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超世紀莫迦 WEBLOG

□ 日記 □

続・けいおん妄想


「うーん、これは本当はイヤな記憶だから話したくなかったんだけど……」

 澪が告白開始。

「小学校のときのことなんだけど。うちの近くに公園があってさ……」

「三角公園な? 今でもあるじゃん?」

「混ぜっ返すな、律。その頃、塾に通ってて、駅からうちに帰るとき、突っ切ると近道になったって説明しようとしてたんだ」

「へーへー」

「その日は塾の帰り、遅くなっちゃって、真っ暗だったんだ。公園は街灯がぽつんぽつんとしかないし……」

「恐がりの澪ちゃんがそんなとこ通るなんて、おどろきだよー!」

「まあ、早く帰りたかったからな。小走りに公園を突っ切ろうとしたんだ。そしたら」

「首のない死体がぶわっと!」

「ぎゃあああっ!」

「澪ちゃん!?」

「り、律っ! 人の話に勝手に割って入るな! それにこれは怪談じゃないぞ!」

「ま、ワイ談だしー。みーおちゅわーん、続き続きィ」

「む……そう言われると、何か話しづらい」

「澪ちゃん、それで!?(ワクワク)」

「ムギ……まあいいけど。えーと、とにかく、公園を突っ切ろうとしたんだ。そしたら、行く手に知らないおじさんに通せんぼされたんだ」

「ほう」

「どんなおじさんだったのかな?」

「秋口くらいだったんだけど、コートを着てて、マスクして、サングラスもしてた」

「絵に描いたような変質者ね」

「和ちゃんも参加するんだ」

「あら、いけない?」

「ううん、いけなくはないよ」

「そもそも、だれがしゃっべてるかわかりにくいよな? あ、いましゃべってるのはりっちゃんだ!」

「セリフの前に名前つけてみる?」

和 「こんな感じかしら?」

澪 「わかりやすいけど……なんだかなあ」

「ま、読む人が判断すればいいんじゃね?」

「そうだよー、みんな賢いから大丈夫」

「続けてもいいか?」

「コクコク(ワクワク)」

「そのおじさんが……その……なんだ……いいにくいな……」

「わくわく!」

「コートを……その……はだけるとというか……その」

「わくわく! わくわく!」

「ムギちゃん、期待しすぎ」

「要するに、コートの下は裸だったんだな?」

「よくいる変質者ね」

「そ、そうだよっ! でも、すごく怖かったんだ!」

「勃起とかしてたのかしら?」

「へ……?」

「何か液体をかけられたとか?」

「和ちゃん……」

「あら? そういう話じゃないの?」

「わ、わたしは、そのっ、み、見せられたという話を」

「なんだ、見ただけ?」

「い、いや、怖くて目をつむってたから……何も」

「見てないんだ」

「う、うん……」

「そしてどうなったんだ?」

「え、ええと、気がついたら、もういなくて」

「それだけ?」

「あ、ああ……」

「和さん、判定は?」

「失望したわ」

「澪、罰ゲームけってーい!」

「えっ!?」

「そういうルールなんだ……」

 次は、誰かな?

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Date:2011/02/10
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