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超世紀莫迦 WEBLOG

□ 男優のおしごと!  □

うたかた外伝シリーズ 男優のおしごと! 2nd(2)

3 

 観覧車に乗ると、美耶子はおれの正面に座り、ベンチの上で膝をたてた。白い布地を覆われた、股間が見える。
 美耶子はいたずらっぽくおれを見つめている。
「――どういうつもりで、おれをさそった?」
「せっかく二人きりなのにそういうこと訊く?」
「質問してるのはおれだ」
「うんっとね――ドラマのシチュエーションを体験してみかった、とか?」
「はぐらかすな」
「ほんとだよぉ。遊園地デートとかしたことなかったし、お仕事以外で、香里奈ちゃんのおとうさんとお話したかったのもほんとだし」
 美耶子は超人気子役だ。仕事でいろいろな男優とセックスしていても、プライベートで誰かと会っていたら、スキャンダルどころか、淫行という犯罪にもなりかねない。
 日本では、十八歳未満は児童扱いなのだ。いまだに。
 そういう意味では、美耶子もリスクを冒している。
「さっき、お化け屋敷で、手を握ってきたのは――きみじゃなかった」
 暗闇のなかでほかの少女とすり替わった――匂いでわかる。感触は今も手に残っている。
「あ、やっぱり、わかってた?」
「わかるさ。自分の娘だからな」
 赤ん坊の頃から抱きしめてきた。美耶子とは違う形で、そのすべてを知り尽くしている。
「香里奈ちゃんに頼まれたの」
 美耶子は悪びれることなく答えた。
「香里奈に?」
「うん。香里奈ちゃんのお母さん、厳しいんだって。おとうさんに――あ、もちろんおじさまのことね――会いに行きたいっていっても許してくれないし、習い事とかで全部時間を埋められっちゃってるんだって」
「そうか」
 元妻らしい。あれは香里奈に自分の夢を託している。女優として成功できず、おれのような大部屋俳優に引っかかってしまったことを悔いていた。
「でね、香里奈ちゃんの予定の中で、半日だけ時間をあけさせてもらって、ほかの友達と遊園地で遊ぶってことにして、お化け屋敷で入れ替わったの。あたしああゆうの苦手だしぃ」
 暗闇の中でしがみついてきた、小さな身体。震えていた。
 香里奈……
「ありがとう……感謝する」
 おれは頭を下げた。
「わ。おじさまにお礼言われちゃった」
 目を見開き、驚いたように美耶子が反応する。
「でも、あたしもすっごく楽しかったし――」
 夢だったし――とつぶやいたのは本音っぽかった。
「ね」
 美耶子がパンツの布地をずらした。
 少女の性器があらわになる。
 濡れている。
「えっちな気分になっちゃった……」
 十歳の少女がいやらしい表情になって言った。
「お礼、もらっていい?」
 観覧車が地上に戻るまで、十分ほどしかない。
 美耶子を膝の上に乗せて、挿入した。
「ふあああっ! すごいよおっ!」
 美耶子がしがみついてくる。
「おとうさんの――気持ち良すぎるうっ!」
 ほかのゴンドラに乗っている客からすれば、仲良し親子が抱き合っているように見えたことだろう。
 高所におびえた幼い娘をなだめすかしているかのような。
 実際には性器どうしでつながっていた。
 おれは初めて、撮影現場以外で美耶子とセックスした。
 久しぶりのプライベートでのセックスの相手が小学生とは――
 撮影ではもっとちゃんと準備をする。ローションも使う。
 だが、たぎっていた。
 美耶子の中に、ただただ吐き出したかった。
 カメラマンがいない。照明も音声スタッフもいない。桃山園がいちいち演技指導してこない。
 こんな仕事をしながら言うのもなんだが、これは違法行為だ。撮影という虚構をともなわない子供とのセックスは――罪だ。
 だからこそ興奮する。
 何十回も味わったはずなのに、美耶子の膣が痛いほど締めつけてくるのに驚く。細い身体を抱きしめる。髪の匂いは、一日たっぷり遊んだ子供のそれだ。
「あああっ! だめぇ、だめぇ……うくっ!」
 美耶子の顔がゆがむ。快楽にもだえている。
 仕事以外での美耶子の痴態は幼げだった。
 なんの技巧もない。うぶな十歳の少女だ。
 その少女の尻を掴んで、好き放題に突く。
 世界で最もたくさんの男根を受け入れたロリビッチ初潮前膣穴にペニスを埋めて、小刻みにストロークする。小学四年生の生意気な襞がおれの亀頭を舐めしゃぶり、射精を急いてくる。
「ああああっ! おじ、おじさんっ! ほんとにぃ……きもちぃいいいっ! おまんこ、とけちゃうぅうううっ!」
 撮影の時とはちがう、美耶子の反応。
 少女の子宮をナマで突きまくる背徳感。
 これは同年代の娘を持つ父親ならではの感覚だ。
 おそろしいほどの快感だった。
 五分もたず、射精した。
 膣奥にたっぷりと子種を注ぎ込んだ。
 ゴンドラが地上に近づいていく。
 美耶子はおれのペニスを口に含み、お掃除フェラできれいにしてくれた。ふたたび勃起してしまうのには困ったが――
 そして美耶子は脱いだパンツでシートの汚れを拭き取り、ゴンドラから何食わぬ顔で降りる。勢いよくはねたものだから、スカートがめくて、ワレメが見えそうになる。
 係員は一瞬怪訝な表情になったが、次の客をゴンドラに導き入れた。 雄と雌の体液の匂いが残っていたかもしれないが――カップル客ならちょうどいい刺激になるかもしれない。
「わたしたち――つきあってるっていうのかな? それとも、セフレかな?」
 手と手をつなぎながら――恋人つなぎというらしい――美耶子はそう言って笑った。


 それ以来、美耶子とはプライベートでデートする仲になった。
 つきあっているとは言えまい。お互い、恋愛感情はない。
 だが、肉体は惹きつけあっていた。相性がよかったのだろう。
 美耶子の方には、彼氏では満たされない「父親に甘えたい欲求」があったのかもしれない。
 それと、美耶子とのデートにはもうひとつ大事なイベントがセットになっていた。いつもというわけではないが――香里奈と会えた。
 美耶子がうまくセッティングしてくれたのだ。

 その日は、天然温泉をくみ上げているというスーパー銭湯に来ていた。家族風呂を貸し切りにしているから、周囲に目はない。
 小学生の娘を二人連れてきた父親、というのがおれの役柄だ。
 家族風呂といっても畳敷きの休憩室つきだから、そこで歓談できるし、ルームサービスで料理も運んでもらえる。
 実際、三人で昼食を取ったところだ。おれも昼からビールを飲んでいる。
 香里奈は九歳――親の自分が言うのもおかしいが、美少女に育っていた。身長は相応だが、脚が長い。ショートボブにしているせいもあるだろうが、顔が小さくて、モデルにもなれそうだ。
「おかあさんがね、芸能人になりなさいって――」
 元妻は売れない女優だった。美形でスタイルもよかったが、女優としての華、存在感がなかった。美耶子が持っているようなオーラがなかった。
 仕事を得るために枕営業をしていたことも知っている。おれとつきあうようになる直前まで、そういうことをしていたようだ。
 おれと暮らすようになって、香里奈を身ごもり、元妻は女優をやめた。引退する、などと宣言する必要もなかった。無名だったからだ。
 あいつは香里奈に夢を託しているのかもしれない。
「劇団にも入ったし、モデル事務所にも登録したけど――」
 まだデビューはしていないようだ。
「香里奈ちゃんなら子役になったらすぐにスターになれるよー! だって、かわいいもん!」
 割って入ってくるのは美耶子だ。そう、忘れがちだが、本来は美耶子とのデートなのだ。
「そんなぁ……美耶子ちゃんに比べたら、わたし地味だし、かわいくないよ……」
 学年は一つ違うが、同じ学校に通っているいるらしい。香里奈からすれば美耶子は大スター、まぶしい先輩なのかもしれない。
 親の欲目かもしれないが、香里奈は美耶子にけっして劣ってない。目が大きく、ちょっと垂れ目加減で、おとなしそうなのが良いという男も多いだろう。そのあたりは元妻に似ている。やたらめったら男に――特に年上の男にもてていた。
「かわいいよー、ももちーが見たら、たぶんほっとかないと思う」
 美耶子が言う「ももちー」とは桃山園のことだ。子役デビューとなったら、香里奈も桃山園に食われることになる。正直それは許しがたいな……
「さてと」
 美耶子が立ち上がる。
「ごはんもたべたし、お風呂はいろ! ね、香里奈ちゃん」
「え、でも……」
 おれを窺うようにする。
「いいよ、入っておいで。おれはここでのんびりしてるさ」
「なにいってるの? おとうさんも入るんだよ! ね、香里奈ちゃーん」
 美耶子が香里奈に抱きつきながら、おれに目配せしてくる。
「香里奈ちゃんから聞いてるよ? 去年までいっしょにお風呂入ってたんでしょ?」
 う。
 たしかに、元妻と別れる前は、香里奈とよくいっしょに風呂に入っていた。だが、香里奈は今よりもっと小さかったし、年齢的にも不自然ではなかったはずだ。
「おまんこの洗い方も、おとうさんが教えてくれたんでしょ? ちゃんと広げて、きれいきれいしなさいって」
 それは陰部はきれいにしないといけないからで……
「最初のうちは、怖くて触れなかった香里奈ちゃんのかわりにおとうさんが洗ってあげたんでしょ?」
 おれは香里奈を見た。香里奈は困ったように目を伏せる。
 そんなことまで話したのか――おれが親権を取れず、面会も許されていないのは、香里奈への性的虐待の疑いをかけられたからだ。今の時代、親子のスキンシップさえ、ゆがんだ目で見られるのだ。
「あのね、香里奈ちゃんは、それ、自慢していってたんだよ?おかあさんよりずっと、香里奈ちゃんの身体のことについて気を遣ってくれていたって」
「あ……そうなのか」
 こくん、恥ずかしそうに香里奈はうなずいた。
「ね、三人でお風呂はいろ?」
 美耶子が重ねて提案し、おれも応じることした。美耶子も香里奈も、違った意味でだが、おれと風呂に入るのは慣れている。

つづく




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Date:2018/05/22
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