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超世紀莫迦 WEBLOG

□ ゼロの使い魔 □

ねこにゃんNIGHT3 チキチキルイズ孕ませレース!(01)

「ゼロ魔F」完結記念作品

 ねこにゃんNIGHT3 チキチキルイズ孕ませレース!


 ゆるっとあらすじ。

 ルイズとサイトはラブラブな関係。でも、いい雰囲気になっても、あと少しのところで邪魔が入り、まだまだ清い関係。水精霊騎士隊の遠征に同行したルイズは、お酒の力を借りて恥ずかしいネコミミコスプレ姿でサイトの天幕へ――忍び込んだつもりが間違って、マリコルヌを筆頭にするモテナイ男子集団の天幕へ。
 そこで起きた出来事が魔法の力で映像記録されていたからさあ大変。
 ルイズはマリコルヌたちのエッチな命令に従わされるハメに……


 *0*

 戦闘機のコクピットの中で、唇を合わせた瞬間、確信した。
 この人――サイトと一緒にいたい。それだけが自分の望み。
 愛してる。
 そして、ともに力をひとつにしてエンシェントドラゴンを斃し、世界を救った――
 サイトからのプロポーズ。
 それは、まさに至福の瞬間。それ以上に幸せなことなどありはしない。

 ありはしない、はずだったのに――

 *1*
  「NNN2.9 ルイズのゆううつ」がここにはさまります。

 *2*

 「ああ、やっと終わった」
 ルイズは大きく伸びをする。サイトが留守だとすることがなくてヒマなので、珍しく部屋の掃除を自分でしてみたのだ。ふだんろくに掃除などしない貴族だけに、一通り作業を終えるのにずいぶん時間がかかってしまった。シエスタがいれば一瞬で終える仕事だったろうが。
「今夜にはサイトが帰ってくるもんね」
 ベッドもシーツも綺麗にしておきたい。
 部屋を掃除し、準備を整える行為自体、新居で夫の帰りを待つ妻のようで気分がウキウキした。
 あれから3日。
 マリコルヌとは言葉も交わしていない。水精霊騎士隊の連中ともだ。もう、あれは終わったこと――秘密はおたがいに守る――幸い、先日生理があったことでわかる通り、妊娠はしていない――あの日もマリコルヌとは口とおしりでしかしていないし――それで安心するのはどうなのか、という問題はあるけれど。
 生理も終わって体調もいい。我ながらお肌のコンディションも髪の色つやも最高だ。ただでさえ美少女なのに、今ならまちがいなく、トリスティン最高の、という枕詞がつくだろう。なんてことを思いたくなるくらいに絶好調だった。
 その、ノックの音があるまでは。

「サイト!?」
 子犬のように迎えに出たルイズは、開きかけたドアを途中で止めて固まった。
 そこにいたのはマリコルヌだった。
 ニヤニヤ笑いが腹立たしい。
「――何の用? ここ、女子寮よ」
「知ってるさ。隊務だからね。特別に入ることを許可されたのさ――っていっても、どうせいま寮にいるのは君だけだけど」
「隊務って?」
 マルコルヌは手にした書類をひらひらさせる。
「これだよ。開けてくれないかな、ルイズ」
「――手紙? それならそこで読みなさいよ。レ、レディの部屋にそう簡単に入れると思わないで」
 ここはルイズの城だ。残された数少ない――それでも。
 サイトが帰るまで、ルイズがここを守るしかない。
「レディねぇ……ま、いっか」
 引っかかる言い方をしつつ、マリコルヌは書類を開き読み上げる。
「ルイズへ――実験が長引いて帰りが遅れる。夜中になりそうだから、先に寝ておいてくれ――サイト」
「え――」
「伝書鳩――じゃないか、伝書竜(イルククウ)が送ってよこしたのさ。残念だったね、サイトの帰りが遅れて」
 マリコルヌの笑みが歪む。
「――あ、そ。サイトの帰りが遅くなったって、べつに平気よ。伝言どうも。さよなら」
 余裕をみせ、ドアを閉めようとする試みるルイズ――だが。
「イルククウに返事を托そうと思うんだけど、サイトに送る記録水晶、どっちがいいと思う?」
 マリコルヌの掌に光る水晶塊がいくつも――
「やっぱり、遠征の時の初乱交がいいかな? それともこの前の方かな。シラフでやりまくってる方が雌犬(ビッチ)のルイズらしくていいかも」
「やめて!」
 マリコルヌの声をさえぎる。
「でも、イルククウは研究所に戻る準備をしてるから、すぐに決めないと」
「――い、言うこときくから」
 ルイズは屈した。
「へえ? ほんとかな?」
「な、なんでもするから――サイトに、それ、見せたりしないで」
 声が震える。
「じゃあ、部屋に入れてくれるかな?」
「わ、わかったわ」

    つづきます


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Date:2012/04/14
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