桜高軽音楽部活動記録・いけないライブハウス!(5)
「ヘーキヘーキ。洗濯して返せばいいんだし。てゆーか、言えばもらえたりして?」
「わあ、いい手触りですね。サイズもいろいろあるみたいですし」
結局、三人はまた下着あさりにきゃいきゃい言い始め、それぞれのサイズを確保してしまった。
「わあ、なんかこれ、すごい! Tバックだ」
自前のパンツをつるんと脱いで、黒下着を身につけた唯がはしゃいでいる。
かわいいオッパイは丸出しだ。
「こっちなんかもっとすごいぞ、じゃーん」
律はストラップレスのブラと紐パンだけの姿でポーズを取る。
「おおお、りっちゃん、大人っぽいよ、それ、セクスィーだよ」
「ふふふふ」
唯と律が下着姿でふざけているのを怪しい視線で見守る紬。その紬はといえば、その豊かなバストに合うサイズがなかったのか、たゆたゆさせている。
「紬、ブ、ブラは?」
心配になって澪が尋ねると、紬は自分の衣装を手に取りながら答えた。
「これ、ブラトップみたいになっているから、大丈夫なの。それにわりと普段もブラ、しないし……」
なんとこの女、学校でもノーブラだったのか……っ、と軽く固まる澪。
「澪ちゃんも、ふだんブラでしめつけぎみでしょ? せっかくだから、こういうの、試してみたら?」
と紬が取り出したは、カップ部分の上半分がは切り取られたようなデザインの大胆なもの。
「えええええっ、絶対、絶対むりっ!」
おっぱいのほとんどが露出してしまう。
「平気よ。へ、い、き」
紬の目つきはかなり怪しい。どちらかというと、さわ子のノリである。
「澪ちゃん、下着決まった?」
「ほっほう、これはこれは……」
下着姿の唯と律も加わる。
「ひ……」
後退る澪。目の前には三人の痴女。
「い、いゃあああああ」
抵抗しつつも、いちばんエッチなランジェリーをつけさせられてしまう澪なのであった。
「……も……お嫁にいけない……」
すべての着替えが終わった澪は、三角座りをして、床にのの字を描いている。
「ふぅ……もう満足」
なぜか上気した顔をしている紬も着替え完了。
「下着のせいかな? 動きやすいよ、これ」
「そうだな。制服だとキックするときスカートが気になったりするけど、これなら平気だし」
唯と律は着心地に満足しているようだ。
そこに、ノックの音。
「準備できた? おおっ、これは素晴らしい!」
入ってきた呉竹が両手を叩く。
「もうステージの準備はできてるから、軽く音を合わせちゃって。本当のライブじゃないから、MCとか気にしないで、好きに演奏しちゃっていいよ」
「はい!」
「あい!」
「はーい」
「もうお嫁に……」
つづく
「けいおん!」同人誌
* 「けいおん!」目次へ戻る
Information
Trackback:0
Comment:0