歌う機械
ちょっと前のブームになるんだろうけど、初音ミク。
機械に歌をうたわせるという、未来的なんだか自己満足なんだかよくわからないムーブメント。聴いてみたけどだめなものはだめ。いいものはいい。結局は、作者の能力がすべて。それは「人間のうたう歌」と何ら変わらない。
たぶん、これは特別なこと、ではないんだろう。
だって、歌のうまい、声のきれいな女の子ってめったにいない。それでルックスがよかったら、もう歌手になってる。
PCの前でひとり音楽をつくっているクリエイターたちには、そんな歌姫と出会うチャンスはそうそうない。ニコ動の「うたってみた」やってる人たちも、ほとんどは声出てないしね。
声。
これはどうしようもなく才能だ。ボイストレーニングである程度は鍛えられるかもしれないが、それは声量や発声のテクニックであって、「声」そのものじゃない。
「歌をうたってカネをとれる声」はめったにいない。プロの中にもそうはいない。ましてや素人にそれを求めるなんてほとんど奇跡だ。
奇跡はめったに起こらない。でも、テクノロジーはたまに奇跡を起こす。初音ミクがそれだ。
うまい人が歌わせた初音ミクはなかなかの歌い手だ。たまに心がゆさぶられることさえある。マシンボイスなのになあ。
人の声、そしてその声が奏でる「うた」は、たぶん、人間にとって最高の音楽なのだろう。たとえそれが擬似的なものであっても。うん。そうだよ。二次元キャラにだって恋はできる。そこに魂が宿ることさえある。それと同じだ。
だから、初音ミクとかあのへんの音楽は、まだちょっと面白い。
言語化されきっていない何かが残ってる。
今回はエロネタなしです。たまにはいいでしょ。
そうそう。アマゾンで初音ミクミキシングボックスを買いました。初音ミクフィギュアは軒並み売り切れで転売ヤーがウハウハな感じでむかつきますが、これはさすが少年マガジン様なので在庫もたっぷりで、定価で買えます。
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