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超世紀莫迦 WEBLOG

□ 美耶子のソープ嬢た・い・け・ん! □

美耶子のソープ嬢た・い・け・ん! PART-3


入店六日目

 子供というのは本当に物覚えが早い。
 数日前まで、尺八という言葉も知らなかった(フェラチオは知っていたが)うぶな娘が、すっかり泡姫として馴染んでしまった。
 期間限定ながら、指名数もトップだという――申し込みが多すぎて抽選というか、オークションみたいになっているようだが。
 当然リピーターも多い(というか、一回接した客は100%リピーターになる)が、できるだけ多くの客と経験を積ませるという方針のため、美耶子が特に希望した客以外は断るしかない状況になっていた。
 この日は、初日に相手をしたおっさん客(倉持というらしい)が約束通り来てくれたので、美耶子は張り切って接客し、また、三日連続で通い詰めているペドさんも歓迎して、その日の最後の客を迎えることとなった。

 その中年男は「コサカ」と名乗った。太いフレームの眼鏡の奥の目は細く、冷たく光っていた。
 プレイに入るまでの時間、美耶子は極力、客と会話をして、好みのプレイ傾向を聞き出すようにしていた。
 だが、コサカは自分について何も語ろうとはしなかった。フルネームはむろん、仕事や趣味についても、だんまりだ。
 逆にねちっこい口調で美耶子のことを根掘り葉掘り訊いてくる。
 特に、年齢についてしつこく追求してくる。
「美耶子ちゃんは、本当は小学何年生なのかなあ?」
「えー、ふくし?の大学の通っている十八歳、四年生だよ?」
 あー、美耶子、いろいろ矛盾するからその設定はやめとけ。小学四年生ってバレるぞ。
「四年生かあ、じゃあ、就職とか大変じゃないの? それとも、ソープの仕事を続けるのかな?」
 美耶子に手伝ってもらって服を脱ぎながら、コサカが話を続ける。
「このお仕事はねえ……うーん、特訓、かなあ」
 コサカのブリーフを下ろしながら、美耶子が答える。
「特訓? いったいなんの?」
 片足ずつあげて、ブリーフを脱ぎ去りながら、コサカが訊く。
「美耶子ねえ、やりたいお仕事があるんだぁ。でもそのお仕事をやりきるには、いろいろ美耶子は足りなくて、それでここで特訓してるの」
 コサカの服をたたんでから、自分でも服を脱いでいく美耶子。コサカの反応をうかがいながら、少しずつ下着をずらしていく。
 だが、コサカの視線は熱を帯びることはない。細い目が冷たく光っているのみだ。
 ちょっと考えるように首をかしげる美耶子。
「コサカさんって、美耶子のような子――あんまり好きじゃなかったり、する?」
 コサカの表情が少しだけ動く。
「どうして? 好みじゃなかったら指名するわけないだろ? すごい倍率なんだよ? お金をいっぱい積まないといけなかったんだから」
「……ならいいけど……コサカさん、あまり楽しそうじゃないから」
 美耶子の言葉に、コサカは唇の端を不自然にあげて笑みを作った。
「そうかな? これでも、すっげー楽しみにしてきたんだぜ?」
 そう言いつつも股間はだらんとしたままだ。
「そっか! うん、これは美耶子が頑張らないと、だね!」
 美耶子は両の拳をグーにして気合いを入れた。
 

 美耶子はコサカの身体をシャワーで洗った。自分の身体をこすりつけ、リップを押し当てて、軽くキスしていく。
 股間は特にやさしく、ていねいに。跪いて尺八をする。
 だが、コサカは反応しない。あいかわらず冷たい視線を眼鏡の奥から送りつけてくる。
「あれー、調子悪い?」
 美耶子は自分の技量が足りないせいだと思っているようだ。
「ごめんなさい、コサカさん、もっと頑張るから」
 だが、それには応えず、コサカはずけずけと質問してくる。
「美耶子ちゃんって、もしかして本名?」
 直球だ。
「普通は源氏名だよねえ。でも、美耶子ちゃんの場合、素というか、そのまんまな感じがするんだよねえ」
 実際のところ、源氏名をつける予定だったが、美耶子は、気持ちよくなると自分の名前を叫んでしまう癖がある、それで、美耶子はドラマの役名もすべて「みやこ」になってしまうのだ。
「えっと、美耶子の本名は美耶子じゃないよ?」
 はぐらかそうとするが上手くいってない。
「じゃあ、なんていうの? こっそり教えてよ」
 図々しくかぶせてくる。
「えー、ないしょ」
「じゃあさ、名字は?」
「それもないしょー!」
 名前や歳を訊いてくる客はいくらでもいる。美耶子はこれまではこうして冗談めかしてごまかしてきた。そもそも、客の方だって、そんな問答に時間を使うのはもったいない、と考えるものだ。
「うたかた、っていうんじゃないの、名字は?」
「え」
 美耶子の表情が硬くなった。
「あれ? 図星? 珍しい名字だよねえ」
 コサカは薄い笑みを浮かべる。
「なんで」
「おやおや、手が止まってるよ、ソープ嬢の宇多方美耶子ちゃん、おれ、いちおう客なんだけど」
 美耶子はやむなくコサカの股間に手をやり、ローションを塗りたくる。
「へえ、手慣れてるねえ。小学生みたいなちっちゃい手で、大人のチンポをいじりまくってるんだねえ。まあ、そういう趣味のヤツにはたまんないんだろうなあ」
 だが、コサカは大きくならない。美耶子は必死で亀頭の付け根をこすり、鈴口に舌を這わせる。
「おやおや、そういうテクって、どこで憶えるんだい、美耶子ちゃん?」
「コサカさん、美耶子と遊びにきたんじゃないの?」
 美耶子はちょっと眉に力を入れて、コサカを見上げる。
「遊びにきたんだよ、もちろん、美耶子ちゃんとね。さあ、マットで遊ぼうじゃないか」
 コサカはあからさまな侮蔑の色を瞳に浮かべながら美耶子にささやきかけた。


「くっ……これで、いい、ですか?」
 マットの上で美耶子は四つん這いになり、おしりを高く掲げさせられていた。
 そうすれば勃起するかも、とコサカが言ったのだ。
 美耶子は雌犬のように肛門も性器も丸出しにして、コサカに見られていた。
 いろいろなお客さんがいる。今までも、女の子を虐めるのが楽しい、というタイプのお客さんもいた。それでも最後は仲良くなって、美耶子のことを好きになってくれたのだ。
 今回だって、頑張れば、ぜったいに……
「ひゅー、すごい眺め。そんなに脚を広げても一本筋なんだなあ。ちょっと、広げて見せてみてよ」
 コサカが要求してくる。美耶子にしてみれば、悪い兆候ではない。美耶子のオマンコを見て欲情しない男はいない。ロリコンとかそういうのとは関係なく、女性器の理想型を美耶子のそこは体現しているからだ。
 美耶子は両腕を後ろに回し――そうなると顔と両膝で体重を支えないといけないから、顔がちょっと苦しいのだが――自分の性器を左右に広げて見せる。
「おうおう、すげーすげー。穴がぱっくり見えてんぜ。ちっこいクリも剥けて、顔をだしてるなあ。処女膜……はあるわけないよなあ、ソープ嬢なんだから」
 コサカが覗き込んでくる。
「ついでにさあ、肛門もぱっくり見せてくれよ。どっちの穴も全開にしてさあ」
 ――やっぱり、ちょっとは欲情してるんだ。もっと頑張らなきゃ。
 美耶子は指を伸ばし、アヌスも引っ張る。
 後の穴も、前の穴も――尿道口も含めれば、みっつの穴をさらけ出していた。
 軽い物音がコサカの方からした。もしかしたら、いきなり入れられてしまうかもしれない。前かもしれないし、後ろかもしれない。美耶子は覚悟をしつつ、しばし待ったが、何も起きない。だが、物音は断続的に聞こえる。
「あの……まだ、ですか?」
 体重を頭頂部のほうにかけるようにして、美耶子は後方を見やった。
 膝をついているコサカの股間が見えた。だらんとしたままだ。さらに視界をめぐらせて、コサカの顔を見る。薄ら笑いを受けべていた。蔑むような――
 コサカは眼鏡のフレームに手をやっていた。物音はそこから聞こえてくるような――
「ちょ……」
 美耶子は局部を広げていた手を離すと、すばやく姿勢を変える。
「いま、なにしてたの?」
「なにもしてないさ?」
「うそ、眼鏡さわってたでしょ」
 美耶子は強い声で非難する。
「なんか、あやしい」
「おいおい、客を疑うのか? それが美耶子ちゃん流の接客術かあ? 聞いた話だと、超癒やし系の合法ロリ美少女ってことだったけどなあ」
 眼鏡に何か仕掛けあるんじゃないか……と美耶子は思ったが、確証はなかった。まあ、大人なら、すぐに隠しカメラを疑うところだろうが――
「えー、そうですかあ、それほどでもぉ」
 評判がいいと言われて、相好を崩すくらいには残念な子だった。
「ただ、今日はちょっと立ちが悪くさあ、美耶子ちゃん、オナニーみしてくんない?」
「え?」
「おれ、可愛い子がオナニーしているところを見るとたぎってくるんだわ。やってみせてよ」
 そういうメニューはないのだけれども……メニューにないサービスをこれまでも数限りなくやってきたのが美耶子である。
「わかりました。コサカさんのオチンチンのためにがんばります!」
 美耶子は脚を広げ、クリトリスをいじりはじめる。
「へえ、やっぱり、美耶子ちゃんはクリ派なの?」
「うん……最初は……ここ」
 小さなクリトリスを転がすように――ぴりぴりとした感覚がやってくる。
「にひ……ひゃう」
「へえ、もう感じてるんだ。敏感だねえ」
 コサカの視線を感じながら、美耶子は指の動きに力を込めていく。クリトリスを潰しては解放する。その動きを連続させる。
「んっ! んうっ!」
「ひゃあ、マスかいてんなあ。こりゃあビックリだ」
 コサカは面白がっている。だが、興奮はしていない。
 美耶子はさらに秘部をこねくりまわす。
 陰部を広げる。中がよく見えるように腰を浮かせる、
 膣に指を入れて――
「うあっ! あんっ! あああっ!」
 抜き差しする。刺激に応じて濡れてくる。気持ちは乗っていないが、それでも快感はある。そうなるように美耶子は訓練されている。子役として、また、ソープ嬢として、性感帯を刺激すれば感じるし濡れる。
 でも、あの眼。コサカの眼。冷たい、蔑みの眼。
 そうだ。芸能界に足を踏み入れてから、こんな視線を浴びせてくる大人たちが一定数いた。
 どんなにうまく演技しても、しょせんは子供だから、と決めつけられる。
 美耶子の出演作がトップの視聴率をたたき出した時も、「子供と動物には勝てませんからねえ」と訳知り顔に言う大人がいた。
 要するに、「子供だったら誰だっていい」「子供だから世間はチヤホヤする」「実力なんかない」――そういうことが言いたかったのだろう。
 美耶子は子供だが、全力で演技した。そして、それが多くの視聴者にインパクトを与え、人気を博した。それがいけないことなのだろうか。子供だからといって、どうして演技や活動を公平に見てもらえないのか――
 その冷たい眼をした大人たちと、コサカの表情がシンクロした。
 美耶子はイキかけていた。コサカの前で性器を自らの指で虐めて、アヌスにも指を入れて、気持ちいいところを擦る。
 腰が勝手に動く。ひくんひくん動く。指を膣奥に沈めるたびに湿った音がして、愛液がこぼれ出る。美耶子はちゃんとイケるんだよ、コサカさん、見てる?
「あっ! あっあーっ! いひっぃいい! イくぅうううう!」
 コサカが笑っている。眼鏡のフレームに手をやって――小さく赤いランプが一瞬またたいて――
「ひゃっは! はっはっはっあ! 傑作だぜ。ホントにオナニーでイキやがった。まさか、噂が本当だとはなあ、宇多方美耶子ちゃん。売り出し中の子役アイドルが、まさかソープ嬢のアルバイトとはなあ! 芸能界がひっくり返るぜ!」
「コサカ……さん?」
 美耶子はイッた直後の霞がかった視界でコサカを見上げた。コサカは眼鏡のフレームに指を這わせている。
「コイツはカメラつきの眼鏡でなあ。美耶子ちゃんのワンワンポーズも、オナニーでの本気イキも押さえさせてもらったよ」
 へらへら笑っている。
「コサカさん……どうして」
「おっと、コサカってのは偽名でね。本業はしがないフリーの芸能レポーターさ。最近、人気急上昇中の子役アイドル宇多方美耶子が、テレビに映らないところではずいぶん過激な演技をしてるってリークがあってね。窪塚組だから大手マスコミは手を出さないが、こういうゲスい記事を喜んで買ってくれるメディアもあるんでな」
「そ、そんな……」
 お客さんに喜んでもらおうと身体を張った美耶子の行動が世間に晒されてしまう……こんな、ことって。
「にしても、十歳のガキがどうしてこんなエロい仕事をするのかねえ。悪い大人に脅されて嫌々……っていう感じじゃあなかったな、さっきのイキっぷりは。こりゃあ、天性の淫乱だな」
「……がうもん」
 美耶子がぼそっと言った。
「あ? なんだって? 泣いたって無駄だぞ。このネタは絶対に世に出してやる。おれはな、汚いことは何もしてません、って顔しているアイドルや女優ってのが大嫌いでなあ。そいつらの化けの皮をひんむいてやるのが生きがいなんだ。まあ、まさか小学生子役のオマンコの中まで剥いちまえるとは思わなかったがな!」
 勝ち誇ったコサカが吠える。
「ちがうもん、美耶子、そんなんじゃないもん」
 美耶子は顔を上げた。泣いていない。それどころか、怒っている。
「あ? なんだ? なにが言いたい?」
 コサカ――本名は違うようだが――は面食らったように問い返す。
「美耶子は、インランじゃないもん。これは女優さんのお仕事、そのための特訓なんだもん」
 美耶子は真っ向からコサカを見上げ、そう言い切った。
「女優の仕事ったって、たかがお芝居だろ、わざわざソープ嬢になる理由なんか」
 コサカの言葉を美耶子が遮る。
「本当のことを知らないと演じられないもん! 大人はふつうに生きていればセックスするもんだって、監督さんは言ってた。みんな、昨夜、どんなふうにセックスしたか、オナニーしていたかを隠して、満員電車に乗っているんだって。会社で仕事をしている時も、次にセックスすることを頭のどこかで考えているもんだって。それが人間なんだって」
「おい……待てよ……おまえ、なにを……」
「美耶子は子供だから、そういうのわからないよ。好きな人はいるけど、美耶子がまだ子供だからずっと一緒にはいられないって。でもね、子供だから、セックスしちゃいけないんだったら、どうやって人間を演じたらいいの?」
「ちょっと……」
「美耶子は女優さんになったんだよ。だから人間を演じたい。子供だって人間だよ。だから、美耶子はちゃんと本当のことを知って、体験して、それをもってお芝居をしたいの!」
 涙目の美耶子は強い視線をコサカに向けたまま言い切った。
「めちゃくちゃな理屈だな……でも、なんて眼をしてやがる……」
 コサカは小さくため息をついた。
「負けたよ……あんた、ガキのくせに、ちゃんと女優してるんだな」
「コサカさん……?」
 あっけにとられて美耶子は男を見上げる。
 コサカは眼鏡を外した。
「記事にするのはやめだ。そもそも、こんな映像を喜んで買うようなゲスメディアに載せたって、こんな話、誰も信じないだろうしな。それに……この部屋、隠しカメラだらけだな。ったく、気づくのが遅かったよ」
 そうだ。美耶子の個室は番組制作のためのカメラが至るところに隠してある。コサカもその道のプロだから、どこかしらのカメラに気づいたのだろう。
「ってことは、窪塚組の眼も光ってるってわけだ。おれが記事を世に出そうとしても握りつぶされていただろうな」
 コサカは肩をすくめると、手にしていた眼鏡を美耶子に向かって投げる。
「じゃあな、美耶子ちゃん」
「ちょっと待って、えーと、コサカさん」
 眼鏡を拾いながら、美耶子が呼び止めた。本名がわからないので、コサカと呼ぶしかなかったようだ。
「まだ時間残ってるよ? お金もったいなくない?」
「は? なに? おまえ、おれにプレイしていけって言ってるの?」
「うん、だって、お客様にはすっきりして帰ってもらいたいもん」
 コサカは呆れたように笑った。それは酷薄な笑いではなく、脱力した素の笑顔だったように見えた。


「悪いが、ガキの身体には興奮しないんだよな」
 プレイを再開した美耶子は、コサカをマットにうつぶせにさせた。
「知ってる。美耶子の本気のオナニーもスルーされたからね、でも、俄然、ファイト出ちゃった」
「めげねえな……」
「じゃあ、失礼しまーす」
 美耶子はコサカの尻にリップを当て始める。
「はは、くすぐったいだけだぞ……?」
 だが、その余裕は、美耶子の舌が尻のワレメにまで侵入してきた時に失われた。
「ちょ、おい、まさかおまえ……ケツの穴を、おいよせやめろ」
「だーめ、ちゃんと全身きれいにしてあげるんだから、力抜いてぇ」
「おまえ……自分を騙して……侮辱した男のケツの穴を……ひぁっ!」
 美耶子がコサカの肛門を舐めている。
「んふ、コサカさん、可愛い声出てますよぉ。もっと鳴いてくださいねぇ」
 丹念に肛門の縁を舐め、中心を舌先でチロチロする。
「ひゃっ! おわっ! おおおおおっ!」
「敏感なんですねえ? おや? オチンチンも大きくなってきましたよお?」
 美耶子はローションをつけた手をコサカの腹の下に潜り込ませ、ペニスを掴んでこすりはじめる。
「わあ、おっきーい! コサカさん、いいものお持ちじゃないですかあ」
「くっ、なんで十歳のガキにケツ穴舐められてチンポをしごかれてんだ、おれ……」
「そういうプレイをご所望なんじゃあないですかぁ? 身体は正直ですよぉ……ふふっ」
 美耶子の声に嗜虐性が混じってくる。状況に応じてSにもMにもなれるのが宇多方美耶子だ。
「はい、今度は仰向けになってくださいねえ……脚は上げてぇ」
 仰向けになったコサカの腰を上げさせ、おしめを替えられる赤ん坊のような姿勢をとらせる。諦めたのか、コサカは抵抗しない。
「じゃあ、オチンチンとおしりの穴、一緒に気持ちよくしてあげますね」
「……勝手にしろ」
 美耶子はローションを塗った指でコサカの肛門をほぐし、ゆっくり挿入していく。
「あ、あああ、あっ」
 コサカが可愛く鳴く。
「うふふ、タマタマも」
 美耶子はコサカの陰嚢を舐め、吸い、もぐもぐする。
「うわ、なんだ、この感触……」
「んふ、このタマタマの中でコサカさんのセーシがいっぱい作られてるんですね。見たいなあ」
「何をする気だ?」
「セーシ出してもらいますね♪」
 美耶子はコサカのペニスをしごくを口いっぱいにほおばる。
 亀頭を舌で舐め回す。
「くっ! そんなフェラで射精するとでも」
「こっちにスイッチあるんですよねえ」
 美耶子はいったんペニスから口を離すと、中指をコサカの肛門に深々と差し込む。
「どこかなーコサカさんのピュッピュッするスイッチはあ」
 探る。えぐる。潜り込む。
 小学生の細い指を直腸に差し込まれ、コサカはくぐもった吐息しか漏らせなくなる。
 それに加えて、フェラ攻撃だ。美耶子は長いコサカのペニスを半分以上飲み込む。
「うっ……あ……」
「ひっへ」
 たぶん、みっけ、と言ったのだろう、美耶子がコサカの体内の急所――前立腺を押す。
「んんーっ! うううーっ!」
 コサカはうめき、美耶子の口中に精液を発射する。
「ん」
 じゅるるるぅ!
 それにあわせて美耶子が吸い上げる。尿道をスペルマが駆け上がる速度が倍化し、コサカの射精時の快感が数倍に跳ね上がる。
「うおおおおおおっ!?」
 びゅくびゅくびゅく、射精がとまらない。
 美耶子の口いっぱいに白い粘液がたまっていた。
 それを。
「みへへ」
 美耶子は舌に乗せた白濁汁を「んくっ」と飲み干したのだった。


「気持ちよかったですか? コサカさん」
 お互いの身体を湯で洗い流し、身体を拭いてから、ベッドに二人横たわる。
「マジびびった……ああいうテクニックはどこで憶えるんだ……て、ここか」
 コサカの目元から険が取れていた。
「まだ時間ありますけど……する?」
 美耶子がコンドームのパッケージを見せる。
 コサカは苦笑する。
「もう絞り尽くされたよ、おまえにな」
「えへへ」
 ふとコサカは傍らの美耶子の髪をなでる。無意識の行動のようだが、美耶子はそれを心地よさそうに受け入れている。
「でもな……あんたの女優魂には敬意を表するが……まだ子供なのに、なぜここまで、っていう思いはぬぐえないな……」
 美耶子はコサカに髪を撫でられながら、天井を見上げて、んーと考えてから口を開く。
「美耶子もこの道だけが正しいとは思ってないけど……今は、こっち路線かなって」
「今は……って。そうか。先は長いもんな。おれや他の大人たちと違って」
「うん、まだ十年しか生きてないし」
「かっ……本人の口から聞くと、あらためて怖くなってきた。おれはこんなガキにイカされたのかよ……」
「ふふんー」
「自慢するな。今度はおれがおまえをイカせてやる」
「あれ? 今日はもうしないって」
「気が変わった、まだ時間はあるんだろ?」
 コサカはがばっと起き直り、美耶子に覆い被さった。
「あーれー、おかされるー」
 美耶子はコサカと唇をあわせる。舌をからめる。
 時計が鳴るまでは、美耶子はコサカの恋人だ。
 美耶子は胎内にコサカの熱くて固いペニスを受け入れながら、自分に呪文をかける。

 ――美耶子は、女優さん、なんだから。

 結局、そこからコトは三回戦におよび、大幅に時間超過、ならびに、膣に二発、アナルに一発と、中出ししたコサカはペナルティを受けることとなった。(美耶子も店長に叱られた)

 あと、美耶子のファンが一人増えた。

つづく!




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Date:2019/05/05
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