄だよ」
「美耶子も、お客様が最初でよかった……」
「いやあ、うれしいなあ、これは通っちゃうしかないよなあ」
 実際は、一週間限定なのだが、それは言ってはいけないと厳命されているので美耶子は黙っていた。そのかわり、美耶子はおっさん客の手を取って、自分のおしりに導いた。肛門に、触れさせる。
「ね、お客様、今週中にもう一度きてくれる? そしたら、こっちでしてもいいよ?」
「美耶子ちゃん、アナルもOKなの? これはすごい逸材だなあ。ああ、約束するよ、今週中だね。おじさん、精液ためて、今度はロングで指名するよ」
「約束だよ……」
 美耶子はおっさん客に自分からキスする。
 それからようやく気づく。
「お客様のお名前……なんだっけ?」
 まだまだ駆け出しのソープ嬢なのである。

 あと、NSについては店長からかなり叱られた。

つづく!

うたかたの天使たち 外伝・美耶子 リハーサル編(3)


           3

 桃山園の大人ペニスをぎっちりとくわえこんだ美耶子の部分。

 じゅっぷ、じゅっぷ、無毛の性器から白濁した愛液が漏れだしてくるさまがカメラに写し撮られている。

「あああっ! いくぅ! いくーっ!」

 美耶子は夢中で叫んでいた。桃山園の上で腰を振りたくり、子宮にとどくペニスの硬い感触に我を忘れている。

「すごいのぉっ! 監督さんのが、ゴリゴリって……! ああーっ!」

「なっ……なんて締めつけなの!? うひっ、ひぃぃぃっ!」

 桃山園が、カエルをつぶしたような声をあげて、二重あごをぷるぷるさせる。睾丸がせりあがって、もう射精寸前だ。

「いいぞ、美耶子くん、もっと感じるんだ」

 窪塚が美耶子と桃山園の結合部に顔を寄せていく。

 美耶子としては、窪塚の視線を感じざるをえない。

「あうっ! おじさまの息が、かかるのぉ……っ! ああああーっ! 見られてるぅ!」

 太い肉棒が自分の体内に出入りするところを見られ、撮影され、さらに評価されているという状況。それが美耶子の意識を灼ききってしまう。

 もう、イッている。

「ひっ……ぃぃぃ……く……ぃぃぃぃぃっ!」

 引きつれたような呼気を何度も上下させつつ、美耶子は気をやる。窪塚の視線にさらされながら。

「もっとだ、美耶子くん! もっともっとイケるはずだ!」

「あひっ! ひぅっ! ぃくっ! また、いっちゃ……ぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 窪塚に声をかけられるたびに――挿入しているのは桃山園なのだが――美耶子は達してしまう。

「さらなる高みへ! きみならできる!」

 窪塚が美耶子のヒップをつかむ。上下に強くゆさぶる。

 子宮がつらぬかれる。

「ひあっ! ああああっ! いくっ! いくっ! おじさまぁっ!」

 大きな波がさらに襲ってくる。美耶子の五感は性感に収斂する。まだその先があることが美耶子にはわかる。アクメのさらに先。天国が見える。

「あたし……っ、もうムリ!」

 桃山園がこらえきれず、射精してしまう。結合部から漏れ出す精液――どうやら、抜き際に発射してしまったらしい。

「あ……はあ……」

 美耶子の前から階梯がかき消える。充分な快感だったが、しかし、そのさらに先まではいけなかった。

「だらしないな、桃山園くん」

 興をそがれたような口調で窪塚が言った。

「そんなことで美耶子くんの魅力を引き出せるとでも思ったのかね? 美耶子くんの才能を見いだした功績は評価するが、わたしの作品を任せるには力不足だな」

「はひっ! プロデューサー、次は、次こそは……!」

 しかし射精したばかりの桃山園の股間は萎れてしまっている。すぐには回復しそうもない。

「すこし休んでいたまえ。わたしがやる」

 
 

 窪塚は携帯電話でスタッフを呼び出した。

 夜中であっても、窪塚コールには二回以内に出る、というのがファミリーの掟だ。

「北山くんか? わたしだ。スタッフを連れてB会議室に。緊急撮影だ。野田くんの班も集めろ。スチルも要る」

 言いつつ、自らは服を脱いでいく。

 あらわれる窪塚プロデューサーの鍛え抜かれた裸体。

 と、同時に、部屋の中にどんどん運び込まれる機材と、増えていくスタッフ。

 部屋は、いつしか本格的な撮影現場に変貌していた。

「お……おじさま……?」

 煌々とライトで照らされ、複数のカメラに撮られていることに気づき、美耶子が不安げな声をあげる。

「美耶子くん。ドラマ撮影とは別に、大事な撮影をこれから始めるよ」

 優しい表情で窪塚が美耶子の髪をなでる。

「えっ、それって……」

「美耶子くんには、わたしのプロジェクトの中核を担ってもらいたいんだ」

「ぷろじぇくと?」

 あっけにとられて聞き返す美耶子の唇を窪塚は奪った。

 巧すぎる中年男の舌テクニック。

 煙草の匂いさえ窪塚の場合はフェロモンに感じる。

 くちゅくちゅと舌をからめているうちに、美耶子は陶然となった。

「さっきもいったとおり、今はジュニアアイドルブームだ。しかも過激の一途をたどっている」

 薄い胸に指をはわせ、乳首を転がす。

 桃山園の直接的で下品な愛撫とはちがい、緩急をわきまえたエレガントな指づかいだ。

「あんっ……はっ……あっ」

 美耶子の息がはずむ。さっきまであんなに獣じみたセックスをしていたのが信じられないほど、性感自体がリセットされて、乳首への刺激が恥ずかしく、心地よい。

「ジュニアアイドルの露出度が視聴率のカギと言われている。だから、今回のドラマでも、美耶子くんの過激な演技が話題になるだろう」

 桃山園脚本では、実際のオンエアでも、美耶子は裸を映されることになっている。乳首やワレメも、生放送の事故として確信犯的に放送するつもりなのだ。

 窪塚は舌を美耶子の首筋から胸にかけて幾度も上下させ、小学四年生の乳首を舐めたてる。

「んくっ……おじさまぁ……おっぱい気持ちいい……」

「こんな薄いピンクの乳首を視聴者は見たいんだ。ドドメ色の乳首なんかじゃなく」

「んはっ!」

 美耶子がひくんっ、と反応。

「だが、それでもまだ足りない」

 窪塚は続ける。行為も、言葉も。

「視聴者は貪欲だ。そして、競争者もいる。もっと過激なことを狙ってくるライバルが現れるだろう」

 近い将来、テレビは美少女のきわどい姿で埋め尽くされるようになる。

「いつものパターンだ。それにより、規制がはじまり、テレビは冬の時代に入ってしまう」

 窪塚の指は、しかし、冬とは無縁な美耶子のホットなクレバスに入っていく。

 指を曲げて、膣から桃山園の残滓をかきだす。

「あ……んん……」

 窪塚は指を奥に奥に進めながら語った。その構想を。

「だから、われわれはテレビ以外のメディアを開拓する」

 地上波テレビは規制が多すぎるのだ、と窪塚は言う。

 美耶子の性器を指で広げながら――

「こんな美しいものを放送することさえできない。人体で最も美しい部位、そして人生のなかでも限られた、最も美しい瞬間だというのに」

 だから、それを放送できるメディアを作るのだ。

「わたしはテレビ局を作るつもりだ。われわれが作りたい最高の作品を自由に発表できる放送局を。そこでは、美耶子くん主演のドラマの完全版を放送する。地上波では流せないあらゆるシーンをノーカットでね」

「ええっ、そんなことできるんですか?」

 法律とか、いろいろ。美耶子にはよくわからないが。

「もちろん、ネットワーク上でのクローズドな放送局だが、可能だ。サーバを置いている国の法律次第なんだよ」

 窪塚は言い切る。彼が言い切るということはそれも可能なのだろう。どんなにありえなさそうなことであったとしても。

「美耶子くんの最高の演技を世界中の人たちに見てもらうんだ。ここも」

 少女の膣を広げる。桜色の粘膜をカメラがとらえる。

「クリトリスが勃起しているところも」

 くにっ、包皮を剥かれて、ピンクパールの突起を露出させられる。

「肛門まで、美しい」

 くわぱ、と広げられた排泄口も完全記録だ。

「ああ……っ」

 何台ものカメラで同時に撮られている。

 まただ。撮られるだけでイキそうになってしまう。美耶子の頭のなかが真っ白になっていく。

「ああっ! あ……ゃ」

 脚がカクカク震え、アソコがきゅんきゅん収縮する。

「このまま入れるよ」 

「ぅっああああああああっ!」

 特大サイズの進入に、桃山園のペニスで下準備ができていたはずの美耶子の膣が限界まで広げられる。

「うむ、いい具合だよ、美耶子くん」

 窪塚の責めは容赦がなかった。息子のガールフレンドにむかって、その評価をあたえ、さらに動き始める。

「あひっ、ひふっ、おじさまの、おっき……」

 突かれるたびに内臓そのものが圧迫される。舌を出しながら美耶子が泣きそうな声を出す。

「うむ。三分の一で終点か。それもまたよし」

「これが……ほんもののおとなのオチンチン……なのぉ?」

 太さも長さも固さも、桃山園のそれとは違う。

 美耶子は身体ごと前後に揺すられながら、その存在感に圧倒される。

 突かれるたびに、全身に電撃が加えられるように、美耶子はわなないた。

「あひっ! ひいっ! すごっ! あひぃぃっ!」

「美耶子くんのココは、とてもよくできあがっているね。すばらしい」

 少女の性器をぞんぶんにかきまぜながら窪塚は、オーディションで新人タレントを寸評するときの口調で熱っぽく言う。

「小学生とはおもえぬ愛液の多さ、ヒダもこなれている。それでいて、あどけないまでにピンクの粘膜。肛門まで無垢だ。中学生以上ではこの透明感は期待できない。早摘みの果実の甘酢っぱさ、初々しい魅力に満ちている」

 初潮前の子宮をペニスで突き上げながら言うせりふでもあるまいに、窪塚の演説は続く。

「時代が求めるものはなにか。それは犯されざる無垢、清純なる少女像だ。それゆえに人はアイドルに夢をたくす。俗世と隔絶した偶像をいただき、そこにおのれの果たせぬ願いをかけるのだ」

「おじさま、おじさま、おなか、苦しいよ、そんなに、入んないよぉ」

 奥の奥まで窪塚の巨根にこすり立てられて、美耶子が懸命な声をあげる。

 窪塚は無造作に手をまわし、美耶子のクリトリスを指とはさみつける。

 その絶妙の力加減に美耶子は悶絶。

「ひああっ! そ、それっ! それええええっ!」

 膣の痛みを忘れる、それどころか、圧迫感がさらなる快感に変わる。

「さすが窪塚P、女優殺しのテクは健在ね」

 桃山園は完全にお株を奪われた格好だ。

「つまり、時代はロリだ」

 窪塚は美耶子を絶頂に追いやりつつ、持論を結論に導いていく。

「現実の女に絶望した男たちが希求するもの、それは犯されざる清純。同時にそれが汚され、蹂躙される不条理。しかし、それはたちまちその純潔を取り戻し、さらなる劣情を引き出してゆく。犯されるがゆえに聖性を勝ち得、聖性のゆえにおとしめられる、その矛盾を超える存在――それが女神(ディーヴァ)なのだよ、美耶子くん」

「あッ、あッ、あンッ! きもちいッ! きもちぃいッ おまんこ、きもちいいいいッ!」

 美耶子はしかし窪塚の演説など聞いてはいない。ただ快感のなかに生きていた。

「たくまざる体得者――天性の女優か」

 窪塚はつぶやき、腰の動きを早めていく。少女の穴という穴を愛おしむように、指でクリトリスと尿道口をこすり、さらに尻を固定するのに使っていた左手の親指で肛門をえぐる。

「あーッ! あーッ! おじさま、すごいのッ! クリちゃんもおまんこもおしりの穴も、ぜんぶッ! ぜんぶ気持ちいいいいのぉおおおッ!」

 愛らしい眉間に深いしわをきざみつけ、美耶子は快感に身をゆだねている。

 窪塚のペニスで子宮まで支配され、完全屈服だ。

「あッ、あッ、ああッ! おじさま、おじさまのおチンチン、すごッ! すごすぎだよお……ッ!」

「美耶子くんの性器は――これこそ、奇跡だ」

 窪塚はうめいた。

「仕事柄、少女とセックスする機会は少なくないが……これほど絶妙な締まりはかつて体験したことがない」

 どんな仕事よ、まあ、あたしも人のことは言えないけど――とは桃山園のつぶやきだ。

「奥にぃ! 奥に届いてる……っ!  奥がっ! ひぐっ! あつっ! こす……っ! あああああああっ! いくぅっ!」

 美耶子の子宮は窪塚の亀頭を受け入れ、その摩擦に歓喜していた。

 絶頂に押し上げられる。白熱して、意識が一瞬途切れる。ショートレンジのアクメ。だが、さらなる刺激に引き戻され、すぐに次の絶頂に達する。それをくりかえす。

「ああああっ! いくっ! またイッちゃ……! んっくうううううっ!」

「まだまだ、続けるんだ、美耶子くん」

「まっ、またっ! いくっ! おなかのなかっ! ひくひくっ! ひくひくってしてっ! おじさまぁっ、あたし、狂っちゃ……ぅぅっ!」

「もっとだ。もっといくんだ!」

「あああっ! はいっ! いくっ! いくぅぅぅぅっ! おまんこイクッ! ずっと、ずっと、イキ続けてるのぉっ!」

「美耶子くん、なにがほしい?」

 窪塚の問いに美耶子はこたえる。

「ああっ! セーシっ! おじさまのセーシほしいっ! おまんこにセーシっ、ちょおだいっ!」

 十歳の少女が胎内での射精を望む。そこまで行き着かないと終われない、そう美耶子自身、身体で理解しているのだろう。

「わかったよ、美耶子くん。子宮の中で射精するよ」

「だっ、出して! おじさまっ! ビュッてしてっ! しきゅうをっ、セーシでいっぱいにしてぇっ!」

「よしっ」

 窪塚は、小さな美耶子の身体を抱きかかえ、完全に持ち上げると、短いストロークで腰をたたきつける。 

 膣奥のくびれで亀頭のカリ首をしごいているのだ。先端は子宮の中に入り込んでいる。

「かはっ! あんあんあんあ! ひっ、ひっひっ……! いく、イクイクイクイイクっ! イイイイイイっ!」

 美耶子はほとんど白目になって、イキつづけだ。そのアクメ顔ももちろん接写されている。

「出るっ!」

 窪塚の声が切迫、激しい律動を何度か繰り返す。そして、放出。

 ビュッ、ビュッ、ビュビュッ!

 少女の子宮の内部で射精する。

 まだ受精の準備もできていない幼い子宮の壁を精液が叩く。

「あっ……ああ……すご……おなか、あったか……いいいいいいいっ!」

 嗚咽しながら、美耶子はイキつづけている。

 太股を美耶子が漏らしたものがつたう。窪塚がペニスを抜くと、白濁した粘液がそれに続いた。

 


「すごいわ……」

 ソファに腰掛けたまま、桃山園はつぶやく。美耶子と窪塚のセックスを間近で見て、股間がよみがえっていた。

「さすがは、伝説のプロデューサー、窪塚ユウイチ……」

 美耶子はあまりの快感にヒクヒク痙攣をいまだに続けている。もちろんその姿もおいしい被写体として撮られている。

 窪塚はスタッフからタオルを受け取り、涼しい顔だ。

「さて、桃山園くん、充分休憩できたろう? すぐに撮影の続きだ」

「えっ!? あ、あたしも!?」

 さしもの桃山園も圧倒されっぱなしだ。

「明日のクライマックスシーンは二本差しだろう? 美耶子くんがそれに耐えられるか、試しておく必要がある」

 窪塚の口調には職業的な冷徹さが漂っている。肉体の欲求は完全に精神の統御下にある、そんな感じだ。実際、窪塚の頭のなかには、映像の完成度のことしかないのだろう。美耶子のことも、桃山園のことも、自分自身さえ、そのための道具だと割り切っているようだ。

「さあ、美耶子くんも、始めるよ」

「は……はい、おじさま」

 強烈すぎる快感からまだ抜けきっていないかのような表情で美耶子が立ち上がる。

 股間からたれているのは桃山園の精液の残りが少しで、ほとんどが窪塚の精液だ。窪塚の方が、ねっとりとして量も多い。精虫の量も常人の数倍ありそうである。

「美耶子くん、監督のペニスを膣に入れなさい」

「はい、おじさま」

 ソファに腰掛けた桃山園の上に美耶子は乗り、自分から腰を沈めていく。

「うひょっ、ヌルヌルがすごいわっ!」

 桃山園が思わず声をあげるほど、美耶子のそこは潤っていた。キツいはずの肉穴なのに、その湿潤さのおかげで、あっさりと桃山園を迎え入れてしまう。

「まさか、窪塚にヤラれてゆるくなった?」

 と思ったのもつかの間、次の瞬間、きゅんきゅんしめつけられ、桃山園は喜悦まじりの嘆息をもらす。

「くふっ、これは……っ! さっきよりも全然、気持ちいいっ! まさか……この短時間に進化したっていうの?」

「監督さんの、動いてるぅ……おじさまのより小さいけど、気持ちいいよぉ」

 美耶子本人には自覚はなく、おしりを上下させているだけだが、一回目のときより動きはさらにスムースに、かつ、いやらしくなっている。肉筒も、ただ狭いだけではなく、男の官能を高める部位で絶妙に締めつけてくる。二回目なのに、桃山園は早々と射精しそうになってしまう。

「窪塚おそるべし……! 一度寝るだけで女優に演技開眼させてしまうって、本当だったのね」

「桃山園くん、すぐに出したらダメだ。きちんと、クライマックスシーンを作るんだ。いいね」

 窪塚はさわやかに笑いつつ、美耶子の小さなおしりを手でつかんで、左右に広げる。アヌスを広げ、その粘膜にペニスをおしあてる。

「美耶子くん、十歳のきみにこれは酷な試練だが、超えてみせてくれ――いくよ」

 ぬっ、ぬっ、ぬーっ。

「うきゃッ! はいっ……くるぅ……おしりの穴ぁ……っ!」

 美耶子は肛門も開発済みだが、もちろん、前と後ろに同時に入れられるのは、これが初めてだ。むろん、表のプロフィールでは、明日のテレビドラマ収録が「最初」となるのかもしれないが。

「うほぉっ! ゴリッて感覚がぁ……すぐ隣に窪塚プロデューサーのデカいのがあるってわかるわ」

 桃山園は、下から美耶子の膣を突き上げる。後ろから美耶子の肛門を窪塚が貫通している。

 上と下から中年男にはさまれた美耶子は、身体を浮かせながら、ふたつの穴でペニスをしごきたてる。いや、口にも。

 若々しいペニスがつきつけられる。カメラを手にしているADのペニスだ。窪塚が指示をして、参加させたのだ。このADも美耶子とは縁がなくはない。美耶子は唇にそれを受け入れさせられた。

「ふぉっ、ふぁっ! くふぁっ……っ! おしりも、おまんこも……ふひゅっ! 気持ぢいいよぉっ!」

 ペニスをしゃぶりたてるあいまに、嬌声をあげる。長い舌をはみださせて亀頭を舐め上げる美耶子の表情は、夢見る少女のそれだ。

「こんなのっ、ガマンできないわよっ!」

 桃山園が悲鳴じみた声をあげつつ、射精する。

 窪塚も、ADも、精を放っていく。

 膣内で、おしりの中で、そして、口の中で。

 美耶子は三人の男たちの精液を身体に打ち込まれ、絶頂のさらにその先の快感に泣きむせぶ。

「いいいいいっ! いいよぉっ! おまんこもおしりもお口も、オチンチンでいっぱい、幸せだよぉっ!」

 カクンカクンと震えながら、尿を漏らす。身体の穴という穴から男の体液を零しながら――

「女優って……さ、い、こ、ぉ……」

 美耶子はあまい吐息をもらした。



 それが撮影初日の夜におこなわれた「リハーサル」だった。

 考えてみれば、いきなり本番で二穴責めをされて美耶子が耐え抜けたはずがない。本番で、桃山園がその場のノリで美耶子のアヌス責めを思いついたように言っていたが、それも脚本通りだったのだろう。本番でのきわどいショットも、このリハーサルでの撮影を踏まえて、充分に準備してあったにちがいない。

 今更ながら……芸能界は怖いなあ。


             深夜のリハーサル編 おわり
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